悲劇の特撮ヒロイン(20名):ヒロイン降板劇・オイルショックの影響・ヒロインの幸せを踏みにじる悪党ほか

悲劇の特撮ヒロイン(20名):ヒロイン降板劇・オイルショックの影響・ヒロインの幸せを踏みにじる悪党ほか

昭和ウルトラマンや仮面ライダーシリーズを中心に悲劇の特撮ヒロインを振り返ってみましょう。悪党に人生を踏みにじられる悲劇のヒロイン。ウルトラマンレオではヒロインを含め数多くの仲間が亡くなりますが、大幅に製作コストを削減しないと運営できない・・・大勢の俳優に出演料を支払う金がなくなったのか・・・恐るべき大人の事情が透けて見えます。大人の事情が悲劇のヒロインを生み出すパタンが結構多いですよね。


ナックル星人「郷の心は嵐のように荒れ狂っている。今なら勝てる。ブラックキングを出せ。」

坂田アキ役の榊原るみのスケジュール確保が困難になったことが真の理由ですが、この退場のさせ方はひどい・・・。

坂田アキ役の榊原るみが『気になる嫁さん』(日本テレビ)に主演するためにスケジュール確保が困難になってました。

ウルトラマンジャックは希望通りに変身ができない時がありますが、病院の屋上から飛び降りたら、変身できなかったら死んでしまうので、ウルトラマンジャックは変身させざるをえません。

郷は恋人を失い冷静さを失っています。この状態で戦うのは危険です。敵の思う壺です。ですからジャックは郷を変身させない可能性もありました。

復讐に燃える郷が、病院の屋上から飛び降りる変身方法を選択したのは、問答無用で変身するためでしょう。

病院の屋上から飛び降りてウルトラマンジャックに変身・・・思いつめて後追い自殺か?と心配した視聴者も多かったでしょう。

悪賢いナックル星人は復讐に燃えるジャックをそのエネルギー源である太陽光線の弱い夕方に誘き出す。

ウルトラマンジャック「太陽エネルギーをくれ。頼む、太陽エネルギーをくれ。私はここで倒れるわけにはいかないのだ・・・」

人の幸せを踏みにじった諸悪の根源のナックル星人。用心棒怪獣のブラックキングを鍛えあげ、ウルトラマンジャックの抹殺を図る恐ろしい暗殺宇宙人だ。

坂田兄妹の死だけでなく、帰ってきたウルトラマン(ウルトラマンジャック)も処刑されてしまうという子供にはキツイ、二重にトラウマな回。

山口百子(ウルトラマンレオ) 昭和ウルトラマン史上最悪の「恐怖の円盤生物シリーズ」の犠牲者に。多くの仲間を失う。

当時のオイルショックの影響による製作コスト削減の結果が、「恐怖の円盤生物シリーズ」(40話から51話・最終回まで)であり、レギュラーキャストの大虐殺になったわけですね。

ヒロインにさえ払うギャラが足りなくなった・・・。大人の事情によって悲劇のヒロインが生まれる。

山口百子(演:丘野かおり) 『ウルトラマンレオ』(1974年 - 1975年)

ウルトラシリーズ史上、もっとも過酷なストーリー。ウルトラマンレオはもともと過酷なストーリーが多いが、これは衝撃的過ぎた。

MAC本部に勤める仲間たちに払うギャラが足りなくなってしまった。オイルショックのせいです。金がかかる特撮ドラマはかなり犠牲になってしまった。

円盤生物シルバーブルーメがMACの本部を襲撃する。MAC本部は全て飲み込まれてしまった。MAC全滅。

山口百子、タケシ、梅田カオルはデパートで買い物をしていた。

MAC全滅だけでは足らず、ゲンやトオルの仲間まで犠牲に。なぜ、そこまで殺すのか?

恐るべしオイルショックの影響。

そこまでやるか!子供向け番組のトラウマ記録をどこまで更新するつもりなのか・・・「恐怖の円盤生物シリーズ」恐るべし。

東京上空に突如出現したシルバーブルーメは、なんと百子たちが買い物をしていたデパートを破壊する。

1973年のオイルショックの影響で大幅に製作コストを削減しないと運営できない・・・大勢の俳優に出演料を支払う金がなくなったのか・・・恐るべき大人の経済事情。

悲劇のヒロインはオイルショックの犠牲者か。

ゲンとトオルは、山口百子、タケシ、梅田カオル・・・かけがえのない仲間を全て失った。

オイル・ショック(和製英語:oil + shock)とは、1973年(第1次)と1979年(第2次)に始まった(ピークは1980年)、原油の供給逼迫および原油価格高騰と、それによる世界の経済混乱である。

画像のチャートは1861年〜2007年の原油価格。100年近く続いた安値が1970年代に破られたことがわかる。

日本の消費者物価指数で1974年(昭和49年)は23%上昇し、「狂乱物価」という造語まで生まれた。インフレーション抑制のために公定歩合の引き上げが行われ、企業の設備投資などを抑制する政策がとられた。結果、1974年(昭和49年)は-1.2%という戦後初めてのマイナス成長を経験し、高度経済成長がここに終焉を迎えた。

オイルショックの影響で1974年(昭和49年)は-1.2%という戦後初めてのマイナス成長を経験し、高度経済成長が終焉した。当時の特撮番組は大ダメージを受けた。

水城涼子、水城霧子(仮面ライダーX) 第9話以降の路線変更に伴い第8話でヒロイン退場。

双子の姉妹で、美山尚子が2役を演じた。

仮面ライダーXは父と子の絆や謎めいたヒロインの登場を軸とするなど、従来作とは大きく違った切り口が特徴の作品を目指していたが、第9話以降からそれまでのシリーズをより意識した展開に戻すことになる。

この路線変更のため第8話で涼子と霧子のヒロイン退場となった。

水城涼子、水城霧子(演:美山尚子) 『仮面ライダーX』(1974年)

仮面ライダーXの路線変更のために生まれた悲劇のヒロイン。

「水城涼子」(みずき りょうこ) 敬介の婚約者で神教授の助手。人間工学という希有な分野を研究するが故に学会では孤立しがちな教授の良き理解者である。よく神親子のケンカを仲裁していた。しかし、そんな二人を裏切りGODの一員となる。 その正体はインターポールの秘密調査員で、GODに潜入して捜査を行っていた。その際、サイボーグ手術を受けている。第8話において怪人アトラスの攻撃から子供を庇ったことで正体が露見、GOD総司令によって体内の自爆装置のスイッチを入れられて命を落とす。 初期設定では「インターポールの捜査官」という設定は存在せず、神教授がGODの協力を拒絶し続けるため、GODの巧妙な脅迫に屈して、本当に神親子を裏切る予定だった。 「水城霧子」(みずき きりこ) 涼子の双子の妹。姉とはお互い離ればなれで暮らしていたが、連絡だけは取り合っていた。当初、涼子から彼女の存在が知らされていなかったために敬介を困惑させたが、後に双子であることを敬介に明かす。亡くなる直前、「姉は今でもあなたのフィアンセだから信じてほしい」と敬介に対して必死で話していた。 GODに潜入した姉に代わって、敬介を影からサポートする。敬介が姉のことで苦悩するが、彼に「個人の感情は捨てて皆のXライダーになれ」と言う。第8話で敬介を庇って戦闘工作員の放った矢に当たり、絶命する。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%AE%E9%9D%A2%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%80%E3%83%BCX

仮面ライダーX - Wikipedia

水城霧子は第8話で敬介を庇って戦闘工作員の放った矢に当たり、絶命する。

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