アクションの枠にとらわれない粋なアクションゲーム『ストライダー飛竜』

アクションの枠にとらわれない粋なアクションゲーム『ストライダー飛竜』

プレイヤーが操作する「飛竜」の"ダイナミックかつアクロバティック"な動きと、場面ごとに変化するステージ構成とBGMが、スタイリッシュさを演出したアーケードゲーム『ストライダー飛竜』。その移植作品がメガドライブで登場し話題を呼んだ! 当時では大容量の「8メガビットロムカセット」を大胆に使用した、セガの心意気もあって、移植完成度は高く好評を得たタイトルとしても有名。そんな、ストライダー飛竜を名場面(シーン)で振り返ります。(※オリジナルのアーケード版「ストライダー飛竜」は、カプコンが開発・発売元)


1990年9月29日「セガ」からリリースされた

西暦2048年、冥王歴元年。どこからともなく現れた謎の冥王グランド・マスター。地球上のすべての生物を焼き殺し、新しい地球の絶対的な支配者になろうとしていた。
"新しい地球は、余が創り出した生命でみたされるであろう。死ね、古き神の子ども!!"

東ヨーロッパでは、カザス政権の暴走によって政府軍と反乱軍の果てしない戦いが繰り広げられていた。世界中が混沌としているとき、冥王グランド・マスターは東諸国はもとより西側諸国をも手中におさめ、天空に人口の都市"THE THIRD MOON"(第三の月の都)を打ち上げて独裁の限りを尽くしていた。地球は今、謎の冥王グランド・マスターの完全な支配下にあった。
この世の終わりが近づいてきたとき、ひとりの若者がグランド・マスターに立ち向かった。彼の名は"飛竜"。
飛竜の所属するストライダーズは、忍者を前身とした暗躍集団。常人の能力をはるかに上まわる戦闘・謀報のプロフェッショナル集団で、彼はストライダーズの最年少A級ストライダーだった。飛竜の使命は、冥王グランド・マスターの野望を阻止することにある。
冥王グランド・マスターを追い、カザフ連邦国からシベリア雪原、空中戦艦バルログ、アマゾン秘境、そして決戦の場所"THE THIRD MOON"へと飛竜の戦いは続く―。(※MDマニュアル参照)

【ストーリー&プロローグ】

『ストライダー飛竜』の記事で紹介するキャラクター名称などは、メガドライブ(MD)版マニュアルを参考にしています。

アーケード版の発売から、わずか1年足らずで家庭用ゲーム機の移植タイトルとして登場した、メガドライブ版『ストライダー飛竜』
スピード移植にもかかわらず、その完成度の高さに、セガの本気を感じた"伝説の良移植ゲーム"として、メガドライバーのみならず他ハードのユーザーにも認知される1本となった作品。

【タイトル画面】

ゲームの難易度を3段階から選択可能。プレイヤー人数は3~5人の間で変更できます。ゲーム中の「BGM」や「SE」が聴けるサウンドセレクトもあります。スタートボタンを押すと、変更した設定でゲームを始めることができます。(※ゲーム難易度「NORMAL」「HARD」でプレイ中は、プレイヤーのゲームレベルにより難易度が変わります。ノーミスで進んだ場合だと、敵のスピードや数が違ってきます)

【オプション画面】

ゲームが始まり、グランド・マスターが「はっはっはっはっはっ…」と高笑いしている画面中に、コントロールパッドを「A・C・B・C・A・スタート」の順番に押していくと、ゲームオーバーになったときに「コンティニューが3回」できるようになります。

【コマンド裏技】

ステージ1「カザフ連邦国」

忍者を前身とした"暗躍集団"ストライダース。
その、最年少A級ストライダーである「飛竜」が単身、ロシア帝都に進入するところからゲームがスタートする。

【Казахская. ☆ССР. A.D.2048】

飛竜の武器は「サイファ」と呼ばれる光の剣(※高圧加速されたプラズマ粒子を放出し、どんな物体であろうと切断する究極の武器)

コントロールパッドの「Bボタン」を押すとサイファで攻撃します。飛竜の掛け声「ハアッ」とサイファの効果音「キンッ」さらに連射することで風切り音の「シャッ」が耳に残り、プレイヤー側にも"サイファ感"が伝わってきます。

【サイファ(光の剣)①】

コントロールパッドの「AorCボタン」でジャンプ!+「Bボタン」で、ジャンプ攻撃。

コントロールパッドの「十字キー下方向(※斜め下も可)」+「AorCボタン」でスライディング!+「Bボタン」で、スライディング攻撃。

飛竜のアクロバティックな動きと、サイファを使った多種多様な攻撃方法が、プレイヤーに操作する楽しみを与えてくれます。

【サイファ(光の剣)②】

ゲーム中に現れる「アイテムボックス」をサイファで攻撃して壊すことで、ゲーム攻略を助けるアイテムが出現します。「アイテムボックス」には、地面に設置されている物と「フライング・モスクマン(ロボット)」が運んでくる物の2種類があります(※フライング・モスクマンは敵キャラクターです)

アイテムの中には飛竜のお供とも言うべき「ロボット(※オプションロボット)」があり、ロボットがお供になった時点で、飛竜の「ライフメモリ」の色が変化します。飛竜がダメージを受け、色の変化したライフメモリが無くなると、ロボットも消えてしまいます。

写真のロボットは「円盤型二足歩行ロボット」で、2体まで同時にお供にできます。飛竜のサイファ攻撃に合わせ、ロボットも弾を発射し攻撃します。

【アイテム】

「ヒョウ型四足歩行ロボット(※写真左)」は2体の「円盤型二足歩行ロボット」がお供のときに、一定のアイテムボックスを壊すと出現します。お供にするとライフメモリが黄色に変色します。飛竜がダメージを受けたり、ロボットが画面外に消えた場合に、円盤型二足歩行ロボット2体に戻ります。

「タカ型ロボット(※写真右上)」は一定のアイテムボックスを破壊すると飛び出します。他のロボットと違い飛竜にはついてこず、その場を旋回しながら攻撃を防いでくれます。ライフメモリの色は変わりません。

【絶景】

緑色の制服を着た敵キャラクター「ロシア軍歩兵(人間)」は、飛竜が正面から近づくと地面に手をつき後ずさりしたり、背中を見せると襲ってきたりと個性的。他に赤色の制服を着た側近も存在する。

ゲーム全般を通して、登場する敵キャラクターは魅力的!主人公の飛竜に一歩も引けを取らない、個性派揃いです。

【個性的な敵キャラクター達】

ステージ1の序盤に現れる、中ボス的な存在の「ストロバヤ」 プレイヤーの誰もが目撃するであろう"筋肉ムキムキ"の容姿と、生身一貫でサイファに立ち向かってくる勇姿に『ストライダー飛竜』の世界観が垣間見えそうな気がします…。

戦闘が終了すると、その激しさか?ストロバヤが天井を蹴ったかは分かりませんが?…炎になった天井が崩れ落ちてきます。壮絶な最期を遂げるストロバヤにも注目してしまいます。

vs【ストロバヤ(サイボーグ)】

ステージ1の中盤に現れる、中ボス的な存在の「ノボ」 ストロバヤと違い、こちらはバリバリの間接攻撃タイプです。ノボから発射されたレーザー光線が、外面狭しと反射(屈折)しながら飛竜を襲います。ここで重要となってくるのが"見切り"です。ゲームでは稀に安全地帯と呼ばれるダメージを受けないポイント(場所)があったりします。それを見切りと題して、あたり判定のない部分を利用してボスと戯れる?そんな遊び方ができるのが『ストライダー飛竜』です。

vs【ノボ(レーザー砲台)】

そして、ステージ1のボス「ウロボロス」が最後に待ち構えています。議会場のような場所に座る「24名の候王」が順番にジャンプしていき合体します。完成していくウロボロス本体に目が行きがちですが、よく見ると・・・後ろの席が空席になっていくのが分かります。細かい演出ですがキッチリ作りこんでいるのがよくわかります。さらによく見ると・・・!! 座り方(肘のつき方)も様々です。GREAT!!

vs【ウロボロス(?)①】

vsウロボロスの続き…。 完全に合体するまで待つも良し!合体中に攻撃して倒すもよし!・・・? これって、時代劇によくある決め台詞を長々と喋っている間に、さっさと斬りかかればいいじゃん?と 思う場面にも似ている感じがしますけど…どうでしょうか?

『ストライダー飛竜』では、ステージボスを倒した後「STAGE CLEAR」のBGMが流れ始める瞬間の飛竜のポーズが、BGMが流れ終わるまで画面に固定表示されます。ついつい自分の中での"ベストショット"を探してしまいます。キャラクターパターンが多く個性的な主人公があってこその演出だと思います。フフフ…見切り成功したり!!(ニヤリッ) そんな感じでワクワクすっぞ。

【ベストショット】

ストライダー飛竜の発売から1年後に登場した『エル・ヴィエント』 同じく「8メガビットロムカセット」の容量を使用した、メガドライブ専用のアクションゲームです。この頃には"8メガ=大容量"といった風潮は殆どなかったと思います。
そんな「エル・ヴィエント」ですが…コチラも、ステージクリア後の【ベストショット】を楽しむことができます。飛竜と同じく、主人公「アネット」のキャラクターパターンの多さがなせる技ですね。

【エル・ヴィエント】

拡大スプライトアニメーションは伊逹じゃない!クトゥルフ神話をモチーフにした、美少女アクションゲーム『エル・ヴィエント』 - Middle Edge(ミドルエッジ)

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