九段
爆発できる時にどれほど高みを目指せるのかということは、プロや一流と呼ばれる人間にとって大事な部分でございます。一方で苦しい状態になった時にどれほど耐えられるかという点も試される機会が多くあります。
わたしの好きな棋士のひとりに木村一基八段という強靭な方がおられるのですが、彼が言っています。
鈴木九段は明朗快活な方で、解説中にも「ぼくはよく知らないのでご存知の方がいらっしゃったら教えていただきたいのですが」というようなことをぽろっと言ってしまう人です。自他ともに認める調子の波の激しい人なのでございますが、そのような鈴木九段でも、あるいはだからこそ苦境を乗り越えるためにはカンフル剤が必要なのかもしれません。
しかし彼であればどこかで大きな勝ちをあげることでしょう。三間飛車の定跡を見直し升田幸三賞を受賞したことだってあります。長い宝探しを終えて、誇らしげに成果を見せてくれることを待ち望んでいる振飛車党の方はたくさんいるのです。きっと。
鈴木大介の将棋 中飛車編
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