はじめに

一年戦争 休戦協定
この時期は一年戦争で疲弊しきってほぼ軍の体裁を整えることもできなかった連邦軍の間隙を縫ってジオン軍残党によるゲリラ活動が頻発している頃で、終戦協定が結ばれていたとはいえ、未だに戦闘が各地で行われていました。連邦軍は一年戦争中に「V作戦」の中でも量産しずらい「RX-81計画を」UC0081年に再開します。今回はこのRX-81系と戦中のFSWS計画に基づき開発されていたRX系およびぞのベースとなった試作機なども含めてご紹介します。
RX-81計画
ジーライン 基本フレーム

RX-81 G-line Basic Frame
この姿のままでの作戦行動はハナから考えられてはいませんでした。これに追加装備を追加したうえで運用することが計画の中で想定されていたようです。
しかしジェネレーターやCAP・バック・パック等はRX-78系セカンド・ロットに準じたものを使用したり、装甲材がルナ・チタニウム合金だったりとやはり量産型としては高価なものとなってしまい、終戦を迎えたその時期にオーバースペックだったこともあり、その性能には満足できるものとなっていましたが、連邦軍の中では一部の者たちだけが知る忘れ去られようとしていた機体でした。
その後、ゲーム「機動戦士ガンダム戦記」等で完成していた2機と装備1式と共にベルファスト基地内で保管されていた本機を地球連邦軍遊撃特務部隊「ファントムスイープ」にゴドウィン准将が準備し、実戦に投入されたとの設定が新たに加えられたというのが事実のようです。
RX-81ST

ジーライン スタンダードアーマー
FSWS計画 - Wikipedia
FSWS計画による増加ウェポンシステムというのはかなり強力なものだったんですね。無論、戦時下での計画ですから強力な兵器を送り出すことが使命だったわけで、当たり前と言えばそうなんですが・・・
しかしオールドタイプの一般兵にも扱える高性能量産機が実用化されるというのは連邦軍もジオン軍も悲願だったのではないでしょうか。
RX-81LA

ジーライン ライトアーマー
ライトアーマーと言えばジムのライトアーマーを思い出しますが、この機体も同じコンセプトで設計されています。最高速度で言えば当時のMSの中でもトップクラスだったようですし、一撃離脱の戦術を主眼に置いているなど似ているとは思いませんか?高機動を獲得するための改装も細かく設定されていますね。ただこの高機動性は功罪それぞれで、その性能のためのピーキーさからパイロットを選ぶ機体となってしまったとも言われています。
RX-81FC

ジーライン フルカスタム
残念ながら僕はこの漫画読んでないんです。画像も着色されたものがどうしても見つかりませんでした。コミック本の表紙にそれらしき機体が濃紺と濃いグレーの様なカラーリングで描写されていました。基本的にはこの漫画自体はスターダストメモリーに準じているようなのでそれ程登場シーンは無いのかもしれません。
RX-81AS

ジーライン アサルトアーマー
ゲーム「機動戦士ガンダム戦記」にて初登場しています。画稿は「M-MSV」で大河原邦男氏が起こされたのではなかったでしょうか・・・(すみません。ハッキリ断言できません。)
その他のFSWS計画の流れを汲むRX/FAタイプ
RX-79[G]SW

スレイヴ・レイス
登場したのはPS3用ゲーム「機動戦士ガンダム外伝 ミッシングリンク」でした。
機体名は配備された部隊名そのままでパイロットが隊長のトラヴィス・カークランドだったためでしょう。
初戦のペイルライダーとの戦闘で自爆、大破してしまします。開発中だった新兵装試作品を先行装備していますが、その実力は発揮できません。
RX-79[G]WR

フルアーマー・スレイヴ・レイス
漫画「機動戦士ガンダム外伝 ミッシングリンク」で登場する機体です。元のスレイヴ・レイスの改修型という事で、この機体も陸戦型ガンダムがベースとなる機体ですね。これだけの重装備を施されているのに諸元データでは重量に変化がアないのがチョット気になりましたが・・・
RX-79EX-1

ゼファーガンダム
漫画『アウターガンダム』に登場しました。
ワイハマー・T・カインズ博士が提唱した無人機(ファントム)システム実証試験機で、非公式作品ながらも宇宙世紀初の無人MSです。
最大の特徴は完全自立制御という事ではないでしょうか。無人機にもかかわらず自己の判断で作戦を遂行し、蓄積されたデータから学習するの力がある為か最後は感情があるの?と思わせる描写があります。
中国の秘密工場で開発されたとの設定で、ソロモン戦で大破、後に連邦軍によって秘密裏に秘匿されたという話になっていました。
RX-79EX-1 フォームⅢ
ゼファーガンダム フォームⅢ
漫画「アウターガンダム」に登場しました。残念ながらカラー画像は見つけられませんでした。
増加装甲や重火器であるメインアームなどを装備したFSWS計画に基づいたものだったと思います。
RX-78 opt.

ガンダムGダッシュ
ゲーム「GUNDAM TACTICS MOBILITY FLEET0079」では実機として登場させています。
宇宙世紀0079年11月11日、ルナツー艦隊に配備され、地球外周軌道上におけるオデッサ離脱部隊追撃作戦、ソロモン攻略戦、ア・バオア・クー攻略戦と活躍する設定になっています。
デザインは大河原邦男氏が担当しています。
RX-78AL

RX-78AL アトラスガンダム
バックパックや機体の関節部分が今までのガンダムのイメージからは違った印象を受けます。作者へのインタビューなどの記事を読むとスペースシャトルなどに使われているカナダアームを参考にしてデザインしているとも事。ジオン軍側の機体も色々変更点があり、MSVの世界がまた一つ広がったような気がします。
この機体をFSWS計画に基づいたものかとなると少し疑問ではありましたが、型式番号から取り扱わせていただきました。
今回のまとめ
今回は「RX-81計画」と「FSWS計画」を中心にご紹介させていただきました。次回からはその後、起こされた紛争の時代を中心に扱われた機体を集めてみようと思っています。連載物にするつもりでは無かったのですが、ここまでくればもう少し頑張ってみようと思います。次回もお楽しみに!
RX系ガンダムの変遷と後継種ガンダムの発展を調べてみました。(2) - Middle Edge(ミドルエッジ)
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