ユーロビートを採用したダンサブルな楽曲に挑み、現在では『歌って踊れるアイドル』の雛形をつくったとも言われている。
荻野目洋子は「当時、80年~90年代前半のアイドルは、それはそれは華やかで、衣装もデコラティブ、女の子目線でも見とれるほどかわいいアイドルがたくさんいましたよね。私は音楽が好きで芸能界に入ったんですが、当時、顔だけでは勝負できませんでした。
そこで私は“ダンス”というスタイルを選んだんですが、それが時代にうまく迎合する形になっただけ。」と語っている。
『歌って踊れる』アーティスト:少年隊
少年隊(しょうねんたい)
踊って歌えるアイドルの代名詞的存在であるジャニーズグループの中でも、歴代で最も踊れるグループとの意見も多い。
東山は後輩たちと比較し、「自分らの時はいつも生歌、生ダンスで一生懸命だった。」と語っている。
メンバー三人ともバク転・バク宙ができ、錦織と東山は『仮面舞踏会』のラストで左手にマイクを持った状態でバク宙をしている。
『歌って踊れる』アーティスト:宇都宮隆(TM NETWORK)
宇都宮隆(うつのみや たかし)
TM NETWORK/TMN時代のライブでは、歌の途中や間奏などでダンスを披露しており、バンドのボーカルでありながらダンスを踊る斬新かつ稀有な存在であった。
これは歌だけでなく、衣装や演出などすべてを組み合わせて一つの作品として昇華させたいという小室哲哉の意向が大きく反映されていたものと思われる。
そして、テレビドラマに俳優として出演するほどのルックスを持つ宇都宮が、高い歌唱力を軸にその要望に見事に応えた。
こうして築き上げられたTM NETWORKという存在が、90年代にダンスミュージックで日本中を席巻した小室ブームに繋がっていく。
『歌って踊れる』アーティスト:岡村靖幸
岡村靖幸(おかむら やすゆき)
岡村靖幸のダンス
【番外編】『歌って踊れる』アーティストの元祖は誰か?
踊りがただの振り付けと言われていた70年代において、振付けの域を超えた激しさで『アクション歌謡』と呼ばれ大きな影響を与えた女性アーティストがいる。
それは…。