【第10位】Sleeping Bag / ZZ Top

Sleeping Bag / ZZ Top
Sleeping Bag (song) - Wikipedia
サングラスと顎鬚がトレードマークの、ZZトップ。元々はブルース・ロックで人気でしたが、80年代にはシンセを大胆に導入して、シングル・ヒットを連発!中でもこの曲は彼ら最大のヒットとなり、全米チャート最高8位を記録。同メインストリーム・ロック・チャートでは1位も獲得しました!タイトルのSleeping Bagとは寝袋のことですが、ZZトップのビリー・ギボンズは、かつてミイラ・ケースのような寝袋を持っていたのだとか(笑)。そのことから、この曲に出てくる「ファラオの横に寝る」という歌詞が生まれたそうです。
【第9位】Party All The Time / Eddie Murphy

Party All The Time / Eddie Murphy
Party All the Time - Wikipedia
映画『ビバリーヒルズ・コップ』などでおなじみの人気俳優エディ・マーフィーですが、80年代には歌でもヒットを飛ばしていました!「スーパー・フリーク」などのヒットで知られるリック・ジェームスが全面的にバックアップしており、いかにも80年代らしいシンセ・サウンドが印象的な楽曲で、全米最高2位を記録。同時期に、ドン・ジョンソンやブルース・ウィリスなど、他にも俳優が歌ってヒットするケースがありましたが、中でもエディのこの曲は特に印象的ですね。

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【第8位】Election Day / Arcadia

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Election Day (song) - Wikipedia
アンディ・テイラーとジョン・テイラーによるパワー・ステーションが、ロバート・パーマーやシックのメンバーと組んで、デュラン・デュランとは大きく方向性の異なるハードなサウンドを志向したのに対し、サイモン・ル・ボン、ニック・ローズ、ロジャー・テイラーの3人によるアーケイディアは、ニックを中心に比較的デュランの延長線上の音楽性で、勝負!土屋昌巳がギター、アンディ・マッケイがサックスで参加している他、グレイス・ジョーンズがナレーション部分を担当したことも話題になりました。全米6位、全英7位のヒット!
【第7位】Who's Zoomin' Who / Aretha Franklin

Who's Zoomin' Who / Aretha Franklin
Who's Zoomin' Who - Wikipedia
クイーン・オブ・ソウルことアレサ・フランクリンも、コンテンポラリーな売れ線サウンドを取り入れなければならない時代だったんですね~。当時ホイットニー・ヒューストンなどのヒット曲を手掛けていたナラダ・マイケル・ウォルデンがプロデュース及び曲作りに関与したのですが、電話で会話する中で、アレサが発した言葉「Who's Zoomin' Who」がそのままモチーフになったのだとか。出来上がった曲をアレサはあまり気に入っていなかったそうですが(苦笑)、所属するアリスタ・レコードの社長クライヴ・デイヴィスがアレサを説得して、なんとかレコーディングを完了。結果、全米7位のヒットになったのでした!
【第6位】Lay Your Hands On Me / Thompson Twins

Lay Your Hands On Me / Thompson Twins
Lay Your Hands on Me (Thompson Twins song) - Wikipedia
この曲には2つのヴァージョンが存在しており、1984年にイギリスでリリースされた最初のヴァージョンは、アレックス・サドキンとトム・ベイリーによるプロデュースで、全英13位のヒットに。そして翌年1985年にアメリカでリリースされたヴァージョンでは、当時デュラン・デュランやマドンナの作品で売れっ子となっていたナイル・ロジャースも共同プロデューサーとして参加し、ギターやコーラスを追加することに。結果、全米6位の大ヒットとなりました!
【第5位】Never / Heart

Never / Heart
Never (Heart song) - Wikipedia
70年代に、レッド・ツェッペリンの影響を受けたロック・サウンドで人気の出たハートでしたが、80年代に入ってしばらくは低迷期に突入。サバイバーなどのプロデュースで商業的に成功していたロン・ネヴィソンを迎え、外部のソングライターが書くポップでキャッチーな楽曲をレコーディングすることで、心機一転。さらにバンドの中心となったアンとナンシーのウィルソン姉妹をゴージャスな衣装、メイクで演出することで、見事再ブレイクを果たしたのでした!MTVでヘビーローテーションされたことも手伝って、この曲も全米最高4位のヒット!
【第4位】You Belong To The City / Glenn Frey

You Belong To The City / Glenn Frey
You Belong to the City - Wikipedia
今年、惜しくもお亡くなりになった、元イーグルスのグレン・フライ。人気テレビ・ドラマ『マイアミ・ヴァイス』のために書かれたこの曲で、全米チャート最高2位の大ヒットを記録!人混みが多くても孤独に感じてしまう都市部の生活を憂う歌詞と、泣きのサックスが絶妙にマッチした、渋い楽曲でしたね~
【第3位】Broken Wings / Mr. Mister

Broken Wings / Mr. Mister
Broken Wings (Mr. Mister song) - Wikipedia
元々スタジオ・ミュージシャンとして活動していた、リチャード・ペイジとスティーブ・ジョージが結成したペイジズが前身のMr.ミスター。リチャードは、TOTOやシカゴからヴォーカリストとしての加入を打診されるほどの実力の持ち主でしたが、そんなオイシイ話には乗らず、あくまで自分のバンドで成功する道を選んだというのだから、すごい!全米1位に輝いたこの曲の歌詞、「Take these broken wings and learn to fly」はどこかで聴いたことがあるような気がしていたら、ザ・ビートルズの名曲「ブラックバード」にも同じ歌詞が!それもそのはず、どちらも1912年に出版された本『Broken Wings』にインスパイアされていたからだったんですね~
【第2位】We Built This City / Starship

We Built This City / Starship
We Built This City - Wikipedia
60年代にジェファーソン・エアプレインとして活躍していたバンドが、メンバーおよびバンド名を幾度となく変更し、80年代半ばにスターシップとして見事復活!そのきっかけとなったのが、この全米チャート1位に輝いたヒット曲でした~。エルトン・ジョンとのコラボで有名なバーニー・トーピンの作詞、マーティン・ペイジ、デニス・ランバート、ピーター・ウルフらによる作曲という、バンド自作ではなく外部ソングライターを起用することで、時代にマッチした売れ線のポップスに仕上げることに成功。時代を象徴する音になったものの、その分飽きられるのも早く、その後は何かと「ワースト・ソング」として選ばれることも多くなってしまい、なんだか複雑・・・。今聴いても、良く出来たポップスだと思いますけどね!
【第1位】Separate Lives / Phil Collins & Marilyn Martin

Separate Lives / Phil Collins & Marilyn Martin
Separate Lives - Wikipedia
当時、まさに八面六臂の活躍を見せていたフィル・コリンズ!ジェネシス、ソロ、さらにはプロデューサーとしても才能を発揮し、この年(1985年)に開催されたチャリティ・イベント『ライヴ・エイド』ではイギリスとアメリカをイベント時間内にコンコルドで移動し、両方の会場に出演するという離れ業も見せてくれました。そんな、世界一多忙だったフィルが、映画『ホワイトナイツ』のために、マリリン・マーティンとのデュエットでレコーディングしたのがこの曲。フィルの自作ではなく、AORで人気のスティーヴン・ビショップが作った曲というのが、ちょっと意外ですが、心にしみる名曲ですね!
以上、1985年11月30日付の全米チャートを振り返ってみましたが、いかがでしたか?まさにポップでバブルな音づくりやPVなどが、懐かしかったのではないでしょうか。
The Billboard Hot 100 | Charts | Billboard JAPAN