◎女性に嬉しい「バニティミラー」
マイナーチェンジ時に一部グレードに設定された「バニティミラー」
プレセアのネックは後部座席の狭さ
日産・プレセアは、スタイリングの美しさを優先したことで、居住性が犠牲になっていました。今のクルマと較べると室内高が圧倒的に低く、後部座席の狭さは特筆すべきものがあり、男性が後部座席に座ると天井に頭がつきそうな程で、ニースペースもほとんどありませんでした。5人乗りとはいえ、大人5人が本当に乗るのは困難なクルマでした。
“見返り美人”をモチーフにしたテレビCM
当初は国内専用車の位置づけであったプレセア。CMは菱川師宣の「見返り美人図」をモチーフとするなど、“日本の美”をアピールしていました。
菱川師宣の「見返り美人図」
見返り美人役は「桐島かれん」
男性に人気だったスポーツグレード「ブラックスター」
1991年5月、スポーツグレードの「ブラックスター」が追加。リアスポイラーを採用したスポーティモデルは男性人気を得ました。
「ブラックスター」
1995年、2代目「プレセア」誕生!
1995年1月にフルモデルチェンジを実施し、2代目モデルにバトンが渡されました。
【2代目】日産・プレセア(PRESEA)
2代目は5ナンバーサイズを守りつつもホイールベースを80mm延長、全長も60mm伸ばし、一回り大柄に。初代で不満の大きかった後席の居住性を改善した半面、エクステリアからプレセアならではのエッセンスが薄められてしまいました。
シャシーは先代と同じくサニーをベース
鮮やかなブルーに発光する「マリーンブルーメーター」は継続採用
この類いのモデルとしては真面目に造られた印象の強いモデルでしたが、4ドアハードトップの流行は既に峠を超えており、この2代目プレセアはさしたる営業的成果も残せないままフェードアウトしていくことになります。