四月物語

四月物語
主演は、松たか子
この映画は、当時20歳の松たか子が映画で初主演を務めた作品です。

楡野卯月 を演じた松たか子。
この頃の松たか子は、すでに人気女優でした。1997年に竹中直人主演の映画『東京日和』で報知映画賞の新人賞を受賞し、テレビドラマ界では『ラブジェネレーション』でキムタクと共演を果たしています。

『ラブジェネレーション』に出演していた時の松たか子。
本作では、柔らかいイメージの魅力溢れる松たか子が沢山映し出されています。

『四月物語』のワンシーン。

その他のメインキャスト

山崎先輩 を演じる田辺誠一。

佐野さえ子 を演じる留美。

北尾照子 を演じる藤井かほり。
あらすじ(ネタバレあり、未見の方はご注意ください。)

四月、桜が満開の季節。

武蔵野にある大学に通う為、北海道から上京してきた卯月は、慣れない土地で独り暮らしを始める。


おとなしい性格の彼女は隣人の照子や、変わった性格の友人・さよ子など、個性の強い人々との触れ合いの中で、次第に心を開いていく。


そんな卯月もさよ子に大学の志望動機を聞かれた時だけは、思わず言いよどんでしまうのだった。実は、卯月には人に言えない不純な動機があったのだ。それは、高校時代に憧れていたひとつ上の先輩・山崎と同じ大学に通いたかったから。


山崎を追って上京してきた卯月は、彼がバイトをしている本屋に頻繁に通うようになる。


【クライマックス】(ネタバレ)

ある日、山崎は遂に彼女のことを想い出してくれる。そして、卯月は都会の片隅で愛の奇跡を信じるのであった。
映画「四月物語」ネタバレあらすじ結末 | hmhm
松たか子の家族も出演!
映画の冒頭で、卯月が東京へ行くときに家族が見送るシーンがあります。実は、松たか子の本当の家族が演じています。

普通にその辺にいそうな家族を自然体に演じています。

映画の中のもう一つの作品。
この映画で、卯月(松たか子)が一人で映画を観に行きます。そこで上映されていたのが『生きていた信長』でした。

この映画の内容は、本能寺の変の後も信長は生きていたというもので、トンデモ仮想戦記などで定番のネタだ。
http://ham-ichi.at.webry.info/201102/article_3.html江口洋介・主演――生きていた信長 ハムイチの棲み家/ウェブリブログ
江口洋介・主演――生きていた信長 ハムイチの棲み家/ウェブリブログ

江口信長。

石井光秀(左)と伊武利三(右)
映画について
名カメラマン故・篠田昇氏のカメラは柔らかな時折ピンぼけしながらも、四月の柔らかな光の中で戸惑いながら生活する一人の少女の姿をおさめてゆく。
http://d.hatena.ne.jp/yukutaku+j-movie/20140928/p1NO.3 四月物語 岩井俊二 - 死ぬまでに絶対見たい日本映画ベスト100

卯月の日常が描かれ、その中に彼女の気持ちが映像で伝わります。

卯月を痴漢しようとする男性(光石研)。

即座、卯月は映画館を出ました。

桜吹雪の中を自転車で走り抜ける卯月。
NO.3 四月物語 岩井俊二 - 死ぬまでに絶対見たい日本映画ベスト100

おとなしくて臆病な卯月は、高校時代に先輩のロッカーの名札をこっそり盗むなどしていました。

「武蔵野大学」について
映画「四月物語」は、柔らかな春のイメージが主人公とマッチしています。また、主人公が新しい生活に不安になったり、恋をしている気持ちが表情から伝わります。そして、物語は淡々と描かれ、観ていてとても居心地がいいです。
映画のラストシーンが終わっても、これから色々と楽しいことが起りそうな雰囲気を残した作品です。是非ご覧ください。