1.大人の雰囲気を醸し出す原田知世?
角川3人娘としてデビューし、清純派アイドルとして、世間の注目を浴びていた原田知世でしたが、本作品で新境地を開く挑戦をしています。それもハードボイルド作品、黒いドレスを着こんで、無口でクールに怪しげな女を演じています。
2.比べてみよう、清純派の原田知世と脱アイドルのこの映画!!
1983年16歳、時をかける少女でデビュー翌年天国に一番近い島で純朴な少女を演じています。
そして1985年18歳の原田知世は、早春物語で、少しだけ背伸びをして大人の恋をする少女を演じていました。
そして二十歳を迎えて臨んだ本作は、ガラッと雰囲気が変わっています。ちょっと比べてみましょう。
時をかける少女の時の原田知世
時をかける少女(原田知世主演) || ファミリー劇場
天国に一番近い島、地味な少女を演じていました。
レコード(LP)原田知世「天国にいちばん近い島(クリア盤)」 - ヤフオク!
ちょっとだけ大人になった原田知世
『早春物語』(1985) - メランコリア
そして、脱アイドル妖艶になりました。
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3.映画は初めからハードボイルド
出だしから暗い雰囲気ではじまります。高速道路を歩く原田知世演じる朝吹冽子が、BMWに持った男に話しかけられます。それが藤たかしが演じるアキラです。アキラの横に乗って東京につれて行かれる、朝吹冽子。訳あり感に満ちてます。
こんな感じで登場します。
黒いドレスの女 | 私的名画座
こんな感じでナンパされちゃいます。
1987年CM 黒いドレスの女 映画告知 サッポロ一番 グーニーズ2 ファミコンソフト - YouTube
4.永島敏行登場
場面は変わって大井競馬場「どこでもいい。外国に飛ばしてくれ。方法はお前に任せる」この会話は時任三郎演じる弁護士と永島敏行演じる田村の会話です。二人が見つめる先には、任侠映画の名優菅原文太です。役名は庄司。この庄司を海外に逃がそうとしているのです。そう、この映画の準主役と言うべき永島敏行が演じる田村は表では、バーテンですが、裏では逃がしや家業をしているのです。
バーテンダーの田村
『黒いドレスの女』(1987) - メランコリア
5.ヤクザの庄司刺される
逃し屋のターゲットだった庄司ですが、大井競馬場で田村と弁護士の山本の目の前で背後から近づいてきたチンピラ風の男に腹を刺されてしまいます。
刺した相手は、れいこをBMWに乗せて東京まで送ってくれたアキラ、それを遠くでみている冽子という、なにやら訳ありな展開で序盤がスタートします。
刺された庄司
☆映画 黒いドレスの女 原田知世・菅原文太ポスター☆ - ヤフオク!