ここからの引用は長いので飛ばしてくださっても結構です。
1960年代にもたくさんの代表作がありますが、
書ききれませんのであしからず・・・
ドラマ
最後に
「小百合様」の実像は・・・
多情で多感な私生活。清純派とは裏腹の顔を見せていた「小百合様」には、
実は所属する日活の上層部から、「恋愛禁止令」が出されていたといいます。
〈元日活常務の江守清樹郎氏もこう回想しています。
《ボクは十六歳の彼女をひきうけた時、彼女に“二十一歳までは結婚するな。
男を知ってもいかん”といったものです。彼女も“わかっています”と答えましたね。
二十一歳に彼女がなったとき、こんどは“二十六歳まではダメだよ”というと、
彼女はこれにも“はい”と答えてくれた》〉
だが、実際は守っていなかったことに‥‥。
その後、殺人的なスケジュールや精神的ストレスなどから
声が出なくなってしまった時期があります。
結婚に踏み切った経緯について、著書にはこうああります。
〈親が常に私の後にぴったりとくっついていて、私にいろいろ期待して、
娘を守ってきたというか、溺愛されていたんですね、父にも母にも。
それが苦しくて。(中略)だから結婚することで家を出て、
名前を変えることで親から離れようと思いました。
それでその当時つきあっていた人に結婚を迫ったんですね〉
バツイチだった岡田氏が「結婚は大変だよ」と逡巡する中、
みずから迫った清純派女優。実像は意外なほど“肉食系”だったんですね。
そんな経緯を踏まえての結婚だったようですが、彼女は決して汚れてはいかなかったのでしょう。
それはその後の仕事の中での演技を見れば想像がつきます。
「すれっからし」た部分が全く見えてこないのです。
勿論、受けてきた教育の時代背景もあるでしょうが、
人間、女性としてきれいな(誤解を恐れずに言えば)人生を送られてきたのだと思います。
【高倉 健】デビュー作から遺作まで・・・可能な限りご紹介します。 - Middle Edge(ミドルエッジ)
