『キイハンター』 (KEYHUNTER ) とは?

1968年4月6日から1973年4月7日の毎週土曜日21:00 - 21:56に、TBS・東映で放送されていました。
全262話で最盛期には視聴率30%を越えていたそうですね。
国際犯罪者の天国・スパイの甘い猟場ともいわれる大都会東京に架空の国際警察特別室を設定して、室長の村岡だけが知っている6人の冒険者・キイハンターが平和をおびやかす組織・陰謀・悪と戦う活躍を描き、どんでん返しを含むストーリーや絶妙のチームワークと、千葉真一のアクション・スタントで大ヒットした東映アクションドラマの代表作である。
小学生ながら大好きでハマってました。
特に千葉真一が、このドラマでファンにもなりました。
解説
オープニング・テーマ
レギュラー出演者
黒木鉄也 - 丹波哲郎

黒木鉄也 - 丹波哲郎
元国際警察外事局諜報部員。国際警察特別室特殊スタッフという肩書きは村岡以外の国際警察員は誰も知らない。村岡の元同僚だったが、人間味のない組織に嫌気を感じ辞職。キイハンターのキャップでメンバーからは「ボス」と呼ばれ、チームの取り纏め役である。
射撃の名手で空手・剣術の達人、医学に該博、英語に堪能でプレイボーイ。家賃滞納でマンションから追い出されそうになるお粗末もあった が、普段は鋭敏な推理力と行動で事件を解決に導く。
黒の帽子がトレードマーク。マレー半島へ潜入していた諜報部員時代に、想いを寄せていた女性スパイ・ベラを射殺される悲劇的な過去も持っている 。
津川啓子 - 野際陽子

津川啓子 - 野際陽子
元フランス情報局諜報部員。ジュネーヴから事件を追って来日し、キイハンターと共に解決する が、新たな事件に巻き込まれキイハンターに救出されたことから、メンバーへ加入する 。
風間からは「姐御」と呼ばれるように勝気な性格であるが、優しい一面もある。男を投げ伏せる格闘術と変装、語学力に長け英語・フランス語・ドイツ語・アラビア語を操る。
外国ブランドにも詳しく、潜入捜査にも積極的に関わる。生年月日は昭和15年4月1日生。スタイリッシュかつセクシー、時にコミカルな面も見せる
吹雪一郎 - 川口浩(第60話「パラシュート殺人部隊」より加入)

吹雪一郎 - 川口浩
元FBI秘密捜査官。初登場は殺し屋に扮していた。風間からは時に「FBI」と呼ばれ、冷静かつスマートに捜査を行い、メンバーからの信頼も厚い。
射撃のプロでスキー・乗馬・ヨット・スカイダイビングなど多数のライセンスを所持している他、軽飛行機やヘリコプターの操縦にも秀でている。FBI時代は外国での捜査経験もあり。FBIともコネクションを続けており、FBI依頼の事件を担当することも多い。
島竜彦 - 谷隼人

島竜彦 - 谷隼人
ある事件で諜報部員だった父を亡くし、黒木の世話になった。そして黒木の助手をしていたことが縁で、キイハンターのメンバーとなる
純粋かつ熱血漢であるが、そそっかしい面もあることから、風間・吹雪・啓子から「坊や」とも呼ばれる。島と同世代や年下の若者が関わる事件の潜入捜査では、彼らに同情して失敗する時もある。ユミとはコンビを組み、事件を解決することも多い。二輪・四輪どちらも抜群のドライビングテクニックを持ち、無類のカーマニアである。
谷口ユミ - 大川栄子
メンバー最年少18歳。「ユミちゃん」と呼ばれ、マスコット的存在であるが「記憶の天才」の異名を持つ。黒木のマンションの大家の娘で、黒木の秘書をしていた。おしゃべり好きで明るい頑張り屋。
後半は潜入捜査にも果敢に挑み、特技の記憶力と変装!?で解決に導く。島とのコンビで事件に関わることが多く、その島に想いを寄せている 。
風間洋介 - 千葉真一
元毎朝新聞社会部敏腕記者。鋭い推理とずば抜けた身体能力で、危険な潜入捜査にも真っ先に行動を起こす、切り込み隊長的存在でもある。
窮地に陥った時にもめげずに、ユーモアを忘れない。普段はズッコケ・オトボケキャラで、島・壇からは「先輩」として、ユミには「兄貴分」として慕われている。ボスの命令には従順、啓子とはお互いにあしらい合う間柄で、金髪美人には滅法弱い
自動車・モーターボート・軽飛行機・ヘリコプターを自由自在に乗りこなし、登山・乗馬・スキー・射撃の名手。格闘はキックボクサーレベルで 、剣術にも秀でている 。軽業師顔負けの敏捷性と、体操競技選手なみの運動神経と筋力そして柔軟性を持つ。母親に頭が上がらない 。
国際警察特別室
村岡室長 - 仲谷昇

仲谷昇
キイハンターを創設した国際警察特別室の室長で、黒木のかつての同僚である。隠密裏にキイハンターに対して指令を出し、初期には啓子と共に現場で捜査にも参加していた 。常に冷静沈着である。
小田切慎二 - 中丸忠雄 (第104話「足のある幽霊部隊」より加入)
国際警察の潜入捜査官で村岡の部下。啓子・ユミの担当した事件に潜入捜査で初登場。通常はキイハンターに捜査依頼とその後方支援だが、一緒に捜査を行ったりする。
国際警察特別室のメンバーでは捜査そのものを担当することも多いので、その時はキイハンターが後方支援を行う。射撃の名手で、島から「先輩」と呼ばれることもある。
壇俊介 - 宮内洋 (第92話「今年もよろしく世界殺人協会」より加入)

壇俊介 - 宮内洋
村岡の部下で国際警察の潜入捜査官。初登場では、敵に狙撃されそうになった風間を救う活躍をした。ユミからは「ミスター壇」と呼ばれる。小田切と同様に通常はキイハンターに捜査依頼とその後方支援だが、一緒に捜査を行ったり、時には着流しで潜入捜査もする 。
若さゆえの失敗もあるが、キイハンターのメンバーからは「憎めない可愛がられる」存在である。
キイハンター探偵局
滝裕二 - 沖雅也 (第210話「いんちきキイハンター探偵局」より登場)
キイハンターに憧れる私立探偵で、キイハンター探偵局局長を自称する。背が高くてハンサムだが、ナンパ好き。初対面の吹雪・風間にそれぞれ「仲間にしてほしい」「先輩のことを兄貴と思っている」と話しかける人懐っこさがある。空回りや抜けている部分もあるが、第210話の事件解決の功績により、キイハンターの一員として認められる。
逸話
第1話
番組の終了
当初、1年予定の放映が大ヒットにより、5年に延ばされた。
しかし千葉真一はイメージの固定を懸念して、降板を丹波哲郎に申し入れた。
丹波と東映は続けたかったが、丹波は「千葉が居ないのでは『キイハンター』は成り立たない。だったら一度番組を終わらせよう」と理解を示した。
その後、丹波は『アイフル大作戦』、『バーディ大作戦』、『Gメン'75』と出演し、土曜21:00の顔となる。千葉は「丹波さんの決断にとても感謝している」と述懐している。
放映開始から5年近く経ても20%台の視聴率をキープする人気番組だったが、1時間ドラマの制作費が1話800万円台の時代に、本ドラマは1話1000万円台に到達していた。
キィハンター主題歌
『キイハンター』のエピソードは、後の『Gメン'75』でもいくつかリメイクされている。
大がかりなアクションものでは、1972年1月1日放映の第196話「1972紅の翼大空を行く」が、『Gメン'75』では1978年9月に「大空のギャング〜大空からの脱出」 ('78スカイアクションシリーズ) としてリメイクされ、
新島を舞台に前後編にわたって放映された。『キイハンター』、『Gメン'75』とも撮影用に1機、劇中で2機の軽飛行機を使用し、スリリングな作品に仕上げていた。