70年代、堀越vs明中 芸能アイドル通学戦争

70年代、堀越vs明中 芸能アイドル通学戦争

70年代、芸能アイドルが通っている高校として堀越高校と明大中野高校が双璧を担っていました。 当時の内部事情も交えながら紹介してみたいと思います。


70年代からアイドル芸能人を多数排出してきた堀越高校と明大中野高校

偶然の一致ではあるが、両校とも東京の山手地区の中心である中野区に位置し、しかも徒歩15分圏内の近くにある。

まずは堀越高校をさらっと紹介しますね。

堀越高校

堀越高等学校(ほりこしこうとうがっこう)は、東京の山手である中野区中央二丁目にある私立の高等学校で、学校法人堀越学園が運営している。
1923年4月に和洋女子大学の前身である和洋裁縫女学院創設者の堀越千代が堀越高等学校の前身となる堀越高等女学校を創立、戦後の1947年に新学制により「堀越中学校・堀越高等学校」に改組する。
1951年3月に私立学校法の制定により学校法人堀越学園となる。1955年4月には高等学校定時制課程を設置、1959年9月に普通科課程、商業科課程を設置、また、1973年4月には全日通学が困難な芸能人やスポーツ選手などに対応した体育コース、及び、芸能コース(現在はトレイト・コースという)を設置する。
したがい、多くの芸能人やスポーツ選手が卒業をしているが、基本的に芸能タレントたちは73年以前は定時制に、それ以降は芸能コースである。
芸能コースは、課外活動などで授業の出席日数が減った時、土日や夏休みを利用して補習を行い、学業とプロフェッショナルな活動の両立を可能にしている。

堀越高校が70年代初頭に排出した芸能タレントでは今では超有名事務所のジャニーズ所属だったフォーリーブスの3人であった。

フォーリーブス

フォーリーブスの北公次を除く、青山孝史、江木俊夫、及び、おりも政夫が堀越に通っていて、青山孝史とおりも政夫が70年と72年にそれぞれ卒業しているが、江木俊夫は卒業とは書かれていないため、卒業してはいないと思われる。フォーリーブスの中でも特に江木俊夫は人気が高かったため、当時学校に通うだけの時間があったのか推測できるので、おそらく中退ではないでしょうか?!
また、北公次は当時、他メンバーと年齢を合わせるため、年齢詐称をしていたが、実際には3つも上であったことなどを考えれば、高校など眼中になかったのではないかと推察できる。

フォーリーブスの次に新御三家が登場

新御三家

芸能界を見るとフォーリーブスの次に人気者となる新御三家の二人である、野口五郎、郷ひろみが74年に卒業している。ちなみに新御三家の一人である西城秀樹は、同じ頃に明大中野を卒業している。
また、野口五郎、郷ひろみと同学年に女優の坂口良子(故人)がいる。

坂口良子

70年代中盤の堀越高校卒業・中退組は芸能界の小粒タレントの宝庫である

75年にはあいざき進也、76年にはずうとるびの今村良樹、清水昭博、城みちる、サッカー解説者の松木安太郎が卒業している。、城みちるや松田新太郎とともに「新新御三家」と呼ばれた。

あいざき進也

城みちる

ずーとるび

サッカー選手時代の松木安太郎

70年代後半の堀越高校卒業・中退組には女性歌手・タレント、女優がずらりと集う

77年には元東京都知事で作家の青島幸男の娘で自身も作家の青島美幸、女優の池上季実子、歌手の岩崎宏美、岡田奈々、森昌子などが名を連ねている。
78年にはタレントの荒木由美子、歌手の伊藤咲子、女優の大場久美子、片平なぎさ、歌手の榊原郁恵、林寛子などがいる。
79年には俳優の真田広之、女優の浅野ゆう子、石田えり、歌手の石野真子など草々たるメンバーが揃っている。

若い頃の写真を発見できず・・・

青島美幸

色っぽい!!!

池上季実子

岩崎宏美

岡田奈々

森昌子

伊藤咲子

大場久美子

片平なぎさ

榊原郁恵

林寛子

真田広之

浅野ゆう子

石田えり

石野真子

次に明大中野高校を紹介します。

明大中野高校(明治大学付属中野高校)

明大中野高校も堀越高校のすぐ近くの中野区東中野にある私立の高等学校であり、学校法人中野学園が運営している。
1929年4月にひとのみち教団(現在のパーフェクト リバティー教団)の御木徳一、財団法人「徳光育英会」を組織し、その運営下、旧制中野中学校開校する。1947年4月に新制中学校が認可され、その翌年には新制高等学校が認可される。1949年4月には明治大学付属となり、1950年12月に定時制併設を認可されるが、2003年3月に閉鎖しました。
芸能タレントたちが主に通った高校課程は定時制のため、2003年以降は全滅に近い状態ですが、中には全日制を制した兵もいるようである。特に明大と同様に相撲部、ラグビー部が全国的にも有名で今も角界や闘球界に多才な人材を輩出している。(例:貴の花、栃東、日高健)

70年代初めまでは明大中野に籍を置く芸能人はあまり見られなかった!!

70年代初めまでは、明中に籍を置く有名な芸能人はほとんど見られなかったが、学校を卒業し自分の能力と才能を開花させ、今では大御所とも言われている俳優の津川雅彦、西田敏行、また、角界では70年代初めまでは栃葉山暁輝がいる。

白黒写真に時代を感じます。

津川雅彦

昔はスマートだったんですね!!!

西田敏行

70年代中盤の明大中野卒業・中退組みには新御三家の一人である西城秀樹と麻丘めぐみがいた!!

70年代中盤には堀越の方で若干言及したが、今も脳梗塞で後遺症と戦っている西城秀樹が75年に卒業している。その1年下に麻丘めぐみが在籍していたが、実は堀越高校からの転校組であった。
当時、明大中野の文化祭で西城秀樹と麻丘めぐみが学校のリクエストで出演した時に、明大中野が男子校であるがゆえに、人気が今一だった麻丘めぐみに対する歓声や拍手の方が人気絶頂だった西城秀樹の方をはるかに上回っていたという。これは雄猫の集団に雌猫一匹を投げ入れるのと同じようなものである。(幸いにも公演は無事に終わったようですが・・・!!)

西城秀樹

麻丘めぐみ

70年代後半の明大中野高校卒業・中退組には女優の岸本加世子、タレントの相本久美子、俳優の保積ぺぺ、城みちるなどがいる

城みちるは麻丘めぐみとは逆に最初は明大中野高校に籍を置いていたが途中で堀越高校に転校し卒業している。また、女優の岸本加世子は卒業はしておらず、中退と思われる。

岸本加世子

相本久美子

向かって一番左が穂積ぺぺ

最期に一言

上記のように堀越・明大中野は芸能人やアイドルが通う高校として、70年代より双璧を成していた。読者の方は堀越の方が断然多いじゃないかと思われるかもしれませんが、他の都立・私立高校に比べれば、明大中野も圧倒的に芸能人やタレントの人口密集度が高いと言わざるを得ません。しかも東京中野の15分圏内の一角にこのような場所が存在していたのですから・・・

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