うずまき(原作)
うずまき (漫画) - Wikipedia
うずまきは1998年から1999年まで不定期連載されていたホラー漫画です。題名や内容のごとく、読者を渦巻くように虜にしてしまうような不気味な魅力のあるホラー漫画です。
伊藤潤二(原作者)

たしかに伊藤潤二さんの描く漫画は、どことなく楳図かずおさんと通じるようなところがあるような気がします。お二人の漫画は読んでいてどちらも「不気味さ」という恐怖概念が根強く感じられます。
劇場版「うずまき」
劇場版うずまきは原作の連載終了後早々に映像化され、2000年2月11日に公開されました。同時上映は同じく伊藤潤二さん原作の「富江 replay」です。
五島桐絵(演:初音映莉子)


五島桐絵は物語の主人公です。黒渦町に住む女子高生で、斎藤秀一とは幼馴染です。初音映莉子さんが演じています。
斎藤秀一(演:フィーファン)


斎藤秀一は主人公である五島桐絵の幼馴染です。父親の敏夫による奇行に悩まされています。フィーファンさんが演じています。
斎藤敏夫(演:大杉漣)


斎藤敏夫は秀一の父です。陶芸家で、うずまき模様のものに異様なほどの執着を見せています。うずまきコレクションを取り上げられたあとも「自分の体で表現できる」と黒目を回して渦を作り、最期は洗濯機の中で死んでいました。
斎藤雪枝(演:高橋惠子)

斎藤雪枝は秀一の母(敏夫の妻)です。敏夫のうずまきコレクションを捨てたと疑いをかけられ、夫に殴られます。夫の死後は渦を巻いているものは全て怖がり、指紋をそぎ落としてしまうほどでした。最期は夫の幻覚に見舞われて命を絶ちました。
演じているのは高橋惠子さんです。
山口満(演:阿部サダヲ)



山口満は桐絵に想いを寄せている(ストーカーしている)男子です。最期は「永遠に忘れられないようにしてあげる」と桐絵に言い放って車に飛び込み自殺します。演じているのは阿部サダヲさんです。
原作「うずまき」を読んだうえでの見どころ
①登場人物の怪演

うずまきの見どころはなんといってもあのなんともいえない「不気味さ」です!演技の点においては主人公のお二人はあまり知名度がなかったのですが、秀一の父「敏夫」役の大杉漣さんが怖演を見せてくれます。「うずまきは素晴らしい」と思い込み、熱く語るあの表情はなかなか出せませんね。
もう一人「山口満」役の阿部サダヲさんもなかなかの怖演です。このお二人が劇場版「うずまき」に不気味さを加味してくれています。
ヒトマイマイ


やはりみなさん気になるのは「あのヒトマイマイをどのように表現するか」でしょう。原作ではヒトマイマイの不気味さ・気持ち悪さ印象深く残り、漫画を読んで以降はまともにカタツムリを見ることができなくなる読者もいるのではないでしょうか?(筆者がそうです…。見るだけで鳥肌が立ちます)
ですが映画のストーリー内ではヒトマイマイについてはサラッと流してあります。トラウマになるという点では、いいのか悪いのか…ですね。
伊藤潤二さんのほかの主な映像化作品
富江

富江は8作の映画作品があります。魔性のように色気を放つ富江に男たちは魅了され、なぜか殺したくなって殺してしまいます。ですが富江は何度でも再生するのです。
2016年までに制作された映画作品は以下の通りです。
1、富江(富江役:菅野美穂) 1999年公開
2、富江 replay(富江役:宝生舞) 2000年公開
3、富江 re-birth(富江役:酒井美紀) 2001年公開
4、富江 最終章 -禁断の果実-(富江役:安藤希) 2002年公開
5、富江 BEGINNING(富江役:松本莉緒) 2005年公開
6、富江 REVENGE(富江役:伴杏里) 2005年公開
7、富江 vs 富江(富江役:あびる優、松岡恵望子) 2007年公開
8、富江 アンリミテッド(富江役:仲村みう) 2011年公開
うめく排水管


うめく排水管は郊外の一軒家に暮らしている美人姉妹の姉(令奈)に気味悪い男(滑井)がつきまとい、ついには排水管の中に入り込んで、その中へ人を引きずり込んでいくという話です。
原作はうずまき同様に不気味なタッチで話が進むのですが、こちらの映画のジャケットはなんだかコメディ感が感じられるのはなぜでしょうか?
首吊り気球

首吊り気球は2000年に映像化された作品です。先ほどのうめく排水管とは違い、ジャケットもホラー感がありますね。