初代ガゼールのスペック
ハードトップ 2000XE-Ⅱ
全長×全幅×全高 4,400×1,680×1,310mm
エンジン型式 Z20E
最高出力 120ps/5,600rpm
最大トルク 17.0kg・m/3,600rpm
種類 OHC水冷直列4気筒
総排気量 1,952cc
車両重量 1,105kg
2代目ガゼール S12型
2代目ガゼールは1983年、シルビアが4代目にモデルチェンジすると同時に発売されました。ボディタイプは2ドアクーペと3ドアハッチバックの2種類、エンジンは1800ccと2000cc。
シルビアとの違いは初代と同程度で、フロントグリル、テールランプの他、ボディカラーがそれぞれ独自のものがあったり、一部のグレード(2000ccのN/A)がガゼールでは採用されなかったりすることで、差別化が図られました。
当時流行のリラクタブルヘッドライトを取り入れ、しかも日本初のヘッドライトにワイパーがついているという凝った造りに。また先代に引き続いてエレクトロニクスの装備やオーディオも充実し、ガゼールならではのドライブを楽しむというコンセプトは継続しています。
特筆すべきなのは、日本初のキーレスエントリー。当時のキーレスと現在のではだいぶ様子は違うものではありますが、今当たり前のように使われているこの技術の始まりが、日産ガゼールからだったというのは、正直驚きを禁じえません。
DOHCターボエンジン搭載
S12型の特徴は何と言ってもDOHCターボエンジンですね。
軽量なボディーに190馬力ものハイパワーターボを搭載したガゼールは、当時の日本車のなかでも、もっとも速い車のひとつでしたが、FJ20のエンジンを搭載する際に、薄いシェイプのボンネットにエンジンが収まりきれずに、結局ボンネットに穴を開けて、フードバルジ型のボンネットにするという荒技で、この局面を乗りきりました。
搭載するエンジンによって、車の顔たるボンネットの形状が違うというのも斬新ですが、このフードバルジ型のフォルムが、よりガゼールらしいという印象を与えることになりました。
2代目ガゼールのスペック
クーペターボ RS-X
全長×全幅×全高 4,430×1,660×1,330mm
エンジン型式 FJ20ET
最高出力 190ps/6,400rpm
最大トルク 23.0kg・m/4,800rpm
種類 DOHC水冷直列4気筒ターボ
総排気量 1,990cc
車両重量 1,170kg
10モード燃費 10.2km/L
生まれた時代とタイミング
1986年の4代目シルビアのマイナーチェンジの時に、ガゼールの販売は終了してしまいます。そして1988年、S13型5代目シルビアが誕生すると、空前のヒット作になるのです。