河内家菊水丸 甲状腺乳頭がん乗り越え20年ぶりにCDを発売
甲状腺乳頭がんを乗り越え、芸能活動を再開している伝統河内音頭継承者・河内家菊水丸(52)が6月24日に約20年ぶりとなる本格シングル「本日は晴天なり」を発売する。
スポニチ Sponichi Annex 芸能
河内家菊水丸(かわちや きくすいまる)
1963年2月14日生まれ
本名の岸本 起由(きしもと きよし)
伝統河内音頭継承者、音頭取り。
元・新聞詠み(しんもんよみ)河内音頭家元。
1972年3月に9歳で家元を継承し東大阪市弥刀東で初櫓に上がる、小学生の頃から盆踊りの櫓で太鼓等を演奏、浪曲の初代京山幸枝若の伴奏や生駒一や天童よしみのバックで太鼓を叩いていたこともある。
高校時代はバンド活動もしていた。
1980年、なんば花月が初舞台であるが、デビュー前は自身のアイドルで節に心酔していた松竹芸能の劇場で活躍していた鉄砲博三郎門下の音頭取りの生駒の元に足を運び、河内音頭の口説き(舞台芸としての音頭)のいろはを学ぶ。
新世界新花月でも生駒のギター伴奏を務めていた。
尚、菊水丸のヘアースタイルは生駒のヘアースタイルを尊敬を込めて意識し真似たものである。
1984年、新しい流派『新聞詠み』を興し、以来大阪を拠点に歌う。
エレキギター、シンセサイザーなどを用いて、「グリコ・森永大事件」や「阪神タイガース日本一音頭」(以上は『菊水丸の河内音頭秘蔵コレクション』収録)、「大リクルート事件・江副浩正半生記」や「豊田商事最後の日・永野一男一代記」、「天才漫才師・横山やすし物語」、「浪花の喜劇王・藤山寛美青春編」、「美空ひばり物語」(以上は『河内家菊水丸大全集』収録)、「アントニオ猪木一代記」(『新聞詠み河内音頭 バッド・ニュース アントニオ猪木一代記』収録)など、世相・事件を題材にした曲を発表。
グリコ森永事件が起こった時には、犯人が書いた脅迫状にメロディーをつけ、アルバムに収録したこともある。
その曲はワイドショーなどで多用されたため、歌詞の印税だけですでに数百万円に及んでいるのだが、「作詞者はグリコ森永事件の犯人」であるとして菊水丸は受け取っておらず、現在JASRACが全額を保管している。
またこの曲を作ったことにより警察からグリコ森永事件の犯人と疑われ、取り調べを受けたことがある。
1991年、「フロム・エー」のCMソング「カーキン音頭」が大ヒット
音楽・お笑い・政治を融合した新聞詠み河内音頭という横断的なジャンルであったため、全国区進出後は出演番組も「ミュージックステーション」「NHK紅白歌合戦」などの歌番組、「さんまのまんま」「笑っていいとも」「徹子の部屋」「ライオンのごきげんよう」などのトーク・バラエティ、「朝まで生テレビ」「おはよう!ナイスデイ」などの政治・ニュース番組などと多岐にわたった。