ミニスーパーファミコン!21本ものゲームが収録されます!!
10月5日、スーパーファミコン(SNES)ミニが発売!幻の未発売作『スターフォックス2』を初収録! - Middle Edge(ミドルエッジ)
往年の人気作品に混じって、誰もプレイしたことのない「幻の」作品が入っています。
ちなみに当時かなりスーパーファミコンをやり込んだ私、不覚にもこのゲームの存在を知りませんでした…。
憶えてた人の方が少ないかも?「スターフォックス2」
「スターフォックス2」パッケージ
「スターフォックス」パッケージ
なぜ発売に至らなかったのか
Wikipediaによると、開発は進められていたもののすでに次世代ハードが発売された後だったとの理由が記されています。
この理由は、当時をリアルタイムで知る私たちにとって頷ける内容だったりします。
ゲームソフト開発の遅れがハード開発の進捗とクロスして、対象ハードの変更に繋がるケースは「スターフォックス2」以外にも多々あったのではないかと思います。
ファミコンの続編がスーファミ、スーファミの続編がプレステ。そんな流れでやむなくハードも乗り換えた例は枚挙に暇がないでしょうね(笑
事実、開発中止となった「スターフォックス2」のプロジェクトを受け継いだ「スターフォックス」続編としての「スターフォックス64」はNINTENDO64でリリースされました。
「スターフォックス64」パッケージ
80~90年代は熾烈なゲーム機戦争の時代
いま思えば、まさに日進月歩で進化を続けていた20世紀のゲーム機。
グラフィック、BGM、それらを支える容量。すべてが凄まじい勢いで成長していましたよね。
メガだのビットだの、理解してないけど大きな数字の方がよかった時代を私たちは生きていました(笑
「スターフォックス2」も、やはりこの文脈の中で解釈することが出来るような気がします。
20世紀の熾烈な家庭用ゲーム機戦争を振り返ろう。 - Middle Edge(ミドルエッジ)
乱暴な言い方をすれば、「ファミコン」→「スーパーファミコン」→「プレイステーション」と、覇権が移り変わったともいえる20世紀のゲーム機戦争。
任天堂がソニーに覇権を譲ってしまったのは「32ビット」のタイミングでした。
8ビットのファミコンから16ビットのスーパーファミコンへ
1983年に登場し、世界をあっと言わせたファミコンから5年半経った88年冬。
任天堂に苦汁を飲まされていたセガがいち早く次世代16ビットを提唱したメガドライブを投入。
この戦争にコア構想で臨んだPCエンジンを置いておくと、任天堂は16ビット「スーパーファミコン」を投入したのは2年後の90年冬。
「スターフォックス」のリリースはそこから2年後、93年初頭のことでした。
94年、32ビットゲームマシンのリリースラッシュ
「スターフォックス」リリースから1年ちょっとでハード機戦争は早くも16ビットの次、32ビットへと動き出します。
3DOREALやセガサターンなど、各社がハード機を投入するなかでソニーが94年の冬に「プレイステーション」を投入します。
遅れをとること1年半、任天堂は64ビット機「NINTENDO64」投入
しかし、この時点ですでに32ビット戦争で勝利を収めていたのはソニー。
16ビット機戦争ではメガドライブに対して2年間の遅れをとっても市場を守り切った任天堂でしたが、32ビットではその座をソニーに奪われることとなりました。
そして「スターフォックス2」のリリース予定時期は、まさにプレイステーションが32ビット市場の制覇に乗り出したプレステリリースの直後。
任天堂としてのキラータイトル「スターフォックス」を、次世代ハード「NINTENDO64」に温存する戦略は、当時のゲーマーからしたら「そりゃそうだよな」な感覚だったかもしれませんね。
もし「スターフォックス」が任天堂のタイトルでなかったなら「スターフォックス2」はプレイステーションにリリースされたかも?
ついつい、そんなことを考えてしまいますよね。
その後のスターフォックスシリーズ
人気化必至のミニスーパーファミコン、ぜひゲットして「スターフォックス2」をプレイしてみたいものです。