ちり紙交換
ちり紙交換とは、家庭で要らなくなった紙を、ちり紙やトイレットペーパーと物々交換することを通じて、回収すること。
ちり紙交換は、回収を行う業者にとっては、集めた紙を売ることによって利益を得ることができ、家庭では不要なものから有用なものを得ることができ、また、回収した紙はリサイクルされるので環境にも良い、ということで理想的な古紙回収方法とされていた。
ちり紙交換車が回収
「ちり紙交換」を題材にした漫才やコントもお馴染みでした
ちり紙交換車はなぜいなくなったのか
正確にはまだ存在しますが、その数はめっきり少なくなってしまいました。
ちり紙交換業者の形態は2つ。
-古紙再生業者の社員(委託・アルバイトも含めて)
-自営でちり紙交換業を営む。
古紙再生業者は新聞店や自治体などと契約して新聞紙などの回収に回ります。
この時、それぞれの依頼主から「回収における費用」を貰って請負います。
自治体などは「補助金」という名目で出しているようです。
一方、私たちの家の近所を「毎度おなじみの・・・」と回っていた人たちの給料は「出来高払い」で、集めた分を古紙再生業者に売っています。
以前は新聞が1kgで10円前後の値がついていましたので、2t積みのトラックいっぱい持ち込めば2万円くらいにはなっていました。
ところが今は1~2円の世界にまで買取価格が下落。
ちなみに古紙再生業者は、古紙をちり紙交換業者から1kg10円で買って、それをたとえば30円で輸出して利益にしていました。
ところが、為替レートや途上国の経済事情などにより輸出価格は下落してしまい「うまみ」がなくなっってしまったのです。
というわけで、親元が止めれば子もやめます。
よって純粋にフリーのちり紙交換はいなくなりました。
今は細々と「補助金」で食べている所が多いようです。
利益がとれなくなっている
ちり紙交換はなぜ潰れたのか | アフター・フェア
古紙、といえば「わら半紙」はどうなったでしょう
【わら半紙】昔は藁が原料の「藁半紙」、近年では再生紙や中質紙、更紙などをかつての名残で「わら半紙」と呼んでいます。 - Middle Edge(ミドルエッジ)