2025年、大阪万博の開催が決まったなら…その時に向けた提言コラム【頑張れ!大阪万博2025(第2回)】

2025年、大阪万博の開催が決まったなら…その時に向けた提言コラム【頑張れ!大阪万博2025(第2回)】

2025年、大阪万博の実現を徹底応援!1970年に開催された大阪万博(日本万国博覧会)当時の熱量と日本の底力を”ディスカバリー&フューチャー(温故知新)”としてコラム上に再現するとともに、2017年から2025年の日本社会を予測。人口構成や自然環境を考慮して大阪万博2025を実現に導く為の提言を展開します。


万博が掲げるテーマ、そこから読み取れる危惧

大阪万博1970のシンボルの一つ「太陽の塔」

見ての通り1970年には「人類」が、2025年には「社会」がテーマに刻まれている。

1970年のテーマに「人間」ではなく「人類」という大ゲサとも思える言葉がサラッと使われている点は、1957年にソ連が(当時はソビエト社会主義共和国連邦って国があったのですよ。現ロシアと書くのはカンタンですが)打ち上げに成功した人工衛星スプートニク1号から始まり、アメリカ合衆国のアポロ計画成功あたりまでの報道が無関係ではない。

加熱する宇宙開発の報道に「人類」という文言の使用は不可欠であったからだ。
おそらくそれを実感したピークは1969年に人類が初の月面着陸を実現した時だろう。

当時の様々なニュース媒体に「人類初」が喧伝されていたために「人類」という言葉は今よりずっと身近なモノであり、未来を示す言葉でもあったのだ。

2025年は、(というよりも2017年時点においても)地球という惑星を一つとして認識することが出来ても、もはや「人類」を一括りでは考えにくい時代なのかもしれない。
世界の国々、民族の誰もが個人レベルで世界中に自らの考えや主張の受発信を自在に行えるようになった現代。

そんな時代にもはや「人類」的な意味は一つに括れず、むしろ「地球」に対しての何らかのテーマに置き換えた方がふさわしいような気がする。もっとも単純に「地球」で括ったら万博でなく環境博になってしまうような気もする……。

まあ……それで2025万博のテーマが人類を取り巻く「社会」になったのかもしれない……「社会」と「万博」……。
どうもしっくりとなじまない。

大阪万博1970スタンプ

そもそも今の、いや未来における万国を博覧する「万国博覧会」とはなんだろう?
大雑把に言うと「博覧会」の博覧とは、何らかのテーマに沿って物品や資料を集めて展示・陳列して見せる催しのことだ。

この点だけを考えると、1970年の日本には冠に国際と付けて開催できるほど巨大な展示会場など無かったのだから、新しい会場まで造って博覧会を開くことに大きな意味を見出しやすかったわけだ。

現在なら同じ役割りをこなす幕張メッセやビッグサイト(国際展示場)があるっちゃある。
だから単に万国博覧会と名の付いた“巨大な展示会が無いだけ”と言ってもいいような気がする。

大阪万博1970スタンプ

現在の視点で考えても陳列せずに単に知るだけならインターネットで出来るし、見るだけならGoogle Earthで世界の隅々まで見ることが出来るのに、私たちは一体何を博覧するのだろうか?

ほんの少し前なら軍事衛星でしか見ることが出来なかった画像を、個人個人が掌で見ることが可能だなんて誰が想像したであろうか!?

見たいものはすぐに、どこからでも掌で見ることが出来る、伝えることが出来るインターネットによって広がった世界。
だとしたら今、見ることの出来ないモノや世界とは何だろう?

おそらくそれを「社会」を通して見せてくれるのが大阪万博2025。
しかし、やはり万博で見せてもらえる「社会」ってなんだろうと思います……。「社会」って具体的には分かりにくい。

「万博好きやん(scan)研究所」としては8年後に描かれる(予定の)未来は「果たして大丈夫か?」と2025年の万博に向けて予想したい。そりゃもう開催される8年後だって随分と未来なのに、そこでは更なる未来を見せてくれるっていうのだから心配にもなるってもんです。しかしどうなるのか分からない心配ばかりするくらいなら、勝手にこちらで未来を予想くらいしてみてもバチは当たらないだろう。先ずは……

「未来は誰のための未来?」「その未来に期待するのは誰?」

おそらくここが大阪万博2025の手掛かりになりそうな気がする。(だって万博における「社会」ってよくわからないんだもん)
なぜそんな“万博のテーマ”が引っかかるのか?その話の前にちょっとここで“人口”から考えてみよう。
未来はよく分からなくても、人口はその推移によってある程度正確に捉えることが出来るからだ。

【1970年】
日本国人口:1億466万5千人
65歳以上:731万人(7.0%)

【2025年(予測)】
日本国人口:1億2,065万9千人
65歳以上:3,657万3千人(30.3%)  総務庁統計局「国勢調査」および「推計人口」より

大阪万博1970スタンプ

数値の比較では1970~2025年の55年間で日本の総人口はおよそ1,600万人増えてはいるものの、65歳以上人口が731万人からおよそ3,000万人近くも増加するらしい。

これは人口対比にして実に4.3倍。
いうならば、8年後の2025年の国民のおよそ3人に1人が高齢者という社会がやってくるということなのだ。(もはや65歳を高齢者とは呼べない時代かもしれない)
万博のテーマが引っかかる要因がここにある。

大阪万博1970スタンプ

2025年の万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」!!

未来にも日本という国はもちろん残っているし、その後も在り続けるだろう。
だがしかし、いささか暴論かもしれないが「日本人」は沈没しようとしている時代の幕開けなのではないだろうか?

では、出生率が低下の一途を辿って行く国の開催する万博とは、いったい誰のモノなのだろうか?
ここでもう一度書いておく。

「いのち輝く」は子供や若者のためにありそうな言葉だが、その若者たちには3人に1人の高齢者を支える未来社会しか待っていない現実がある。
誤解を恐れずいえば、

ならば我々「万博好きやん(scan)研究所」は、2025年の大阪万博が掲げるテーマ「未来社会」を表現する「万博会場」とはどんな会場になるのか?その予想に目を向けざるを得ないだろう。

うわっ!今回はえらく短い!?
いえいえ違います。この第2回目は読んでいる皆さんに考えていただきたい回だったのです。
万博の明るく、楽しいイメージが、メインテーマをほんの少し現実的にとらえただけでこんなにも“重く”感じる万博なのだと理解していただいた方がこの先ずっとわかりやすくなるはず……と考えてのことです。

さて、次回の第3回目は、万博2025の空想風景……つまりどんな会場になるのか?ってお話しです。

木原浩勝氏がワシントン・ポスト誌に語った日本アニメのこと、宮崎駿監督のこと。 - Middle Edge(ミドルエッジ)

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