『ガンプラり歩き旅』その18 ~ランバラルの母艦・ザンジバル登場!~

『ガンプラり歩き旅』その18 ~ランバラルの母艦・ザンジバル登場!~

ガンプラ! あの熱きガンダムブーム。あの時代を生きた男子であれば、誰もが胸高鳴り、玩具屋や文房具屋を探し求め走ったガンプラを、今改めて当時のキットから現代キットまで発売年代順に、メカ単位での紹介をする大好評連載の第18回は、シリーズ後半のシャアの母艦、ジオン汎用型宇宙戦艦ザンジバル1/2400キットの紹介!


シャアの次に現れた強敵ライバル、ランバ・ラルの母艦、ザンジバルが大気圏に突入してきた!

私、市川大河が、書評サイトシミルボンで連載している、 『機動戦士ガンダムを読む!』での、再現画像で使用しているガンプラを、 古い物から最新の物まで片っ端から紹介していこうというテーマのこの記事。
今回は、ジオンでは機動巡洋艦と冠されている戦艦・ザンジバルの1/2400キットです!


ザンジバル 1/2400 1983年3月 300円

ボックスアート。最終決戦をイメージしてか、月を背景に、ジオン戦艦群と共に、燃え盛る宇宙を翔ぶ!

ザンジバル!
パッと見、ジオン系戦艦の中では、リフティングボディを取り入れていて、ムサイやチベと見比べてみると、トンデモ度は低い地味系デザインなんだけど、ランバ・ラル初登場の時とか、『機動戦士ガンダム 哀・戦士編』(1981年)エンディングでの、シャアの宇宙出陣とか、『機動戦士ガンダム めぐりあい宇宙編』(1982年)ラストでの、キシリア脱出直前シャアバズーカ頭吹っ飛びとか、名シーンでの登場頻度は、むしろムサイより多いぞ、ザンジバル!

なんだかんだで、後半のシャアの母艦として、ビグロとかザクレロとか、ビックリドッキリメカを毎週送り出しては敗退していた、哀愁漂う宇宙戦艦ザンジバル!

スケールキット並みの精密感と再現性!

だけど、あまりにも地味なデザインだからか、ガンプラでも後回しの後回しにされて、ぶっちゃけこれが出た後は、1/1200 サラミスと、1/60 量産型ゲルググっていう、落ち葉拾いみたいなラインナップで、アニメ登場ジオンメカの発売のラストを飾っちゃったぞ、ザンジバル!

大気圏突破ブースターを装着したザンジバル

けれど、プラモデル化もされなかったパプア補給艦とか戦艦チベとか空母ドロスよりは、まだマシだと思え、ザンジバル!

『めぐりあい宇宙編』冒頭、ホワイトベースを追って地球上空を再高速で迫るシャアのザンジバル!

実際、ザンジバルのデザインは、『スタートレック』のエンタープライズをひっくり返しただけのムサイや、白馬で木馬でペガサスのホワイトベースとは違って、大気圏内から宇宙へ突破する時は着脱式ブースターを使うなど、リアリズムが優先されているのだけれども、地味が仇になってか、プラモデルとしての発売は、戦艦シリーズも残りはサラミスを残すだけ。テレビ登場メカのガンプラ全種のラスト3を飾ってしまった。

コックピット周りの曲面構成は、当時のガンプラの再現性の究極でもある

キットの方は、着脱式ブースターこそ、接着の選択方式だが、シルエット、ディティール共に満点クラスの良作キット。
両主翼も2枚の尾翼も、触れれば手が切れそうなぐらいに薄く、スケール感満点。
また、ボディ両脇のインテーク(Jミサイル発射口?)も、カバーがちゃんと別パーツになっていて芸が細かい。

大気圏突入の勢いで、ホワイトベースに急襲を仕掛ける、ランバ・ラルのザンジバル!

艦全体に、5か所10門ある機銃は、設定では大気圏突入時や通常航行時はボディに収納されているというのがあるので、取り付ける、付けないをちゃんと選択できるところもスケールモデルテイスト。
組み上げてみれば、リフティングボディ的シルエットも充分再現されていて、やはりヤマトメカコレ時期以降のガンプラの艦船キットの出来栄えにハズレがないことを改めて実感できる手ごたえがそこにある。

ア・バオア・クー戦の火ぶたが切って落とされる中、連邦軍の主力艦・マゼランと交錯するザンジバル

しかし、逆に難点と言えば、リアリズムを追求するあまり、大気圏突破用のブースターが、ボディ本体との着脱ジョイントのような無粋ギミックを一切仕込まず、接着での選択方式なので、完成後に付けたり外したりが出来ないというところか。

『哀・戦士編』ラスト。シャアがブースター付きザンジバルで発進する!

大河さんの『機動戦士ガンダムを読む!』シミルボンでの再現画像では、『機動戦士ガンダムⅡ 哀・戦士編』ラスト、ホワイトベースを追ってブースター付きザンジバルで発進するシャアのカットでは、ザンジバル本体に、ブースターを両面テープで仮止めした状態で撮影してみたりした。
しかし、そういった不便さはスケールモデルでは常識的なことであり、むしろ潔くアダルトチックな感覚をもたらしてくれる(同じガンダムの戦艦シリーズでも、1/1200 ホワイトベースの、ガンペリー用正面ハッチ開閉ギミックの「開閉用爪」などは、スケールモデル的に興を削ぐ残念さであった)。

その、大気圏突破用ブースターがよく見える角度。ブースターのディテールも細かいのがよくわかる

80年代初頭のプラモデルゆえ、合わせ目は目立つが、逆によく観察してみると、このキットが多曲面のザンジバルのボディを、必要最小限で巧みに正確再現する分割でパーツが構成されていることがわかる。

なので、今回も塗装も部分塗装でキットのまま素組。
カラーリングは、艦橋周辺と艦体の両サイドの「Jミサイル」の弾頭をミドルストーン、艦橋窓とインテークはキャラクターレッド、砲座機銃はガンダムカラーUG08 MSパープルで、それぞれ塗り分けた。

前方俯瞰で見る、ブースター付きザンジバルの全体像

大気圏突破ブースターは、プラモデルの彩色指定だとミドルストーンと同じ色だが、映像作品を見ると、シャアのザンジバルが発進するシーンでは、ブースターはあずき色で塗られている(シャア専用だからか?)ので、今回はブースターを艦底色で塗装することにした。

完成して思うのは、この艦ってデザインはリアルだけど、搭載していたモビルアーマーって、よりによって、ビグロとザクレロなんだよなぁ……と。

ガンプラり歩き旅に関する記事一覧 - Middle Edge(ミドルエッジ)

市川大河公式サイト

関連する投稿


ガンプラ45周年記念!『ガンダムウェポンズ RX-93 νガンダム編』発売

ガンプラ45周年記念!『ガンダムウェポンズ RX-93 νガンダム編』発売

株式会社ホビージャパンは、ガンプラ45周年を記念したシリーズ最新刊『ガンダムウェポンズ ガンプラ45周年記念 RX-93 νガンダム編』を2026年3月12日に発売しました。最新のPG UNLEASHEDや多彩なグレードのνガンダム作例を一挙に掲載し、ファン必携の一冊となっています。


「黒い三連星」が10cmの可動フィギュアに!G.M.G.シリーズにガイア、オルテガ、マッシュが参戦

「黒い三連星」が10cmの可動フィギュアに!G.M.G.シリーズにガイア、オルテガ、マッシュが参戦

『機動戦士ガンダム』の人気パイロット小隊「黒い三連星」の3人が、メガハウスの可動フィギュアシリーズ「G.M.G.(ガンダムミリタリージェネレーション)」に登場!約10cmのサイズながら驚異の可動性とリアルな造形を両立。ガイア、オルテガ、マッシュがノーマルスーツ姿で、2026年7月下旬に発売予定です。


ガンダムが伝統工芸「卯三郎こけし」に変身!木の温もり溢れる3体が登場。限定セットは台座付き

ガンダムが伝統工芸「卯三郎こけし」に変身!木の温もり溢れる3体が登場。限定セットは台座付き

ガンダムの世界観を表現するアパレルショップ「STRICT-G」より、群馬県の伝統工芸「卯三郎こけし」との初コラボ商品が登場。ガンダム、シャア専用ザク、量産型ザクが、職人の手仕事による温かい木製こけしになりました。2026年1月5日から予約開始。ファン必見の「和」の逸品を詳しくご紹介します。


SDガンダム外伝の「黄金神話」のカードが、全種プリズム箔押し仕様の「スペリオルドラゴンエディション」で復活!!

SDガンダム外伝の「黄金神話」のカードが、全種プリズム箔押し仕様の「スペリオルドラゴンエディション」で復活!!

バンダイナムコグループ公式通販サイト「プレミアムバンダイ」にて、「SDガンダム外伝」シリーズより『新SDガンダム外伝 黄金神話 スペリオルドラゴンエディション』が発売されます。


「新機動戦記ガンダムW」より、30周年を記念したフィギュア『ヒイロ・ユイ&リリーナ・ピースクラフト』がリペイント再販!!

「新機動戦記ガンダムW」より、30周年を記念したフィギュア『ヒイロ・ユイ&リリーナ・ピースクラフト』がリペイント再販!!

ホビー通販大手の「あみあみ」にて、メーカー「メガハウス」が展開する『アルファオメガ 新機動戦記ガンダムW ヒイロ・ユイ&リリーナ・ピースクラフトセット 30th Anniversary リペイント再販』が発売されます。


最新の投稿


昭和100年を祝う夜!グランドプリンスホテル広島でTEPPANの歌謡ライブ&打ち上げ花火が開催決定

昭和100年を祝う夜!グランドプリンスホテル広島でTEPPANの歌謡ライブ&打ち上げ花火が開催決定

2026年5月5日、グランドプリンスホテル広島にて「昭和100年」を記念したスペシャルイベントが開催される。広島発の4人組ボーカルグループ「TEPPAN」による昭和歌謡ライブに加え、夜空を彩る打ち上げ花火も予定。ライブ観覧は無料。さらにホテル上層階のレストランではCD付きの特別ディナープランも登場する。


樋屋奇応丸の倉庫から幻の音源発見!デューク・エイセスが歌う昭和のCMソングが高音質で蘇る

樋屋奇応丸の倉庫から幻の音源発見!デューク・エイセスが歌う昭和のCMソングが高音質で蘇る

「ひや・きおーがん」のフレーズで親しまれる樋屋製薬の社内倉庫から、長らく歌唱者不明だった過去のCMソング音源が発見された。調査の結果、昭和を代表するコーラスグループ「デューク・エイセス」による歌唱と判明。当時のクリアな歌声を再現した「高音質版」が公開され、昭和歌謡ファンを中心に大きな話題を呼んでいる。


福岡の食のテーマパーク「直方がんだ びっくり市」が50周年!大盛況で幕を閉じた「半世紀祭」をレポ

福岡の食のテーマパーク「直方がんだ びっくり市」が50周年!大盛況で幕を閉じた「半世紀祭」をレポ

1976年の創業から50周年を迎えた福岡県直方市の「直方がんだ びっくり市」にて、2026年4月17日から19日までアニバーサリーイベント「半世紀祭」が開催された。銘柄牛が50%OFFになる「肉袋」や名物セールの復活、地元ヒーローの参戦など、半世紀の感謝を込めた熱気あふれる3日間の模様を振り返る。


『メタルスラッグ』シリーズ30周年記念プロジェクト始動!新作開発や特設サイト、記念映像が一挙公開

『メタルスラッグ』シリーズ30周年記念プロジェクト始動!新作開発や特設サイト、記念映像が一挙公開

アクションゲームの金字塔『メタルスラッグ』が2026年4月19日に誕生30周年を迎えた。株式会社SNKはこれを記念し、シリーズの再燃・リブートを掲げた記念プロジェクトを始動。新作ゲームの開発を含む多彩な企画の推進や、歴史を振り返る記念映像の公開、特設サイトの開設など、世界中のファンへ向けた展開が始まる。


山下達郎ソロ・デビュー50周年記念!JOURNAL STANDARDとコラボした限定Tシャツが発売

山下達郎ソロ・デビュー50周年記念!JOURNAL STANDARDとコラボした限定Tシャツが発売

ソロ・デビュー50周年を迎えた音楽界のレジェンド・山下達郎とJOURNAL STANDARDが特別なコラボレーションを実現。1stアルバム『CIRCUS TOWN』収録の名曲「WINDY LADY」をテーマにしたTEEがリリースされる。音楽史に刻まれた名盤の空気感を纏える、ファン垂涎の記念アイテムが登場だ。