【70年代歌手】さとう宗幸は歌手としてのイメージ?俳優としてのイメージ?宗さんのすべてを探る!

【70年代歌手】さとう宗幸は歌手としてのイメージ?俳優としてのイメージ?宗さんのすべてを探る!

70年代後半にラジオから始まった歌手活動。デビュー曲が大ヒットし地方の歌手から全国ネットの歌手へ。仙八先生としてドラマで主演。今は地元のテレビで「おばんです!」と言いながら地元密着型のテレビに出演中!そんなさとう宗幸の芸能活動に注目してみた!


うたごえ喫茶から始まった歌手人生

さとうむねゆき
生年月日:1949年1月25日
デビュー:1978年(メジャーデビュー)

宮城出身のシンガーソングライターでメジャーデビュー前からラジオなどの芸能活動をしており自主制作でアルバムリリース経験あり。

さとう宗幸

さとう宗幸の新曲「あ・り・が・と・う・の歌」が発売前からミヤギテレビで大反響。10月21日にリリース決定

宗さんことさとう宗幸の出身地は宮城県と思いがちですが、出生地は岐阜県になっています。2歳の時に宮城県古川市(現大崎市)に移転しており、それから東北人としての人生が始まっています。

大学在学中にうたごえ喫茶「若人」で歌い始め、歌手としての人生が始まりました。一旦は社会人として上京し会社勤めを経験していますが1年ほどで地元にUターンしうたごえ喫茶「若人」を再開します。

バラ色の人生

さとう宗幸「バラ色の人生」|録音屋の徒然なる独り言

1976年に「バラ色の人生」というアルバムを自主制作しています。ジャケット画像を見ても私たちが知っているさとう宗幸とはイメージが違うので時代を感じます。このアルバムがきっかけになったかどうかは定かではありませんが、翌年の1977年にNHK-FM仙台の番組でDJをすることになりました。

1978年5月5日発売

青葉城恋唄

詩人 大手礼二郎の世界: さとう宗幸 青葉城恋唄

さとう宗幸がメジャーデビューしたのは「青葉城恋唄」という曲で有名です。
この曲には一般男性が自分の悲恋とその情景をもとに作り、さとう宗幸がDJをしていたラジオ番組「FMリクエストアワー」に投稿し曲をつけ、歌い始めたことから始まったということは当時の記憶が鮮明に残っている人か宮城出身者の人くらいしかわからなかったのではないでしょうか。

大ヒットしたデビュー曲

先に述べた「FMリクエストアワー」という番組内のコーナーで一般人から投稿された詩に曲をつけ番組内で歌うということをしていたさとう宗幸の下に送られてきた詩に書かれていた内容は投稿者でデビュー曲の作詞を行った星間船一氏の失恋と故郷の宮城県仙台市の思い出を綴った詩でした。その詩の内容にインスピレーションでつけた曲が「青葉城恋唄」となったわけです。
歌詞の内容に昭和の作詞家、阿久悠が指摘をしています。その指摘を受け修正した曲が日本作詞大賞を受賞しています。
元々の詩にあった「時は めぐる」を「季節(とき)は めぐる」に変更した歌を一度聞いてみましょう。

この曲のヒットで第20回日本レコード大賞・新人賞、第7回FNS歌謡祭・最優秀新人賞を受賞し第29回NHK紅白歌合戦にも出場しています。
ですが、この曲がヒットした要因は他にもあります。実際はコーラス・グループのダークダックスもこの曲をリリースしています。

仙台のFMラジオで歌われどんなに熱烈なファンがいても所詮は地方局のラジオ番組内でのことです。全国的にヒットさせるには力が乏しくレコード会社が宣伝費を無名の歌手に費やせるわけもありません。いかに低予算でこの曲をヒットさせるかという点でダークダックスに歌わせ競作という手段を取りました。

ダークダックス

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ですが、多くの人の記憶にあるのはさとう宗幸が歌う「青葉城恋唄」だと思います。あの心地よいビブラートもうたごえ喫茶で活動していた時からのものでいやらしい感じもなく、フォーク歌手としての地位も確立できたのではないでしょうか。

カバーする人が続出

静かに歌声を聴くという言葉がピッタリな「青葉城恋唄」は数多くの歌手がカバーしアルバムなどに収録さてリリースされています。
あの歌詞とあの曲とそれを壊すことのない歌声が揃っての大ヒットだったのでどのような歌になっているのか気になるところです。

たくさんの人が歌っているこの愛するべき歌を宮城を離れた人は遠い故郷に思いをはせるため、見知らぬ宮城を思い浮かべるため聞く人が多く、この歌に限らず自分の故郷に関わる歌を聞き返す人が増えたであろうと思います。

東京や大阪など電車の発到着ベルにゆかりの曲を使っているところは多いですが、この曲も仙台ならではの曲として使われています。

俳優、さとう宗幸

拠点を東京に移し歌手としてはもちろん俳優としても活動を始めます。
一度は見たことがあるであろう「2年B組仙八先生」です。このドラマで主役の「伊達仙八郎」という国語教師役で出演しています。

2年B組仙八先生

軌跡

タイトルを見て思った人も多いと思いますが、武田鉄矢が先生役として出演していたあの「3年B組金八先生」の姉妹編として1年間放送されていました。デビュー曲のイメージをそのまま起用した感じでさとう宗幸が扮する「伊達仙八郎」は宮城県出身の先生ということでした。
他にも先生役で赤木春恵、宮崎美子、川口雅代、河原崎長一郎、水野久美、斉藤洋介などが出演していて「3年B組金八先生」の雰囲気を壊さないような配役となっています。
生徒役にはジャニーズ枠として薬丸裕英、布川敏和、本木雅弘の3人から構成されていた「シブがき隊」や三田寛子などが出ています。

「シブがき隊」

2年B組 仙八先生 【写真追加しました!】|ふっくんの日々是好日 布川敏和オフィシャルブログ

三田寛子

三田寛子!梨園の妻!夫は歌舞伎役者の中村橋之助! | こいもうさぎのブログ

「3年B組金八先生」のテーマ曲を主演の武田鉄矢が歌っていたように「2年B組仙八先生」でも主演のさとう宗幸が歌っています。当時の音源は見つかりませんでしたが、年齢を重ねた宗さんが歌っている映像を見つけたので聞いてみてください。

他にも俳優として出演していたドラマがあります。1987年に放送されたNHK大河ドラマ「独眼竜政宗」です。まだ無名に近かった俳優、渡辺謙が伊達政宗役として主演をはり、その名を世に知らしめえたドラマです。
その中でのさとう宗幸の役柄は慶長遣欧使節団を率いてヨーロッパまで渡航したアジア人として唯一無二のローマ貴族となった支倉常長の役でした。実際には2週のみの出演でしたが、出身地ゆかりの人物に扮するところは見ているこちらも感慨深いものでした。

支倉常長役のさとう宗幸

遣欧使節の失敗 3 by DEEP-SKY 歴史/動画 - ニコニコ動画

独眼竜政宗

BSプレミアムでNHK大河ドラマ「独眼竜政宗」 : 杜の都blog-仙台な写真とか-

このドラマは歴代のNHK大河ドラマの在り方を覆したものとしても目を見張るものがありました。特OP映像はそれまで大河ドラマとは大きく異なり固定観念が映像からはなくワクワク感が感じれると当時は思ったものです。

地元に帰ってきた宗さん

歌では一発屋的な言われ方をする人がいますが、あまりにもデビュー曲がヒットしすぎさとう宗幸のイメージが「青葉城恋唄」で独占する形になったためと思いますが、実際は地元にてローカルタレントとなりながら歌をリリースしていますし、番組内でも歌っています。時折、懐かしの~的な歌番組にも出演しているところを見ることもありますが、歌声が変わらないのはいつも歌っているからで特別なことをしているといった感じは見られません。

OH!バンデス

ミヤギテレビ「OH!バンデス」でMCを務める「宗さん」こと、さとう宗幸インタビュー | インターネットTVガイド

拠点を地元宮城県に移してからのさとう宗幸は「宗さん」と呼ばれ夕方の顔として定着しています。夕方になったら宗さんを見る!というスタイルを持っている主婦層も多くます。
そんな主婦層に愛されている番組、ミヤギテレビの「OH!バンデス」は宗さんの「おばんです」からスタートするローカルワイド番組です。
放送開始当時は「宗さんのOH!バンデス」とさとう宗幸を宗さんと呼ぶ番組名だったため、他の出演者も宗さんと呼び、視聴者も宗さんと呼ぶようになりました。

番組中はもちろんエンディングも宗さんの歌声を聴くことができるこの番組のエンディング曲は宗さんの「あ・り・が・と・う・の歌」です。

「宮城の人」というイメージが定着した宗さんがこれからも宮城の人でいながら歌でみんなの心を癒し潤してくれることを期待して記事を締めたいと思います。

実家に帰ったらやっぱり宗さんを見たいなと思うような時間でした。
最後までご覧いただきありがとうございました。

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