麻雀漫画の必殺技・特殊能力:ムダヅモ無き改革・哲也-雀聖と呼ばれた男・咲-Saki-ほか

麻雀漫画の必殺技・特殊能力:ムダヅモ無き改革・哲也-雀聖と呼ばれた男・咲-Saki-ほか

麻雀漫画の出演者の驚くべき能力や技の数々を振り返ってみましょう。1975年に日本初の麻雀漫画雑誌『漫画ギャンブルパンチ』が竹書房より創刊され、1970年代後半から1980年代半ばにかけて多数の専門誌が創刊される一方、リニューアルによる誌名変更などもを含めてその多くが休刊に。1990年代に、新創刊の雑誌は若干あるものの、継続して出版するのは竹書房ほぼ一社のみとなっています。盛り上げていきたいところです。


小泉ジュンイチローの必殺技「轟盲牌」(ごうもうぱい) ツモる時に恐るべき握力で牌の表面を抉り取り白牌に変える。 漫画『ムダヅモ無き改革』

通常の牌の表面を右手親指一点をもってして削り取り、白牌に変える技。

小泉ジュンイチローの決め技はライジングサン(国士無双)であるため、技の成立には白牌が不可欠である。
この技はまさにその決め技を成立させるために存在する繋ぎ技とも言える。
作中でもこの技が何度も小泉ジュンイチローの危機を救った。

小泉ジュンイチローの技「轟盲牌」(ごうもうぱい) 当然、この技はイカサマである。通常の牌の表面を右手親指一点をもってして削り取り、白牌に変える技。

小泉の代名詞たる勝打。本作を代表する勝打でもある。技術立国ニッポンや「轟盲牌」と組み合わせて対局を締めることが多い。

技術立国ニッポン
一度に4枚ツモると同時に、3枚を山に戻すイカサマ。ジュンイチローが使用。背景には資源(牌)の少ない日本を象徴する工業製品が登場する。同時に、戻した3枚の牌で相手方のツモを撹乱し対局者の手をも封じ込めるため、神懸かり的な技量が必要となる。

小泉ジュンイチローが得意とする和了りが、 この「国士無双十三面」(ライジングサン)

轟盲牌により「手牌全てを白牌」にしていく。

「轟盲牌」(ごうもうぱい)

天地創世(ビギニングオブザコスモス)
轟盲牌により「手牌全てを白牌」にしたジュンイチローの勝打。雑誌連載時には4ページの見開きで収録され話題になった。

この技を使った日露首脳会談では青天井ルールで白にドラと槓ドラが3つ乗り、役としては「字一色・三暗刻・四カンツ・役牌4・リンシャン・ドラ72」。140符105翻となる。青天井ルールのため最終的に得点は908溝6519穣5024秭3594垓8349京9283兆6857億6135万1700点という文字通り天文学的数字となった。

天地創世(ビギニングオブザコスモス) こんな役は実際にはありません。

印南善一の「ガン牌」 『哲也-雀聖と呼ばれた男』

とある雀荘で「牌が透けて見える」と言うほどの凄まじいガン牌を駆使する玄人となっていた所で哲也と再会。

そのガン牌の正体は、竹牌(麻雀牌の背面が竹でできた牌)の竹の目のわずかな違いを緻密に選別して記憶するという、逸脱した能力。その集中力を高めるためにヒロポンを常用していた上、結核の悪化もあって骨と皮だけのやつれ果てた姿となっており、その異様さから巷では「死神」と呼ばれ忌み嫌われ、どこの雀荘でも厄介者扱いされていた。

そのため、哲也が印南の「玄人としての死に場所」として自ら雀荘に予約を取り、印南と対決する。
哲也が用意したガン牌封じの秘策・黒の練り牌で打つ条件にも屈する事無く、勝負の最中に気づいた「指紋ガン牌」で対抗して勝負を繰り広げたが、自身の勝利を確信した際にガン牌をやめたことと、哲也に自身の左利きの死角を利用したすり替えの技の前に敗北。

その直後に忽然と姿を消し、後に故郷の函館で玄人を貫き神の領域を見て壮絶な最期を遂げた。その後の遺体は鬼伊庭により埋葬された。

哲也のことを、初対面時は「阿佐田」(アニメでは「坊や」)、後に「哲ちゃん」と呼ぶ。哲也と印南の勝負は、信から「これより凄い名勝負はない」と評価された。

印南善一の「ガン牌」

ガン牌
牌の背中に自分だけがわかるような傷や印を付けておき、その特徴を記憶して牌を見破る。通常は数枚の牌にのみ用いるが、印南は使用牌136枚の全てを正確に見破る驚異的な技術を持つ。

印南善一の「ガン牌」

印南「牌が透けて見えるんだよ・・・」

鳴き麻雀を信条とする竜 『麻雀飛翔伝 哭きの竜』

鳴きで和了る事を得意としており、鳴くたびに閃光を放つ。

裸単騎も辞さない鳴きや、槓をすれば槓ドラが乗る・大明槓からの嶺上開花などに代表される天性の強運により、素早く大きな役を作り出すことを得意とする。彼を知る者は彼の鳴き麻雀を戒めるが、意に介さず己の道を行く。

鳴き麻雀を信条とする竜 『麻雀飛翔伝 哭きの竜』

ほとんどしゃべらない竜。哭き続けてあがります。

竜のキメ台詞「あンた背中が煤けてるぜ(すすけてるぜ)」

「アカギ / 赤木しげる」 才気・精神性・運量・腕力、その全てが常軌を逸しており「悪魔」と比喩される。 『アカギ 〜闇に降り立った天才〜』

『アカギ 〜闇に降り立った天才〜』(1992年)
後に神域の男と讃えられることになる赤木しげるの少年時代から、伝説の雀士へと成長していく姿を描いた麻雀漫画。

アカギ / 赤木しげる「倍プッシュだ・・・・・・!」

アカギ / 赤木しげる(あかぎ しげる)
声 - 萩原聖人、演 -本郷奏多(ドラマ)/柏原崇(Vシネマ)
本作の主人公である白髪の少年。
麻雀・その他ギャンブルの天才。才気・精神性・運量、その全てが常軌を逸しており「悪魔」と比喩され、相手を呑み込むその打ち筋は「闇」、「ブラックホール」と銘打たれる。若年ではあるが、数々の修羅場をくぐり抜けていき、裏社会で伝説を築き上げていく。初登場時の1958年で13歳。その後6年後、さらに1年後の姿が描かれる。

狂気と無欲からくる独自の死生観を持ち、自らの判断と信念には一切迷わず命を賭ける。その生き方は死にたがりのようですらあるが、クールさの奥に真の勝負を希求する熱さを秘めている。

アカギ「面白い・・・狂気の沙汰ほど面白い・・・」

死ねば助かるのに・・・

まだまだ終わらせない・・・地獄の淵が見えるまで・・・

宮永咲の必殺技である「嶺上開花」(リンシャンカイホウ) 『咲-Saki-』は能力者同士の戦い

宮永咲「もいっこカン」

カン

宮永咲「私も嶺に咲く花のように。」

ツモ!嶺上開花(リンシャンカイホウ)!!

嶺上開花は結果に過ぎず、実際には「槓材が流れてくる」「嶺上牌を正確に察知する」「槓をすることで他家の手に影響を与え、それを逆用して自分の和了りに生かしたり他家の手を潰したりする」のが作中での能力である。

嶺上開花ツモ

嶺上開花ツモ

宮永咲「全部、倒す!!」

高校生最強の『宮永 照』(みやなが てる)の「コークスクリューツモ」 「咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A」のラスボス

「本質的なものを見抜く」能力。

対局が始まる1局目は自分で和了することなく、様子をみる。そのたった1局目で相手の力量、能力を完全に把握する。 隠れたもの、見えないものを映し出す能力。

最初の東一局を観察に徹することで他者の打ち方や能力を読み切る事が出来る。作中では東一局終了時に、他家の背中に大きな鏡が現れるエフェクトが発生した。この能力で初顔合わせの園城寺怜ですら手玉に取られていた。

大魔王の「宮永 照」(みやなが てる)の見えないものを映し出す「照魔鏡」(しょうまきょう)

宮永 照は「連続和了」マシンの大魔王。

圧倒的な和了率を持つ照、しかもその打点は和了を続けるごとにどんどん高くなっていく。一度連続和了が始まってしまうと手が付けられない。

千点程度の安手から始まって、和了する度に徐々に点数の高い役になる。

特に対局中は無駄口無しでガンガン和了っていくので、昨年度の個人戦2位の荒川憩に「人じゃない」と言われる実力と相まって恐ろしいイメージが付きまとうため、ファンからは大魔王とも呼ばれている。

史上最強の「宮永 照」(みやなが てる)の特殊能力の「連続和了」による打点上昇

連続和了を続けるごとに右腕が竜巻と電流を帯び始めている。

宮永 照(みやなが てる)の「コークスクリューツモ」がまもなく発動する

満貫クラスになってくると右腕に竜巻が発生し、和了する度に風力が上がっていく。しかし、途中で他家に和了されたり、自分の和了が不可能だと感じると竜巻は治まる。

宮永 照(みやなが てる)の「コークスクリューツモ」がまさに発動する(満貫クラスになってくると右腕に竜巻が発生)

連続和了を続けるごとに利き腕である右腕にどんどん竜巻のような風を纏う。このツモが発動する頃には他家とは圧倒的な点差が離れて いく。

連続和了が続く毎に何のゲージが溜まっているのか右腕が竜巻と電流を帯び始め、一定量を超えたところで発動するカッコいいツモ動作。

宮永 照(みやなが てる)の「コークスクリューツモ」

ラスボスの大魔王『宮永 照』

ラスボスの大魔王『宮永 照』には、さらなる恐ろしい能力があるらしい(大星淡曰く「ギギギーってやつ」)。

園城寺 怜(おんじょうじ とき)の「一巡先を見る能力」(予知能力)

倒れて生死の境をさまよってから一巡先を見る能力に目覚める。しかし体力や精神力を消耗するため使い放題とはいかず、予知に逆らった行動を取ると二巡くらい何も見えなくなる。

さらに意識を集中することで二巡先を見ることもできるが、消耗が激しくなるため過去に一度試した際は部室で倒れてしまい、竜華から使用を禁止されている。

園城寺 怜(おんじょうじ とき)の「一巡先を見る能力」(予知能力)

一巡先の未来を見ることができるため、リーチをかけるときは必ず「リーチ一発」で一撃で沈めることができる。

見えるのは「能力発動時」の一巡先の全員の打牌ならびに和了結果。行動を変えた場合、その結果は見えない。

その気になれば2~3巡先まで見えるが、意識を失いかけるほど大きな負担がかかる。

さらに意識を集中することで二巡先を見ることもできる(ダブル)

仲間たちへの想いから、三巡先(トリプル)を読み、松実玄が照から和了るのを手助けした。

しかし体力や精神力を消耗するため使い放題とはいかず、予知に逆らった行動を取ると二巡くらい何も見えなくなる。

天江 衣(あまえ ころも)は「海底牌にどの牌が埋まっているかを確実に察知する」能力を持つ(場の支配)

海に映る月をすくい取る・・・海底撈月(ハイテイラオユエ)

天江 衣(あまえ ころも)は「海底牌にどの牌が埋まっているかを確実に察知する」能力を持つ

一見するとつけ入る隙の全くない完璧な能力に思えるが、王牌は支配外である。そのため連続槓で王牌から何度も牌を引き、そのたびに手が変化し打点が上昇する咲は、衣にとって天敵と言える。

海底摸月(ハイテイモーユエ)とは、海底でツモあがりした場合に成立する役。1飜。必然的に、海底牌をツモるプレイヤーだけに認められる役となる。海底撈月(ハイテイラオユエ)という名称になっている場合もあり、慣習として、海底(ハイテイ)と略したり、「海底ツモ」などと呼ぶ。

天江 衣(あまえ ころも)は「海底牌にどの牌が埋まっているかを確実に察知する」能力を持ち、海底撈月(ハイテイラオユエ)を得意役としている

松実玄(まつみくろ)は「ドラを支配する者」。ドラが手牌に集中する能力を持つ(いわゆるドラ爆)。

全国大会1回戦で解説者を務めた三尋木咏プロより“ドラゴンロード”と命名された。能力の大まかな特性は下記の3点。

ドラ(赤ドラ・槓ドラも含む)が手牌に集中する。
他の対局者には全くドラが行かなくなる。
ドラを切るとその後、何ゲームかドラが来なくなる。

和了すれば赤ドラ無しでもほぼ確実に満貫クラス、赤ドラ4枚入りなら平均して倍満クラスの絶大な破壊力を持つ。さらに相手はドラ無しのため満貫を作ることすら困難になり、和了しても点数が伸びにくくなる。

松実玄(まつみくろ)は「ドラを支配する者」。ドラが手牌に集中する能力を持つ(いわゆるドラ爆)。

防御力は低い。全国大会2回戦先鋒戦においては千里山女子高校の園城寺怜他、各選手に狙い撃ちにされ4万点近い大量失点をしてしまう。

ドラを切れないため手が窮屈になりやすく、手の柔軟性がないため手が遅れたり、最悪手詰まりを起こす。

高鴨 穏乃(たかかも しずの)は山の奥を支配する能力を持つ(場の支配) 。

『阿知賀編』の主人公。1年生。

最後まであきらめない姿勢を貫き粘り強く2度も手を変えた末に劔谷高校から直撃を奪い、チームを準決勝に導いた。
インターハイAブロック準決勝大将戦では淡をその能力で翻弄し、1位で決勝進出を果たした。

高鴨 穏乃(たかかも しずの)は山の奥を支配する能力を持ち、その支配力は天江衣(夕方で月も欠けている)、大星淡をも上回る。

局が進み、ツモが山の奥に進めば進むほど、相手の能力を打ち消していき、穏乃の場に対する支配力が強まっていく。

高鴨 穏乃(たかかも しずの)は山の奥を支配する能力を持つ。深い山の主。

「大星 淡」(おおほし あわい)は他家の配牌を5向聴以下に下げるという能力を有する。

他家の配牌を5向聴以下にする能力の性質上、鳴かれない限りは4巡目まで安全で淡はこれを「絶対安全圏」とよんでいた。

試合中に宇宙のようなオーラを出す「大星 淡」(おおほし あわい)は高鴨穏乃に能力を抑えられ阿知賀にトップの座を明け渡し、2位通過で決勝進出を果たす。

竹井久(たけい・ひさ)の「悪待ち」 地獄単騎での強運。

ここ一番の待ちであえて、セオリーを無視した、確率の悪い待ちを選んで、しかもその勝負に勝ってしまう。

竹井久(たけい・ひさ)の「悪待ち」 地獄単騎での強運。

ツモ上がりでは、牌を上に放り投げて叩きつける・・・という極度にマナーが悪過ぎるパフォーマンスをすることもある。

魔物じみた強さを持つ謎の麻雀打ちの「傀」(カイ)の「御無礼」 『むこうぶち 高レート裏麻雀列伝』(1999年)

『むこうぶち 高レート裏麻雀列伝』(むこうぶち こうレートうらマージャンれつでん)は、漫画:天獅子悦也、協力:安藤満(安藤満逝去後はケネス徳田が闘牌協力)による日本の漫画作品。

『近代麻雀オリジナル』(竹書房)で1999年に連載が開始され、2000年に『近代麻雀』に移籍して現在も連載中。2016年11月現在、単行本は45巻まで刊行中。コンビニ版総集編『麻雀破壊神・傀』も発売された。

いわゆる「麻雀劇画」が一般的には「麻雀で勝った者の勝者のストーリー」であるのに対し、本作品は「傀と麻雀して負けた者」を描いた「敗者のストーリー」である点が画期的であった。その意味で本作品の真の主人公は、さまざまな理由で高レート麻雀の卓に着き、傀に敗れていく者たち(あるいは彼の闘牌の観戦者など戦いを見届ける者)であると言える。

「傀」(カイ)に「御無礼」を言われた対戦相手は必ず負ける。本作品は「傀と麻雀して負けた者」を描いた「敗者のストーリー」である点が画期的であった。

死神が来た・・・

魔物じみた強さを持つ謎の麻雀打ち。どこからともなく雀荘(高レートが多い)に現れる。

卓に座った瞬間に敗者を見抜き、彼に「御無礼」を言われた対戦相手は必ず負ける。各話に出てくるゲストキャラの対局相手として登場する(初めの話で出てきた水原祐太のように彼と対局しないパターンもあり)。

本名、出身、住所一切不明。「傀」という名前は「人鬼」から来ており、名を問われた際は「傀と呼ばれています。」と名乗り、一匹狼の真のギャンブラーを意味する「むこうぶち」の名で呼ばれることもある。容赦なく対戦相手から金を毟り取るため「暴虎」の異名を持つ。

「傀」(カイ)が雀荘(高レートが多い)に現れる。「打てますか?」

自分の思惑や相手の底を見抜いた時にニヤリとニヒルな笑みを浮かべるシーンは非常に多い。

「傀」(カイ)がニヤリ・・・

レバレッジが上がり、死へと近づく対戦相手。

「傀」(カイ)「ビンタを20に上げませんか?」

地獄のはじまり。

相手の運を奪い、自分の流れをつかむまでのパターンは様々だが、いったん自分が優勢と見るや徹底的に攻め続け、一気呵成に叩き潰す。

「傀」(カイ)「御無礼ツモりました」

やめとけ、逃げろ・・・

「傀」(カイ)「続行しますか?」

ガクガクブルブル

「傀」(カイ)「御無礼、ロンです」

ぎゃあああ・・

「傀」(カイ)「裏も乗ります」

終わた・・・

「傀」(カイ)「御無礼、ロンです」 トビですね

「むこうぶち」――それは誰とも組まず、何処にも属さない一匹狼。誰も何も必要無い、真のギャンブラー。

バブル経済が頂点に差し掛かりつつあった1980年代の東京。市中の雀荘に飽き足らず、1000点1000円、あるいはそれ以上の高レートで行う賭け麻雀に走る人たち。その中に一人の男が現れた。

一見優男。しかし、彼に狙われた者は、この言葉と共に、獣に食い殺されるが如く敗れ去るのみ-「御無礼」。

決して己の内面を見せず、その強さ鬼の如し。男の名は「傀」。

自分は「むこうぶち」ですから

哲也の通しサイン「ダンチ!!鳴けるか?」 ダンチ「鳴けるぜ!」 『哲也-雀聖と呼ばれた男』

『哲也-雀聖と呼ばれた男』(てつや じゃんせいとよばれたおとこ)は、原案:さいふうめい、漫画:星野泰視による麻雀を題材とした日本の漫画作品。1997年から2004年まで週刊少年マガジンで掲載された。単行本全41巻、文庫版全22巻。また、2000年には『勝負師伝説 哲也』(ギャンブラーでんせつ てつや)としてアニメ化された。

阿佐田哲也(あさだ てつや)
声 - 置鮎龍太郎
本作の主人公。「天運」と呼ばれる人並み外れた強運を持ち、後の麻雀界において「雀聖」と呼ばれるまでの存在になった稀代の玄人。房州が新宿を去ってから半年後、「坊や哲」の通り名を持つ新宿一の玄人として知られ、同時に黒いシャツがトレードマークとなり、「黒シャツ」とも呼ばれるようになる。劇中で他人から「哲也」と呼ばれる場面はないが、アニメでは第1話にて存在する。

年齢は物語開始時および白シャツ時代は15-17歳。黒シャツを着てから最終回までは18-23歳。最終学歴は在学中に学徒動員先でガリ版誌を発行し、無期停学処分を受けたため事実上の中学中退である。終戦後、運送会社丸三通運に就職し、花札の賭場で負け続けていたときに後の「雀聖」が覚醒。後に印南と出会い、麻雀の世界に身を投じることになる。

ダンチ
声 - 高木渉 / 疋田由香里(少年時代)
本名「早見たつを」。対印南戦をきっかけに哲也のオヒキとなる。リーゼントと白いスーツがトレードマーク。初登場時は「一晩で九蓮宝燈を二回和了った」が口癖。お調子者で、彼が原因のトラブルも数多いが、哲也の信頼は厚い。

何故ダンチと呼ばれるかは謎。他の登場人物に比べると感情的な面があり、どこか突き抜けた性格を持つ玄人と比べると人間らしさがある。そのためか負けている描写も多いが、雀力は哲也も認めているほどの腕前であり、技も非常に多種多様にこなし、時に見抜いた技を練習せずに使いこなす器用さを持っており、彼のサポート無しには勝てない相手も多かった。

阿佐田哲也(坊や哲)の通しサイン「ダンチ!!鳴けるか?」 ダンチ「鳴けるぜ!」

通し
コンビ打ちで多用される隠語。何気ない発言や仕草の中に、コンビだけにわかるような行動の指示や牌の情報が隠されている。

50年間見破られなかった敵の得意の「通しサイン」を見事に見破る哲也

ドサ健(ドサけん) ギャンブルの帝王の血を持つ男。生まれつき麻雀に強い。

ドサ健(ドサけん) ギャンブルの帝王の血を持つ男。生まれつき麻雀に強い。

物語中盤に登場する主要人物。
哲也の宿敵。東京大空襲の時に母親が焼死し、アメリカを憎む。かつてはママの恋人であり同棲もしていたが、ドサ健の性格が変わってしまった事でママと別れる。

哲也が北への旅から戻って来た時、上野の支配者として「麻雀の近代化と、同時に自分たちにとって都合のいいカモを量産する」ことで、新宿の陥落を目論んでいた。哲也と初めて戦ったときはサラリーマンを装い、本気で戦わなかった。その上で組むように諭すも相容れず、新宿と上野の闘争へと発展してゆく。上野四天王が敗れた後はついに自ら乗り出し、背景を捨てて哲也と戦い勝利。

少年時代、(神保以外)誰からも愛されずに育ってきたため、「孤独」を自身の型(フォーム)としている。
哲也との戦いの後、ラスベガスへ渡りギャンブルで勝った金300万ドルを持って帰国。だがアメリカに対する復讐心は到底満たされず、更なる上を目指すため成長した哲也と戦うも、三番勝負で敗れる。
その後、ラスベガスにてディーラーとして働く。

ドサ健(ドサけん) 自分でも理由が分からないが、勝手に勝ってしまう宿命。ギャンブルの帝王。

「不死身のリサ」 絶対に相手の当たり牌を出さない 『哲也-雀聖と呼ばれた男』

女性の麻雀打ち。玄人を生業としていた恋人のコロに捨てられたショックで失語症となったが、その代わりにあらゆる危機を察知して回避する能力を得た。

その過程でバーのママとは知り合い。コロと再会するために麻雀を始めた。雀力・技術こそハンチクではあるものの、絶対に相手の当たり牌を出さないために「不死身のリサ」の異名を持つ。

勝負を切り上げるまでは、稼いだ紙幣を胸の谷間に挟んでおく癖がある。コロと再会するまで一時期哲也とコンビを組む。

完璧な能力であるが故にもろくなりやすく、アメリカかぶれとの再戦時に捜し求めていたコロを見た途端、能力が破綻してしまい危機に陥るが哲也に助けられる。勝利後の金は全て哲也から託されコロのところに行くよう促され別れを告げられる。このとき声が戻り、哲也に感謝し別れる。

「不死身のリサ」 絶対に相手の当たり牌を出さない

リサは勝負を切り上げるまでは、稼いだ紙幣を胸の谷間に挟んでおく癖がある。

あらゆる危険を感知する力で、絶対に放銃しない不死身のリサ。

「房州」(ぼうしゅう)の玄人技の最高峰「ツバメ返し」 『哲也-雀聖と呼ばれた男』

ツバメ返し
自山下段に天和確定牌14枚を仕込み、相手の一瞬の隙を突いて1打目を打つ前に手牌と自山下段の14枚をそっくりすり替える玄人技の最高峰。名前の由来は、手牌と山が交錯する姿を飛翔するツバメが急旋回する動作になぞらえたものから。

「房州」(ぼうしゅう)の玄人技の最高峰「ツバメ返し」

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