映画『MISSION IMPOSSIBLE』の一場面
Andrew Miller Composer: Film Music Portfolio - Mission: Impossible Vault Scene - YouTube
まず、スパイをよく知るためのおさらいから始めましょう!!
スパイとは、敵対勢力から情報を盗んだり、工作したり、すり替えたりする諜報員のことである。間諜、密偵、工作員、情報機関員とも呼ぶ。敵側の内通者のみを「スパイ」と呼び、友側を「ケースオフィサー」「協力者」と呼ぶ例もある。はるか昔から、現在はスパイと呼ばれる諜報員は居たとされる。
フィクション作品などでは派手な活動や大袈裟な破壊工作などする場合も多いが、現実では地味な作業の繰り返しで、破壊工作などは本来は軍隊の特殊部隊の仕事とされる。
また、スパイとなるには自分の正体がバレた時の身の危険は雇われた機関でも保証できないため、スパイに志願する者は数少ないと言われている。スパイ大作戦(ミッション:インポッシブル)の名セリフ「君、もしくは君の部下が捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しない」も、あながち間違ってないかもしれない。
ちなみに日本では、戦国時代の忍者が該当しており、明治時代の一連の士族の反乱の初期から『スパイ』としての活動が行われていた。
ほぼ同様の時期に2本のスパイ物が始まる!!
1つは『0011ナポレオン・ソロ』
『0011ナポレオン・ソロ』の主人公
国際機関アンクル(U.N.C.L.E.)のエージェント、ナポレオン・ソロとイリヤ・ニコヴィッチ・クリヤキンの活躍を描く。当初はさまざまな敵を相手に活動していたが、途中から国際犯罪組織スラッシュ(THRUSH)が登場し、もっぱらその組織と戦う回がメインとなっていった。また、初めはハードだった作風も、次第にコミカルなタッチへと変貌し、それが特色となった。企画初期にはイアン・フレミングが参加していた。
原題が“Man”と単数であることからも分かるとおり、当初はソロ(ロバート・ヴォーン)を主人公として作られ、イリヤ(デヴィッド・マッカラム)は脇役に過ぎなかった。ところが、次第にイリヤに注目が集まるようになったため出番も増え、ほどなくソロとイリヤがコンビで活躍するシリーズへと変貌した。むしろ、人気ではイリヤ(マッカラム)が、ソロ(ヴォーン)を凌ぐようにすらなった。そのため、二人の不仲説も根強く語られている。しかし、優秀だが女性には弱いソロと、クールに任務をこなす中性的なイリヤという対比が、番組をより面白くしたことに異論は見られない。特に日本ではイリヤ役のデヴィッド・マッカラムは若い女性から熱烈な支持を得て来日の際は大歓迎を受けた。
もう一つが『アイ・スパイ』
『アイ・スパイ』の主人公たち
CIAのエージェントであるケリー・ロビンソン(ロバート・カルプ 吹替:田口計)とアレキサンダー・スコット(ビル・コスビー 吹替:小林昭二)が、プロ・テニス選手とそのトレーナーとして世界を転戦しながら、さまざまな任務を遂行する。
1965年9月15日から1968年4月15日まで、アメリカ合衆国NBC系で3シーズンにわたり、82話が放映された。日本(関東地区)では、第1シーズンが1966年にNETで、第2シーズンが『スパイ専科'70』のタイトルで1970年に日本テレビで、第3シーズンが1976年から1977年まで東京12チャンネルで放映された。
珍しく西部劇とSFが合体したスパイ物だった『0088/ワイルド・ウエスト』
『0088/ワイルド・ウエスト』の主人公たち
Les mystères de l'Ouest, série western : l'essentiel - Télérama.fr
南北戦争後、グラント大統領の密命を受けたシークレットサービスの諜報員ジム・ウェスト(ロバート・コンラッド 吹替:第1シーズン:吉岡浩一朗、第2シーズン~:野沢那智)とアーティマス・ゴードン(ロス・マーティン 吹替:大塚周夫)がテロリストや国際陰謀団、マッドサイエンティストたちからアメリカ合衆国を守る物語である。ジムは銃と空手の名手で身体に隠し持ったナイフや小型銃など特殊な武器で危機をすり抜ける。ゴードンは変装の名人で毎回とんでもない扮装で登場する。彼らの住居兼移動本部がこれまた秘密兵器を満載した特殊列車であり、このへんが西部劇版007とも云われる所以である。
この番組には銀行強盗や賞金首のならず者など安っぽい犯罪者は登場しない。悪魔の発明品を持ったマッドサイエンティストから透明人間や幽霊や宇宙人(設定上ではあるが)まで出現し、四次元から復讐にやってきたり、タイムスリップもするのである。まさに奇想天外!!「0088/ワイルド・ウェスト」という邦題は8チャンネルのフジテレビで8時からの放送だったので0088とした。やはり、これも”007”がらみか?!
『0011ナポレオン・ソロ』のスピンオフ作品だった『0022アンクルの女』!!
『0022アンクルの女』の主人公
PIONEERS OF TELEVISION: Crime Dramas | KPBS
『0022アンクルの女』は、『0011ナポレオン・ソロ』のスピンオフ作品。国際機関アンクル(U.N.C.L.E.)ニューヨーク本部第2課の女性エージェントであるエイプリル・ダンサー(ステファニー・パワーズ 吹替:野際陽子)が、ロンドン支部から転任してきたマーク・スレート(ノエル・ハリソン 吹替:広川太一郎)とコンビを組んで、国際犯罪組織スラッシュの陰謀に立ち向かう物語。二人の上司は、『ナポレオン・ソロ』にも出てくるウェーバーリー課長だった。
ドラマ冒頭の”作戦指令”が毎回ユニークで楽しみだった『スパイ大作戦』!!
『スパイ大作戦』の初期出演者たち
アメリカ政府が手を下せない極秘任務を遂行するスパイ組織・IMF(Impossible Mission Force、不可能作戦部隊)メンバーの活躍を描くアクションドラマ。原題Mission: Impossibleは実行不可能な指令の意。実行不可能な指令を受け、頭脳と体力の限りを尽くしてこれを遂行するプロフェッショナル達の秘密機関の活躍を描き、アメリカCBSネットワークで1966年から7シーズン、8年間に渡り放送された。
日本中が熱狂した遂行不可能なミッション【スパイ大作戦】 - Middle Edge(ミドルエッジ)