
機動戦士 ガンダム 0083 stardust memory
はじめに
一年戦争とグリプス戦役の間の空白の7年間を埋めるガンダムOVA第2弾です。後に劇場版「ジオンの残光」も公開されています。
政治的思惑などからRX-78 GPシリーズの計画抹消など後年代には登場しなくなる機体もありますし
試作機、ワンオフの機体などよく見てみるとかなりの数の機体がいました。
地球連邦軍


RX-78 GP01 ガンダム試作1号機 ゼフィランサス

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GP02と共にペガサス級強襲揚陸艦アルビオンによってトリントン基地に運び
込まれる所から物語は始まりました。興味の尽きない、コウ・ウラキは僚友のチャック=キースとアルビオンに入り込んでしまいましたね。格納庫でGP01に勝手に乗り込み、あちこち見て回っているところを開発責任者アナハイムエレクトロニクスのニナ・パープルトンに見つかり怒られしまいます。この出会いから2人の関係が始まります。アナベル・ガトーによりGP02を強奪されてしまった時のニナのパニックぶりには驚かせられましたね。執拗にGP02を追撃するも失敗。ガトーは宇宙へと脱出してしまします。コウ・ウラキの甘さもあり宇宙空間でシーマ艦隊にボコボコにされ辛うじてアルビオンに帰還しますがパイロットとしてはまだまだの練度としか言えませんでした。

RX-78GP01Fb ガンダム試作1号機フルバーニアン

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GP01を大破させてしまったコウは落ち込んでグラナダの最下層でジャンク屋をやっていた片腕のケリィ・レズナーと出会います。彼は密かにモビルアーマー「ヴァル・ヴァロ」を1人で修理していました。コウもこれを手伝うことにするんですが、まさかケリーがデラーズ・フリートに合流するために作業していたことには気づきません。修理が終わり片腕でも操縦できるように改造されたこの機体をコウは月面上でフルバーニアンに改修された宇宙戦用GP01で交戦になってしまいます。心ならずもヴァル・ヴァロを撃破するコウ。
それでも新たに大改修を受けたGP01を乗りこなせるようになっていきます。それ後もアルビオンの主戦力としてデラーズ・フリートに合流しようと集まってきた多くのMSを撃墜します。しかしコンペイトウの観艦式を核で襲撃して帰投する途中の損傷したGP02と激しい白兵戦を展開した末に相討ちとなって爆散しました。

RX-78GP02A ガンダム試作2号機 サイサリス

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アルビオンの格納庫内に連邦軍の軍服姿のガトーがいきなり乗り込みその瞬間から連邦軍の機体では無くなってしましましたね。その後のことはデラーズ・フリートの項で書かせてもらいます。

RX-78GP03S ガンダム試作3号機 ステイメン

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ステイメンのみでの登場は殆どなかったです。補給中に敵襲を受けたとき慌てて迎撃に向かった時ぐらいでオーキスとの合体したデンドロビウムとしてしかこれといった登場シーンはなかったかと思います。ただ、ガトーとの最後の戦いの後、オーキスは失ってしましましたが、ステイメン自体はほとんど無傷のまま残り、GP開発計画の抹消とともに機体も不明となっているようです。

RX-78GP03 デンドロビウム(オーキス)

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こいつはヤバイでしょ!ムサイ級あたりは一撃で撃沈、シーマ艦隊の旗艦も一撃、Iフィールド・ジェネレーター&フレア・ディスペンサーでビームは弾くはミサイル攻撃もかわしちゃうなんて無敵でしょ!とにかく攻撃力が半端じゃなく、MA以上の性能と威力でしたね。下記にこの機体の凄さを分かってもらえる短い動画を張り付けましたので是非ご覧ください。百聞は一見に如かず。です。

RB-79C ボール改(多関節マニピュレータ)
RB-79C ボール改(他関節マニピュレーター) : 機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY 登場兵器・登場艦船及びその他の兵器 まとめ - NAVER まとめ
ストーリー的にソーラー・レイ準備の為に間に合わせに登場させていた感じですね。諸元データはどこにも見つからないし、どうも存在自体が怪しい気がします。仕事の内容から見て作業用ポッドでも間に合いそうだしこの機体の存在意義はあったのでしょうか?

RGM-79C ジム改

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文句なく連邦軍の主力MSとして活躍していました。トリントン基地ではクリーム色と濃紺の塗装をされた教官機がありサウス・バニングが搭乗していました。またGP02追撃中、襲撃されたザメルを機体はボロボロになりながらも撃破していましたね。全体的にはやられキャラとして描かれていますが、機体の信頼感はたかかったようです。

RGM-79 パワード・ジム

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機体数が少なかったせいか登場場面がよくわからなかったです。画像を見ればバックパックが大型化されているのがわかりますが、映像では塗装で判断するぐらいしかできませんでした。

RGM-79N ジム・カスタム

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ガンダムNT-1系のパーツを使っていたそうで、とてもお高い機体となっていたようです。そのため少数のエースパイロットにしか配備されていなかったようで元「不死身の第4小隊」には全員配備されていたのは珍しかったのではないでしょうか。「旧式のゲルググなら楽なもの」などとパイロットの発言通りジムの倍近い推力とガンダムタイプ並のジェネレーター出力を持ち、高性能なのは間違いないのでしょうがコウ・ウラキの「特長がないのが特徴」という機体でもあったようです。

RGC-83 ジム・キャノンII

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見た目はガン・キャノンっぽいですね。GP02奪還のため追撃するアルビオンに2機積載されていました。この機体もジム・カスタム同様、お高い機体になっていたんじゃないでしょうか?それでも最後まで生き残りそこそこの戦果も挙げていましたね。

MS-06F-2 (MS-06F2) ザクII F2型(連邦仕様)

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一年戦争の勝利によって、ジオン公国軍から地球連邦軍に押収された機体が砂漠専用のベージュに機体色を変更され、仮想敵機として模擬戦に用いられたりしていた
http://ja.gundam.wikia.com/wiki/MS-06F-2_%E3%82%B6%E3%82%AFIIMS-06F-2 ザクII | ガンダペディア | Fandom powered by Wikia
実戦に投入されることはなかったようです。交戦シーンはトリントン基地に強襲をかけられたときキースがこれに乗ってドムを1機撃破してたぐらいでしょうか…他に記憶にありません。鹵獲、収容した機体数はかなりあったと思いますが、この時点ではすでに旧式扱いだったのでしょう。

MS-14F ゲルググM(連邦仕様)

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本編中では最後のシーン、コウ・ウラキが原隊復帰してきた時にキースが搭乗していたぐらいで他の登場シーンはなかったと思います。
ティターンズ(地球連邦軍精鋭特殊部隊)


RGM-79Q ジム・クゥエル

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ラストシーンにバスク・オム率いるティターンズの戦力として登場するのみで今後ティターンズの主力MSとなるのを予感させていました。それ以外の登場シーンはありませんでした。
ジオン公国軍


MS-09F ドム・フュンフ

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引用通り、物語の冒頭でちらりと見えた機体だというのですが、そもそも設定上の話で、実際のところどうなのか定かではありません。ドム・フュンフなる機体の存在自体に疑問を感じています。
![全高 19.6m
頭頂高 19.2m/21m
本体重量 42.1t
全備重量 73.3t/102t
装甲材質 超硬スチール合金
出力 1,440kW(82000馬力)
推力 24,500kg×2、2,500kg×5
総推力61,500kg
センサー
有効半径 6,300m
最高速度 180km/h[25]/99km/h
武装 ビーム・ライフル
ジャイアント・バズ
ビーム・ナギナタ
シールド
(MS-14Aのスペックですが本機はかなりチューンナップされています)](/assets/loading-white-036a89e74d12e2370818d8c3c529c859a6fee8fc9cdb71ed2771bae412866e0b.png)
MS-14H ゲルググ アナベル・ガトー少佐機

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物語の冒頭でア・バオア・クーの防衛戦で戦闘中、機体の損傷を修理するため、近くにいたデラーズの旗艦グワデンに着艦したところ、デラーズは撤退を決めていて、修理を受けられなかったようで、格納庫内に積載されていたMS-09F ドム・フュンフを借り、再度出撃しようとしていました。そこをデラーズ本人に説得され、涙をのんでグワデンに残ることとなっていました。登場はこの1シーンのみでした。
デラーズ・フリート


MS-06F-2 (MS-06F2) ザクII F2型

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もうお馴染みの機体ですね。ジオン残党軍でも主力MSとして使用されています。またザクは派生型が多くて映像では追いきれないことも多いですね。デラーズ・フリートでもやはり多くの機体が登場していて一つ一つのシーンを紹介しきれません。でもモビルスーツと言えばやはりこれでしょう。

MS-09F/Trop ドム・トローペン

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第1話から登場。ザメルとユーコン型潜水艦「U801」の支援を受けながら果敢にも2機だけでトリントン基地に突っ込んでいました。基地には甚大な損害を与え、パワード・ジムを複数撃破し、ガトーのGP02奪取を助けていましたが、この時の戦闘で1機を失い翌日にも1機撃破されてしましましたね。キンバライト仕様の4機もアルビオンに対し攻撃を仕掛けましたが、この時は活躍できず、全機撃破されていました。

MS-09R-2 (MS-09RII) リック・ドムII

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デラーズ・フリートがかなりの数の機体を運用していました。特にガトーの腹心ともいえるカリウス・オットーの活躍が印象に深い機体でしたね。ガトーを追撃しようと追ってきたジムの部隊を彼1人で撃退するなどパイロットの手腕も見事でしたが、いい機体だったのでしょう。

YMS-16M ザメル

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この機体は一年戦争末期の試作機でどこにこんな重量級のMSをデラーズ・フリートが隠していたのか
不思議ででした。詳しいデータは無いようですが、本当は複座であったようです。これだけの大型機体ですと逃走するにも運ぶ手段もありそうも無いですよね。奪取したGP02を守るため撃破されていましたが、初めから覚悟の上だったのではないのでしょうか?

MS-14F ゲルググM

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シーマ艦隊がデラーズ・フリートへの手土産とアルビオンに攻撃をかけたとき5機が登場。ジム・カスタム、ジム・キャノン2機づつの部隊と交戦しました。戦闘途中からシーマ・ガラハウが参戦して有利な戦いとなっていました。そもそも本来の主武装であるビームライフルが不足していたのかマシンガンでの戦闘はきつかったでしょう。この戦闘で2機を失い、のちの戦闘でもバニング大尉によって2機を失います。最後はシーマの裏切りにより元の友軍、デラーズ・フリートとも交戦していましたね。

MS-14Fs ゲルググ マリーネ カスタム シーマ=ガラハウ中佐機

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アルビオンのMS部隊4機とシーマ艦隊から攻撃に出たゲルググM5機の交戦に途中から参戦。モンシア操るジム・カスタムを手玉に取り、サラミス級を一撃で撃沈、圧倒的な強さをみせていました。しかし地上戦用のセッティングのままの不安定なGP01にビームライフルを何発も命中させながらこれを落とせずあせりを見せていましたね。アルビオン側からの増援と味方機の損害に「ここまでか」と撤退しています。その後GP01Fbとの戦闘シーンでは「バッタか?!」と驚きを見せ、バニングとの交戦で腹部に直撃弾をあて、後にバニング機は帰還途中で爆発、本人も戦死となりました。しかしこの戦闘で貴重なビームライフルを失っています。

MS-21C ドラッツェ

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ガトーと共に宇宙に上がってきたGP02を回収しに来たデラーズ・フリートのムサイ級2艦(多分)から連邦軍のサラミス改3隻との交戦で6機発進し前面に展開していました。GP01Fbとの戦闘は相手にならなかったですね。モンシアのジム・カスタムとの交戦時には果敢にも突撃。ジム・カスタムの片腕を吹き飛ばすも自らの機体も爆発しています。

RX-78 GP02A ガンダム試作2号機 サイサリス アナベル=ガトー少佐機

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外見上は胸部とシールドにジオンのマークが描かれている以外は特に変化は見られません。コンペイトウでの観艦式を「核弾頭」で強襲、「星の屑作戦」の一部を達成し帰投するところをコウのGP01Fbとの戦闘になりました。この機体は核の余波でかなりの損傷を受けていましたが、互角の交戦を見せています。見ているとビームサーベルとガトリングガンぐらいしか武装を持っていなかったようでそれでもなおこれだけの戦闘をこなすというのはガトーのテクニックの冴えを感じさせます。さすがに「ソロモンの悪夢」の異名を持つだけのエースです。

AGX-04 ガーベラ・テトラ

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実質的GP04ガンダム試作4号機であったこの機体がアナハイムエレクトロニクスが営利企業である以上、ジオン側に売却されたとしても不思議ではないのでしょう。ただし、政治的配慮からか外見上はかなり違ったものとなっているようです。シーマ・ガラハウがゲルググMFsから乗り換えています。本編中の活躍はGP03デンドロビウムとの戦闘シーンのみですが、ビーム砲の砲身に貫かれたうえそのビーム砲の直撃によって消え去りました。

AMA-X2 ノイエ・ジール 有線クロー/サブアーム展開

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デラーズ・フリートを陰ながら援助するため、同じジオン残党であるアクシズ側から引き渡されたMAです。この機体を初めて見たガトーは「ジオンの精神が形になったようだ」と感嘆の声をだしていましたね。僕自身も後に「ハマーン・カーン」が乗機とする「キュベレイ」と共に最も美しい機体だと思います。今まで様々な機体に搭乗して来たガトーの最後の機体となるわけですが、あのデンドロビウムとも互角以上の戦いをした名機中の名機と言えるのではないでしょうか・・・

MA-06 ヴァル・ヴァロ(モビルアーマー)

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ヴァルヴァロ
一年戦争で片腕を失ったケリーレズナーが一人でコツコツと修理、調整を行い(一部コウ・ウラキも手伝っている)遂に完成を見たジオンの試作モビルアーマーです。Iフィールド無しでビームを無効化できる機体だったそうで、武装もビグロのものより強力なものが装備されているようです。かなりの戦闘力を持っている機体だといっていいでしょう。月面でガンダムとの勝負(決闘)を望みGP01Fbとの戦闘になりますが、あと一歩のところでコウの機転により止めがさせず、逆にビーム・サーベルによって撃破される事に。脱出装置は搭載されていなかったため、ケリィは爆発する本機と運命をともにしました。
ジオン公国軍残党(キンバライト基地)


MS-06F2 ザクII 後期型 ノイエン=ビッター少将機

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MS-06F-2 (MS-06F2) 後期生産型ザクII(キンバライト仕様)

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MS-06F-2 (MS-06F2) 後期生産型ザクII重装備型(キンバライト仕様)

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MS-09F/TROP ドム トローペン(キンバライト仕様)

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キンバライト仕様機体は3年間の間、補給もパーツも破壊された機体のジャンクパーツを使用するなど
塗装も統一できずにいたようで外見は少し妙な感じでしたが、武装面においては在来機を遙かに上回る火力を有しており、残存部隊の貴重な戦力として使用されていたようです。
アクシズ軍


AMA-002 (AMA-X2) ノイエ・ジール(モビルアーマー)

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アクシズのデラーズ・フリートへのせめてもの心遣いだったのは間違いなかったのでしょう。アクシズ自体(後のネオ・ジオン)としてもこの機体は保有していたかったに違いありません。デラーズ・フリートの残存兵をなんとか1機でもアクシズ艦隊に保護してもらうための最後の脱出のための戦闘で敵艦に体当たりの特攻をかけ最期を迎えましたが、ガトーの意地は通せたのかもしれません。
あとがき
「機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY」この作品は数あるガンダムシリーズのOVAの中で僕が1番好きな作品です。ガンダムという機体がメインなのでどうしても連邦軍側の視点で見ることが多くなるのは当然なのですが、この作品ではジオン軍側の「想い」「人間性」「軍人としての在り方」など考えさせられることの多かったです。ことに、終戦後3年間たってもジオン軍は軍隊としての規律や統制がしっかりとしており、見苦しさを感じませんでした。特にキンバライト基地などにその感じを強く持ちます。海賊まがいに見えるシーマ艦隊でさえジオンの旗を降ろさず3年間を耐え(最後は寝返りますが)艦隊としての行動を維持していたというのは驚嘆に値すると思います。ラストはハッピーエンドとはいかないところも考えさせられました。いずれにせよ大人が見ても十分見応えのある名作だと思いました。
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