デイヴ・ムステインを中心としたヘヴィ・メタル・バンド
Megadeth
メガデスは、メタリカを解雇されたDave Mustaine(デイヴ・ムステイン)を中心に、1983年にL.A.で結成されたヘヴィ・メタル・バンド。同時期に活躍したメタリカ、スレイヤー、アンスラックスと並んで、スラッシュメタル四天王(Big 4)の一つに数えられます。
1985年にインディ・レーベルからデビュー・アルバム「Killing Is My Business... And Business Is Good!」をリリース。1986年にはアルバム「Peace Sells...But Who's Buying?」でメジャー・デビューを果たし、その後、メンバー・チェンジを経て、1992年のアルバム「Countdown to Extinction」が全米チャートで最高2位をマークする大ヒット。続く1994年のアルバム「Youthanasia」も全米チャートで最高4位まで上昇するベストセラーとなり、1980年代後半から1990年代前半にかけて黄金期を迎えました。2002年に一度解散したものの、2004年に再始動し現在に至ります。
音楽的にはテクニカルなギターリフや複雑な曲展開が魅力。バンドのフロントマンであるムステイン自ら"インテレクチュアル(知的な)・スラッシュメタル"と称しました。
歌詞の内容においても、”知的”という表現に違わず、核戦争や戦争の正当性、政府の陰謀に環境保護など、政治的な主題を持つ、どちらかというと重めものが多いのが特徴。
日本のお茶の間でもおなじみのミュージシャンもかつて在籍
Marty Friedman
1962年12月8日、アメリカワシントン生まれのロック・ギタリスト。90年にメガデスのメンバーとなり、ビックセールスを打ち出した後、脱退。2004年から日本に移住し、相川七瀬のバンドのメンバーを始め、日本の音楽シーンに携わります。2008年には石川さゆりの伴奏で紅白歌合戦の舞台にも立っています。ギタリスト、作曲家、プロデューサーのほか、音楽評論家やタレントとしても活躍しお茶の間でもお馴染みの存在です。
2014年にリリースしたソロ・アルバム『Inferno』
2016年には90年代に在籍し黄金期を支えたドラマー死去の話題も
Nick Menza
2016年5月21日に、アメリカロサンゼルスのコンサート中に心臓発作で倒れ、そのまま息を引き取ったニック・メンザ。メガデスには1989年から1998年まで在籍し、バンドの黄金期を支えました。メガデスを脱退した後も音楽を続け、一時期は最高で3つのバンドを掛け持ちする、超売れっ子のドラマーでした。
フロントマンDave Mustaineの娘はカントリーシンガーでデビュー
Electra Mustaine
メガデスのフロントマン、デイヴ・ムステインの娘エレクトラ・ムステイン。その美貌と歌唱力が話題に。しかし、父親と違ってカントリーが好きとのこと、ポップ・カントリー・シンガーとして活動しています。
父のバンド、メガデスの楽曲「I Thought I Knew It All」をカバーしていますが、ロック臭を消し去る、爽やかなナンバーに仕上がっています。
そんな彼らのアルバムディスコグラフィ
1985年にリリースされたアルバム
Killing Is My Business... And Business Is Good!
1985年6月にCombat Records(コンバット・レコーズ)よりリリースされた記念すべきファーストアルバム。過度の飲酒や暴力などの問題行動や、メンバーとの確執により、Metallica(メタリカ)を解雇になったDave MustaineがDavid Ellefsonと出会いMEGADETHを結成して制作。
1986年にリリースのアルバム
Peace Sells... But Who's Buying?
1986年9月にCapitol Recordsよりリリースされた彼らのメジャー・デビュー作となる2ndアルバム。Megadethのアルバムとしては初のBillboard(ビルボード)200へのチャート・インを果たし、最高76位にランクしました。
1988年リリースのアルバム
So Far, So Good... So What!
1988年1月に引き続きCapitol Recordsからリリースされた3rdアルバム。初期メンバーであるChris PolandとGar Samuelsonが解雇され、新メンバーChuck BehlerとJeff Youngとの布陣で制作されました。本作は、Billboard 200では最高28位にランクインし、バンドにとって初の全米トップ40入りの作品になりました。
1990年リリースのアルバム
Rust in Peace
1989年にメンバーの”Jeff Young”と”Chuck Behler”が脱退してしまい、代わりに加入したギタリストのMarty Friedman(マーティー・フリードマン)とドラマーのNick Menza(ニック・メンザ)を迎えての初アルバムになります。この作品以降、約10年に渡って同じラインナップで活動し、黄金時代を築きます。また今作は、ファンや批評家から”最高傑作”と言われるなど、普遍的な称賛を得ており、彼らがメインストリームでの注目を浴びるようになった作品として高い評価を受けています。
1992年にリリースされたアルバム
Countdown to Extinction
1991年に結婚し、1992年2月には長男が誕生し、人生が順風満帆に思えたとDave Mustaine(デイヴ・ムステイン)本人も後に語る時期にリリースされたアルバム。前作と同じラインナップで制作され、これまでのアルバムと異なり、ミディアム・テンポの楽曲が中心となり従来のファンを失望させる面もありましたが、最終的にはバンドにとって最大のヒットとなり、Billboard 200において最高2位、初のトップ10入りを果たしました。
1994年リリースのアルバム
Youthanasia
Marty FriedmanとNick Menzaが加入してから3作目になるアルバム。タイトルは "Euthanasia" (安楽死) と "Youth" (若さ・若者) をかけた造語になります。
1997年リリースのアルバム
Cryptic Writings
ドラムのNick Menza在籍最後のアルバム。80年代に戻ったかのようなスラッシュ・メタル・ナンバーも見受けられる音作りが特徴。全米最高10位にランクインしました。
1999年リリースのアルバム
Risk
2000年リリースのアルバム
Capitol Punishment
2001年にリリースされたアルバム
The World Needs a Hero
2004年にリリースされたアルバム
The System Has Failed
2007年にリリースされたアルバム
United Abominations
2009年にリリースされたアルバム
Endgame
2011年にリリースされたアルバム
TH1RT3EN
2013年にリリースされたアルバム
Super Collider
2016年にリリースされたアルバム
Dystopia
デイヴ・ムステインが「今までで最高のラインナップ」と呼ぶメンバーで制作された『Dystopia』
https://www.barks.jp/news/?id=1000123053メガデス、新作のタイトル・トラックを公開 | MEGADETH | BARKS音楽ニュース
前作を最後に、クリス・ブロデリック(ギター)とショーン・ドローヴァー(ドラム)が脱退し、新メンバーにアングラのキコ・ルーレイロ(ギター)とラム・オブ・ゴッドのクリス・アドラー(ドラム)を迎え、完成させたアルバム。タイトル『DYSTOPIA』は、“ユートピア(理想郷)"の正反対の社会である“暗黒郷"を意味する言葉になります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。1985年にアルバムデビューを果たしてから、Dave Mustaine(デイヴ・ムステイン)を中心にインテレクチュアル(知的な)・スラッシュメタルを貫くメガデス。昨年も新作アルバムをリリースしており、これからもファンを楽しませてくれる作品を残してくれそうです。
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