Eurythmics

ユーリズミックス
ルドルフ・シュタイナーが提唱した舞踏芸術(Eurythmy)からバンド名をとったというユーリズミックスは、「二人だけのデート」のカバー曲のヒットで知られるトゥーリスツのメンバーだったアニー・レノックスとデイヴ・スチュワートが1980年に結成しました。

アニー・レノックス

デイヴ・スチュワート
In The Garden
後に世界的な大ヒットを飛ばすことになるユーリズミックスを知る耳で聴いてしまうと、地味な印象を受ける1981年発売のファースト・アルバム「イン・ザ・ガーデン」です。
特筆すべき点としては、コニー・プランク・スタジオ(ケルン)で録音されているということがあげられます。
コニー・プランクとは、80年代のテクノ・シーンを語る上で欠かせない重要な人物です。
その流れからでしょうドイツのDAFやCANのメンバーが参加しています。

イン・ザ・ガーデン
Sweet Dreams (Are Made of This)
地味にデビューしたユーリズミックスですが、1983年には早くも全米1位の大ヒットを飛ばします。
シングル「スイート・ドリームス」がそれで、特徴的なエレクトリック・ポップにのって中世的なビジュアル・イメージを打ち出したアニー・レノックスは強烈な印象を与えました。
「スイート・ドリームス」は1983年発売の同名のアルバムに収録されていますが、実はこのアルバムからの4枚目のシングルカットでした。

スイート・ドリームス
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Touch
大ヒットした16分音符の羅列から始まる「ヒア・カムズ・ザ・レイン・アゲイン」はユーリズミックスの代表曲といってよいでしょう。他にも「フーズ・ザット・ガール」などのシングル・ヒットを含む1984年発売のアルバム「タッチ」です。
これまた世界的に大ヒットを記録していますが、内容的にはとにかく音響に凝っており、3rdアルバムにして既に風格すら漂っています。

タッチ
Be Yourself Tonight
冒頭のスキャットが印象的な全英1位となったシングル「ゼア・マスト・ビー・アン・エンジェル」を含むアルバム「ビー・ユアセルフ・トゥナイト」。
ソウルフルなメロディーとクールなエレクトロニクス・サウンドが溶け合ったなんとも個性的な作品となっています。
ところで「ゼア・マスト・ビー・アン・エンジェル」のハーモニカはスティーヴィー・ワンダーが吹いており当時話題となりました。

ビー・ユアセルフ・トゥナイト
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Revenge
全世界で1500万枚以上という爆発的なセールスを記録したのが1986年にリリースされたアルバム「リヴェンジ」です。
本作は生音を重視したことで賛否両論あるようですが、これだけ売れたという事実が作品の本質を物語っているのではないでしょうか。
生身のユーリズミックスというのも良いものです。

リヴェンジ
1987年 「Savage」、1989年「 We Too Are One」と素晴らしいアルバムを発表した後の1990年にユーリズミックスは一旦活動を停止します。
2人共ソロ活動を行い1999年に再結成し、現在も活動を続けています。