現在のモダンダンス原点は60年代初めに流行ったツイストだった!!

現在のモダンダンス原点は60年代初めに流行ったツイストだった!!

今の歌謡界はエグザイルやももクロなどダンスを取り入れたものが主流となっているが、実はそのようなダンスが60年代初めに全世界で爆発的に流行ったツイストを起点としていることを忘れてはならない。ここではそんなツイストの小歴史とツイスト王と異名を執るチャビーチェッカー(Chubby Checker)について紹介する。


ツイストとは、元は音楽曲のいち題名だった??

ツイストの起源は 1920年代の身体をくねらせて踊る黒人の社交ダンスの一種にあるが、一般に広まったのは1960年以降であった。 黒人ギタリストである、ハンク・バラードが《ザ・ツイスト》という曲を作り1959年にレコードを出したが,そのときはあまり流行せず,1年あまり後に黒人の新人歌手チャビー・チェッカー(Chubby Checker)が同じ曲をレコードにし,彼が《ザ・ツイスト》を歌いながら体を捻る独特なダンスを披露したことにより、テレビ司会者ディック・クラークが彼の番組で大いに感動し、宣伝しだし、流行し始めた。
それがすぐパリに伝わり,パリでの流行ぶりがアメリカで大きく報道されて,62年,本格的なツイスト・ブームに火がついた。

1950年代のダンスはジルバが主役!!

1950年代までは、ダンスというと、ナイトクラブのようなところで若いカップルがポップスにあわせて楽しく踊るジルバが主流ではなかったか思われます。ジルバというのは、男性が好意を持っている女性の手を自然に取って踊れるということで男性にとっては大変有益なことがありました。そして余談になりますが、最期にはチークダンスに持って行き、女性を口説き落とす一種の武器でした。ジルバやチークダンスはいわば、“接触型”です。しかし、1960年代になると、“非接触型”のダンスが主流になりました。そのきっかけが、1960年から1961年頃にかけて爆発的に流行した、ツイストです。

この踊りも情熱的ですよ!!

ジルバを踊るイメージ

1960年代になると、“非接触型”のダンスが主流に!!

時代が1960年代まで下ると、音楽やファッションなど文化面の発展とともに、色々なダンスが流行し始めますが、ダンスも“非接触型”のダンスが主流になって行きます。そのきっかけとなったのが、1960年から1961年頃にかけて爆発的に流行した、ツイストでした。

ツイストの振りはフラフープのノリで!?

ツイストの振りは、ツイストのリズムに合わせて両腕を左右に振りながら、腰をねじる(ツイスト)のが基本形でした。ダンスの相手と向き合って、同じスタイルで踊るのが普通だったと思います。
私は当時、小学生だったのですが、その頃流行っていたフラフープという遊具で遊びながら、友達とツイストの真似をしていたことを、かすかに覚えています。

腰痛が気になります。

60年代のアメリカで

ツイスト王、チャビー・チェッカー(Chubby Checker)

チャビー・チェッカー(本名:Ernest Evans)は1941年10月3日、サウスカロライナ州のSpring Gulleyで生まれた。彼は、高校時代に地元の家禽倉庫や市場で働き、歌を歌ったり、漫談をしたりしてしばしば人々を楽しまていた。彼の職場での行いは、やがて1959年に地元のカメオ・パークウェイ(Cameo-Parkway)レーベルでのオーディションに受賞し、プロの歌手としてデビューしました。彼の芸名であるチャビー・チェッカーは彼が働いていた市場の上司であるディック・クラークの妻の発案によるものだそう。

チャビー・チェッカーの曲紹介

チャビー・チェッカーの最初のシングル「The Class」は、あまりヒットしませんでしたが、1960年には、1958年のハンク・バラードとミッドナイトのB面の表紙「ザ・ツイスト」をカバーしました。チェッカーの演奏は、元々はっきりとしたセクシーな長音を強調し、歌の魅力を倍増させたことによって、ついに1960年の秋にビルボード1位になり、4ヵ月間チャートに残っていました。さすがにその後は姿が消えましたが、1961年後半に再び1番目に輝いています。1年以上の間を置いて、トップに2回帰り着くのはビルボード史上唯一の記録です。 これで判るとは思いますが、The Twistが最初にチャビー・チェッカーをスーパースターにした後、彼は1961年にPony Timeでトップに戻りました。同じ年に、彼はまた、Lets Twist again!でトップテンに達し、ツイスト人気は不動のものになりました。1961年のThe Flyに加えてチャビー・チェッカーの他のトップテンヒットには、Slow Twistin' 、Limbo Rock、ヒッチハイカーなどが1962年に3回ヒットしました。彼は長編映画「Twist Around the Clock」と「Twist Knock Twist」の2作品に出演するなど、合計でチェッカーは1966年のバブル崩壊前に32回のチャートヒットを記録しました。ダンスノベルティへの関心が低下するにつれ、彼はフォーク音楽に変わり、ナイトクラブのサーキットでレギュラーになっっています。
ちなみに、まだ歌手活動は続けているようです。

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