舘ひろし
渋みの利いた演技、というよりも、常日頃からの立ち居振る舞いで、ダンディズムとは何かを体現し続ける漢・舘ひろし。彼のキャリアにおいて最大の有名楽曲と言えば、紅白歌合戦出場曲にもなった『泣かないで』をおいて他にありません。が、本稿ではあえて1977年のシングル『朝まで踊ろう』を紹介したいと思います。
もともと、矢沢永吉率いる『キャロル』の親衛隊として名をはせ、石原プロ入り前は、バリバリのロックヴォーカリストだった舘。『朝まで踊ろう』は、そんな若かりし日の彼のために、Being総裁・長戸大幸氏が作詞したロックチューンです。
石田純一
「不倫は文化」でお馴染みの石田純一。去年2016年の夏には、東京都知事選に立候補しようとして世間を騒がせたのは、記憶に新しいところです。
そんなお騒がせトリックスター・純一の代表曲『ジゴロ』から見えてくるのは、俳優としての表現力は必ずしも、歌における表現力とイコールの関係にないという事実。軽薄にして、軽妙にあらず…。何の感情も喚起されない、薄っぺら過ぎる歌唱をとくとお楽しみください。
吉田栄作
加勢大周・織田裕二と共に、「トレンディ御三家」「平成御三家」と呼ばれていた吉田栄作。モデル上がりで182cmの長身、スタイル抜群の彼は、歌っている姿もイカしていました。
代表曲は、チューリップのカバー曲として、1990年に発売された『心の旅』。本人自身、他人の楽曲ながら相当気に入っているようで、2009年には、『心の旅(ver.2009)』という、カバー曲のセルフカバーという、ややこしい立ち位置の楽曲をリリースしています。
江口洋介
昔、タモリが司会をしていた音楽番組(Mステではない)に、福山雅治と江口洋介が出演し、一緒にギターを弾いたり、歌ったりしていました。まさかの、あんちゃんとちい兄ちゃんの共演に胸が高鳴ったものです。
あれから、20数年。今でもシンガーソングライター業に熱心な福山とは対照的に、1998年の『奇跡体験!アンビリバボー』のエンディングテーマになったシングル『フェアリィ・テイル』以降、パタリと音楽活動を辞めてしまった江口。そんな彼の代表曲と言えば、フジテレビ系ドラマ「陽のあたる場所」主題歌にもなった『愛は愛で』でしょう。

愛は愛で(1994年2月9日発売)
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吉岡秀隆
80年代、『北の国から』の「純」役で、天才子役の名を欲しいままにした吉岡秀隆。成人してからも、ドラマ『Dr.コトー診療所』や映画『学校』『ALWAYS 三丁目の夕日』など、さまざまな話題作で名演を披露し、長らく俳優として活躍し続けているのは、ご存じの通りです。
そんな彼は、1994年1月7日に自らが作詞作曲を手掛けたシングル『ラストソング』で、シンガーソングライターとしてデビュー。オリコン週間ランキング7位という、まずまずのヒットを飛ばしています。
松雪泰子
『白鳥麗子でございます!』(1995年)で演じた、主人公・白鳥麗子役でブレイクしてからというもの、女優一本に絞って芸能活動を続けている松雪泰子も、以前は歌手活動にも熱心に取り組むタレントの一人でした。リリースしたシングルは10枚、アルバムは4枚。かなりの本格派シンガーで、その歌唱力はかなりの水準。何かの機会に、また、ぜひその歌声を聴かせて欲しいものです。
反町隆史
意外と知られていませんが、反町隆史は昔、ジャニーズ事務所に所属していました。そこで身に付けた歌い手としての素養と、かねてより続けてきたという作詞のスキルを活かし、満を持して1997年7月30日にシングル『Forever』で歌手デビューを果たします。
この楽曲を制作するにあたり、ギタリストとして、ボン・ジョヴィのリッチー・サンボラを招へい。新人歌手としては破格の厚遇もあって、『Forever』はオリコン初登場3位に輝きました。また、翌年発表された『POISON 〜言いたい事も言えないこんな世の中は〜』も、彼の代表曲としてあまりにも有名です。
仲間由紀恵
仲間由紀恵は昔、篠原涼子も所属していた『東京パフォーマンスドール』に一時、籍を置いていました。その縁からか、小室哲哉がMCを務めた音楽番組『TK MUSIC CLAMP』のエンディング曲「MOONLIGHT to DAYBREAK」を歌い、歌手デビューを果たします。
その後は、恋愛シュミレーションゲームの主題歌、高橋克典や谷村新司とのデュエット、仲間由紀恵 with ダウンローズの結成など、順調な女優業とは対照的に、歌手業は迷走に次ぐ迷走を続けました。
(こじへい)