「追悼水木しげる ゲゲゲの人生展」が3月8日から開催!!
『ゲゲゲの鬼太郎』『悪魔くん』など、多くのヒット作を生み出した漫画家、水木しげる氏。その人生を辿る「追悼水木しげる ゲゲゲの人生展」が2017年3月8日から20日まで、東京銀座の松屋銀座で開催される。
戦争で片腕を失い、復員後は貧困に苦しむなどその生涯は波乱にみちていたが、大戦をはさんだ激動の時代を生き抜き、多くの漫画作品を生み出した水木氏。作品を通じて「妖怪文化」を広めた妖怪研究家としても高い評価を受けている。
同展は、2015年に93歳で死去した水木氏の人間像と作品を徹底的に振り返り、水木氏の生涯のテーマであった「本当の幸福とは何か」を探る。

「追悼水木しげる ゲゲゲの人生展」が開催決定!!
「少年時代」「従軍時代」「貧困時代」「多忙時代」「妖怪研究家」「エピローグ」の6つの章に分けられ、少年時代の絵画や、漫画、妖怪画の原稿といった130点以上の作品が集結する。少年期の習作、戦地で描いたスケッチ、貸本時代からの貴重な漫画や妖怪画の原稿などを展示。
さらに、水木氏が愛用していた私物や、世界中で収集したという妖怪や精霊像のコレクション、水木氏の作品が生み出された書斎の再現コーナー、妻・武良布枝氏へのインタビュー映像や家族との写真も展示される。

バナナを食べる水木夫妻(1989年)
松屋銀座での開催後は、大阪の大丸ミュージアム(4月5日~19日)、大丸ミュージアム〈京都〉(4月26日~5月8日)、大丸ミュージアム〈神戸〉(7月26日~8月14日)、福岡県立美術館(10月27日~12月10日)を巡回する予定。
水木しげる氏 について
1922年(大正11年)大阪で生まれ、鳥取県境港市で育つ。少年時代「のんのんばあ」と呼んでいた武良家(水木氏の本名は武良茂)へお手伝いに来ていたお婆さんの語る妖怪の話に夢中になる。これが後の「水木しげる」の素地となる。また、勉強はからきしダメだったという水木氏だが、図画の成績は抜群だったそうで、14歳のときに描かれた「思い」は独創的な構図が目を引く。
そして、1943年(昭和18年)21歳で召集されて南方戦線のパプアニューギニア・ラバウルへ送られる。壮絶な戦いで部隊はほぼ全滅、水木氏も爆撃で左腕を失う。その後様々な職業を経て紙芝居を描き始める。
1958年(昭和33年)貸本漫画『ロケットマン』でデビューし、『墓場鬼太郎』シリーズも開始した水木氏は1961年(昭和36年)飯塚布枝氏とお見合い結婚するも、極貧生活をしていた。やがて商業誌でも漫画を描き始めた水木氏は、『悪魔くん』『テレビくん』などを発表し、作品がドラマ化、アニメ化され人気作家となっていく。

水木しげる
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