1996年、女優として大ブレイクした松たか子

松たか子(まつ たかこ)

ドラマ『ロングバケーション』でブレイク
『ロングバケーション』出演で一気に知名度を上げた松たか子は、その勢いで同年NHKの大河ドラマ『秀吉』に出演。

NHK大河ドラマ『秀吉』(1996年)
この好演も評価され、年末には史上最年少(19歳)でNHK『第47回NHK紅白歌合戦』の紅組司会に抜擢された。
翌1997年に『明日、春が来たら』でいきなり歌手デビュー
1996年の活躍で一気にトップ女優の仲間入りをした松たか子だが、今度はいきなり歌手活動を始めて多くの人を驚かせた。
デビューシングル『明日、春が来たら』は、ドラマ『ロングバケーション』の音楽を手掛けた日向大介が作曲&プロデュース。
NTT「わくわく新生活キャンペーン」CMソングに起用
発売直後は伸び悩んだが、CMによる知名度上昇効果もあり、じわじわと歌の良さが評価され、3週目でTOP10入り、5週目で最高位8位を記録。
最終的には約50万枚を売り上げる大ヒットとなった。
このヒットにより、松たか子は同1997年のNHK『第48回NHK紅白歌合戦』に出場が決定。
紅白歌合戦において、前年の司会者が翌年に歌手として初出場となるのは初めてのケースであった。
歌手・松たか子の実力と評価
デビュー曲でいきなり50万枚の大ヒットを飛ばした松たか子は、その後も歌手活動を続け、9枚のアルバム・21枚のシングルを発表している。
女優としての印象が強いが他のアーティストからの評価が高く、6枚目のオリジナルアルバム『harvest songs』では小田和正や片寄明人(GREAT3)などを迎えて制作され、7枚目の『僕らがいた』ではスキマスイッチ、TRICERATOPS、真島昌利を、8枚目の『Cherish You』では竹内まりやを迎えるなど超一流の制作陣を迎えたアルバムをリリースしている。
辛口で知られる山下達郎も自身のラジオ番組で竹内まりやが作詞作曲した松たか子の『リユニオン』を聴きながら、「松たか子さんは実はピアノが上手で読譜力も抜群なんです。こういうリズム感や安定感はさすがですね」と評している。
女優業が多忙の中、歌手活動を続ける理由について松たか子は、「歌いたい歌があるから。芝居も歌も体や声を使って伝えるのは変わらない。肩書とかはどうでもいい。」と答えている。
2014年にはディズニー映画『アナと雪の女王』に声優として主演、日本語吹き替え版劇中歌『レット・イット・ゴー』を歌い、フル配信100万DLを達成。
歌手・松たか子としての認知と再評価に繋がった。