心揺さぶるブラックジャック名言集
不朽の名作漫画は、クールジャパンの国だけあって数知れずで十人十色ですが、誰もが認める不朽の名作中の名作と言えば、巨匠・手塚治虫先生の力作「ブラックジャック」でしょう。読んだ人は、是非とも教科書に載せるべきという声も多いブラックジャックの心揺さぶる名言集をお伝えします。

1.「私には一生わからないかもしれない…私には切るだけが人生なんだ」byブラックジャック

メスを使わず、針灸で病気を治す盲目の男。百発百中で針により病気を治していくが、先端恐怖症の少年がいて、針を見て発作を起こしてしまう。男にとって初めての失敗だが、湯治場でブラックジャックと二人になり、男は「生き死にはものの常なり医の道はよそにあり…」 という言葉に対して、ブラックジャックは上記の言葉を欲する。
2. 「この空と海と大自然の美しさがわからんやつは-生きる価値などない!!」byブラックジャック

ブラックジャックが少年期、母親とともに、不発弾の爆発を食らってしまい、母親は瀕死、ブラックジャックも顔など多くの部位の皮膚移植を余儀なくされる。
大人になりお金も持っているようになったブラックジャックは、不発弾が埋められていたにもかかわらず、立ち入り禁止看板を外した工事業者、不発弾をそのままにする指示を出した官僚など、一人ずつ復讐を始める。
不発弾が埋められている小島に、一人男を取り残して、命乞いをする男に対して放った一言。
3.人間が生き物の生き死にを自由にしようなんておこがましいと思わないかby本間丈太郎

ブラックジャックの命の恩人である医師・本間丈太郎。末期状態の本間をブラックジャックは天才的なメスさばきでなんとか生き残らせようとするが、努力の甲斐もなく死んでしまう。死後、本間がブラックジャックに投げかけた名言中の名言。
人間とは何かを問いかける心に突き刺さる一言です。
4. 「死ぬんなら死ぬダメならダメとハッキリ教えたほうがこの子のためですよ そのほうが 残りの人生を有効に使える」byブラックジャック

少年が病気で末期の状況を隠そうと、よそよそしい態度を取る母親や主治医を侵入者(インベーダー)だと思い込んでしまい、少年は暴れ出してしまう。
そんな母親に対して、ブラックジャックは上記の素直な気持ちをぶつけるのだった。
子供でも生き死にを考えることができる名言。
5.運同会で二人三きゃくを歩ったろ。昭吾、人生は一人じゃない。二人三きゃくで歩かねばならんこともあるby昭吾の父

大金を患者から巻き上げているブラックジャックからお金を奪おうと、不良仲間とともにブラックジャック宅に爆弾をしかけようとする昭吾。しかし、昭吾を尾行してついてきた昭吾の父に謝って爆弾が爆発してしまう。
父親が息子に出した手紙では、運動会を運同会と書いてしまう程に学がない父親だったが、子供の頃の運動会のことを忘れてはいなかった。子供の頃に、人は一人では生きていけないことを心に刻みたい名言。
6.医者が人の生き死にのカギをにぎるなんて…思いあがりもはなはだしいんじゃないか?」by本間丈太郎

ブラックジャック事実上の最終回作品とも言われている名作。
ブラックジャックが寝てしまい見た夢には、SLに乗りながら、本間先生や如月恵、ドクターキリコ、ピノコなどブラックジャックの人生にかかわる人物が、次から次へと登場していく。
命の恩人である本間丈太郎からは、医者についての金言を受ける。夢なだけに、ブラックジャックの心の言葉かと思わせられます。
7.「それを聞きたかった。」byブラックジャック

おばあちゃんは金にがめつかった。お小遣いをもらっても、無駄使いせず、嫁に更に小遣いをせびる日々。それには理由があったのだ。息子が子供の頃、難しい病にかかってしまい、ブラックジャックに似ている甚大先生が多額の手術代を請求して、それを分割で払い続けていたからお金に厳しかったのだ。
そんなおばあちゃんが病気にかかってしまい。多額の手術代を請求するブラックジャックに、事実を知った息子は 「い いいですとも! 一生かかってもどんなことをしても払います!きっと払いますとも!」と言う。ブラックジャックは本当にお金を取るつもりがなく、その言葉を待っていただけだったのだ。
8.「生きものは死ぬ時には自然に死ぬもんだ…それを人間だけが…無理に長生きさせようとする どっちが正しいかねブラック・ジャック」byドクターキリコ

重症の末期患者を楽にするために安楽死を行っているドクターキリコ。しかし、ブラックジャックは、安楽死をするドクターキリコが許せない。ただ、キリコもなんでもかんでも安楽死させているわけではなく・・・。
人間の死についての考え方を説いた名言。
9.「私なら母親の値段は百億円つけたって安いもんだがね」byブラックジャック

小さなクリニックを経営しているが、いつもベッドが満床になってしまい、空きベッドでいつも寝ている母親を追い出すしかなかった。友達の家に泊まっていると強がる母親だが、実はもう友達にも相手にされず野宿をする日々だった。そんなおり、大地震が起き、母親が大けがをしてしまう。そんな母親を治すというブラックジャック。いつも通り高い手術代を息子に請求すると・・・
10. 「人間は動物をさばく権利があるのかね?」byブラックジャック

生物学者が大脳を胸へと移植した小鹿・ナダレ。ナダレはやがて大人になり、開発工事現場の作業員たちを次々と殺してしまう。そんなナダレに射殺命令が下り、ナデレは銃口に倒れてしまう。
動物と人間の関係を説いた名言。
まとめ
いかがでしたでしょうか。子供の頃に一度ブラックジャックを読んだと言う人も、大人になってから再度読み返すと、新たな手塚治虫氏が言いたいことが分かりますよ。本当にブラックジャックは、奥が深い名作です。