Eminem

エミネム
エミネムといえば、ヒップホップ好きの間で知らない者はいないという存在ですね。ヒップホップ界のスーパースターです。
1996年のデビュー・アルバムから2013年発売の最新作まで僅か8枚のアルバムのトータルセールス枚数が1億枚を超えており、史上最も売れたヒップホップ・ミュージシャンとなっています。
また、2000年代の10年間に世界で最もアルバムが売れたアーティストでもあります。
ここまでくると、ヒップホップ界に留まらず、21世紀のキング・オブ・ポップと言っても良いのかもしれません。
The Slim Shady LP
エミネムのファースト・アルバムは、1996年に発売された自主制作アルバム「インフィニット」ですが、僅かに70枚しか売れなかったと言われています。
その後、ラップ・オリンピックで準優勝したのを期にヒップホップ界の大物であるドクター・ドレーに見出され、1999年にメジャー・デビューアルバム「ザ・スリム・シェイディ」を発売することになります。
するとこのアルバムがいきなり全米2位となる大ヒットを記録し「グラミー賞最優秀ラップアルバム部門」に輝きました。

ザ・スリム・シェイディ LP
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The Marshall Mathers LP
狂気に満ちたファン心理を描き、映画「スライディング・ドア」の主題歌にも起用され大ヒットしたエミネムの代表曲のひとつ「スタン」は、ダイドの「Thank You」をサンプリングしたことでも話題となりました。
その「スタン」を収録したアルバム「ザ・マーシャル・マザーズ・LP」は2000年に発売されましたが、発売後1週間で179万枚という驚異的な売り上げを記録し、ソロシンガーのアルバムとしては世界最多記録としてギネスブックに認定されています。
現在では全米だけでも売上枚数が1000万枚を超えています。
ファースト・シングル「ザ・リアル・スリム・シェイディ」では、ブリトニーとクリスティーナ・アギレラという2大スターを下ネタの禁止用語を使って切り倒したことで世間を騒然とさせました。

ザ・マーシャル・マザーズ・LP
The Eminem Show
2002年に世界で最も売れたミュージック・アルバム「ザ・エミネム・ショウ」。本作をエミネムの最高傑作とするファンは後を絶ちません。
過激な歌詞は世界各国で議論を呼び、音楽的にも革命をもたらしたとされる反響の大きなアルバムです。

ザ・エミネム・ショウ
耳に入りやすいその声とテンポの良い楽曲、感情のこもった歌い方、これぞ本物のアーティストと呼ぶに相応しい自己表現の塊の歌詞。ただ、「凄い、」という感想にしてくれました。
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Encore
これだけ人気のあるエミネムですから、ショウが終わった後にはアンコールが待っているということで、「ザ・エミネム・ショウ」から約2年ぶりのアルバム「アンコール」は2004年に発売されました。
ファースト・シングルの「ジャスト・ルーズ・イット」は全世界で400万枚以上のセールスを記録しました。
この曲のプロモーション・ビデオではマイケル・ジャクソンの幼児虐待疑惑や鼻の整形を皮肉った物まねを披露し、一部からは反感を買っています。
相変わらず過激といいますか、エミネムらしいですね。
何はともあれ、音楽シーンに常に揺さぶりをかけているエミネムの総決算ともいえる重要なアルバムといえます。

アンコール
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また、本作には、2004年にアップル社がCMに無断で使用し裁判になったという問題曲「ルーズ・ユアセルフ」も収録されています。
その後、エミネムは、「プロデュース業に専念する」ということで一線から身を引こうとします。
実際に「アンコール」発売後には、Gユニット、オービー・トライス、2パック等のプロデュースを中心に活動しています。
復帰するのは2009年のアルバム「リラプス」まで待つことになりますが、この復帰作も全米初登場1位をはじめ世界各国で大ヒット!
更に、続く「リカヴァリー」は2010年に世界で最も売れたアルバムとなり、現在のところ最新作である2013年発売のアルバム「ザ・マーシャル・マザーズ・LP2」も世界各国でチャートの1位を獲得しており、その人気と影響力は衰えることを知りません。
これからもヒップホップだけではなく、世界の音楽界を変えることのできるアーティストとして活躍を続けることでしょう。