尾崎豊を兄のように慕う関係…ミュージシャンとしての一面もある『吉岡秀隆』

尾崎豊を兄のように慕う関係…ミュージシャンとしての一面もある『吉岡秀隆』

子役時代から現在に至るまで、俳優として映画やTVドラマなどで活躍し続ける「吉岡秀隆」。そんな彼が1990年代から2000年代前半まで、俳優業の傍らミュージシャンとして活動していた時期があります。そんな一面も含めて彼をご紹介します。


子役時代から活躍し続ける俳優『吉岡秀隆』

(よしおか ひでたか)

生年月日:1970年8月12日
出身地:埼玉県蕨市
血液型:A型
身長:172㎝

『吉岡秀隆』

5歳で子役デビューしてからヒット作に出演し続ける吉岡秀隆

1981年10月から82年3月までフジテレビ系で放送された田中邦衛主演のTVドラマ『北の国から』。1983年から2002年までは、数年に一度のペースでドラマスペシャルとして放送されました。

田中邦衛が演じる黒板五郎の長男『黒板純』役として、北海道富良野で成長する姿がお茶の間の人気を誘いました。

北の国からシリーズ『黒板純』役

『北の国から』と同時期に映画『男はつらいよ』シリーズにも出演。国民的映画に出演することで誰もが知る国民的俳優となりました。

映画 男はつらいよシリーズ(1981 - 95年)『 諏訪満男』役

2005年からは、西岸良平の漫画『三丁目の夕日』を原作とした『ALWAYS 三丁目の夕日』の主演・茶川竜之介を演じて話題になりました。

映画 三丁目の夕日 シリーズ『茶川竜之介』役

私生活では2002年に女優の『内田有紀』と結婚

内田有紀

私生活では2002年12月ドラマ 『北の国から2002遺言』で共演した女優の内田有紀とドラマの舞台である富良野市で挙式をあげました。内田は同時に芸能活動を休止。結婚生活は順調かと思われましたが、ちょうど3年後の2005年12月に離婚しています。

尾崎豊の数少ない友人の一人であった吉岡秀隆

尾崎豊

1992年に26歳という若さでこの世を去ったシンガーソングライター『尾崎豊』。それから20年以上経ってもさまざまなアーティストに楽曲がカバーされるなど、彼のカリスマ性は変わらず、さらに、2016年9月には息子の尾崎裕哉(おざきひろや) がメジャーデビューシングル『始まりの街』をリリース。彼の遺伝子が脈々と受け継がれています。

そんな尾崎豊の数少ない友人の一人として知られる5歳年下の吉岡は、「オレのことを兄と思ってくれていいよ」と本人から言われるほどの仲だったと言います。実際、尾崎は吉岡を弟のように可愛がり、スタッフや友人に紹介するときに「俺の弟だ」と言っていたそうです。

尾崎にもらったネックレスをプライベートも大事に身に着けている。また、酔っ払い、よく喧嘩して朝方のゴミ捨て場に尾崎を捨てたなど、当時の二人のエピソードが今でも語られています。

そして、尾崎の追悼式で読まれた吉岡の想いが込められた弔辞がこちらです。

弔辞

初めて尾崎さんに贈る文章が弔辞になるなんてこんなにつらいことはありません。
アイソトープの尾崎さんの部屋でこの文章を書きました。尾崎さんのいないあの部屋にも、僕ひとり押しつぶすには充分な思い出がつまっていて、それでなくとも、ままならない体がいよいよどうにもなりません。
尾崎さんがいなくなって人間の涙はとどまることを知らないことを知りました。
自分がこんなにもちっぽけで無力なことを知りました。人は悲しみに出会った時、眠れない日々が続くということも知りました。尾崎さんは何度眠れない夜を過ごし、どれだけの涙をながしたことでしょう。
転んでも転んでも立ちあがり、走り続けて行こうとする尾崎さんを悲しいぐらいに僕は好きでした。自分の一番生きたい時間を一番自分らしく生きた尾崎さんを僕は誰よりも誇りに思っています。
聞く人の人生そのものを変えてしまうほどの歌を自らの命をけずるように伝えようとする尾崎さんは、僕に表現するということの本当の意味を教えてくれました。何かを恐れ、前へ進めない時、僕の背中を押して大丈夫、大丈夫といって笑いかけてくれました。
人が本当に評価されるのは、その人が死んだ時なんだろうなといっていました。尾崎さんのことを、誰が何と言おうと、僕が知っている尾崎さんは、もうこれからは誰からも傷つけられることなく僕の魂の中で生きていくのです。
尾崎さんは人一倍寂しがり屋だったから、これからはみんなの一人一人の胸の中で静かにゆっくりと休むことでしょう。
尾崎伝説は、はじまったばかりなのです。
最後の最後まで言えなかった言葉を贈ります。
尾崎さん、ゆっくり休んで下さい・・・・・。

1992年・4・30 吉岡秀隆

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