魂に響くテノール『小田和正』。思わず酔いしれてしまう、どこまでも広がっていく澄みきった歌声。

魂に響くテノール『小田和正』。思わず酔いしれてしまう、どこまでも広がっていく澄みきった歌声。

男性とは思えない高音域に「女性ボーカルがいるの?」と間違えられたオフコース時代。ソロになっても変わらぬ美声で素晴らしい歌を聴かせてくれる小田和正。オフコース時代からさかのぼって、彼の代表的な歌を紹介しましょう。


オフコース

1970年にレコードデビューしましたが、その後なかなかヒット曲が出ませんでした。
1978年までに14枚のシングルをリリースしましたが、オリコンチャ-ト100位以内に入った曲はわずか3曲。
「この頃は本当に苦労した」と5年ほど前のラジオ番組(オールナイトニッポン)で、本人が語っていました。
それでも彼らはメディアにはほとんど出ないで、純粋に音楽と向き合っていたのです。

1979年、そんな彼らに大きな転機が訪れます。

ここへおいで くじけた夢をすべてその手に抱えたままで

愛を止めないで

1979年1月リリース。15枚目にして彼らの初のヒットシングルとなりました。
1992年、車のCMに起用され、1995年にはビールのCM に起用されて、長い間親しまれている歌です。
そして今年もまた、復活しました。

ドラマ「OUR HOUSE」主題歌

2016年4月~6月まで放送された、芦田愛菜とシャーロット・ケイト(NHKの「マッサン」のヒロインを演じた)共演のホームドラマ。

愛したのは確かに君だけ そのままの君だけ

さよなら

1979年12月発売のオフコースの代表曲。
サビの「さよなら」の連呼が印象に残る歌ですが、随所に小田節が光る詩とメロディがマッチしたとてもいい歌ですね。
「愛を止めないで」に続くヒットソングをリリースした彼らは、この歌でメジャーの地位を確立したと言えるでしょう。

君を抱いていいの 好きになってもいいの

Yes・No

1980年6月発売の19枚目のシングル。
冒頭の「今なんて言ったの?」から始まり、疑問符「?」が多くつくめずらしい詩になっています。しかもサビまで疑問符だらけなんですが、小田和正が歌うと、これがまたいい歌になるのです。

あなたに会えて ほんとうによかった

言葉にできない

1982年2月リリース。
この歌には説明や文言は不要ですね。
ハートで感じてください。
名曲です。

ラストヒットナンバー

君住む街へ

1988年1月発売。
彼らのシングルリリースで最後のヒット曲と言えるでしょう。
バラードの静かなテンポながら力強さを感じるメロディと、応援ソング的な詩がベストマッチしたいい歌です。盟友へのメッセージも込められているのでは?と感じたのは私だけでしょうか。

そしてこの翌年、彼らは大きな決断をするのでした。

メンバー、人数の変遷を繰り返し、1989年オフコースは解散しました。
シングルデビューから19年目でした。
再結成を望む声は今なお多いのですが、実現はなかなか難しいようです。

ソロとして

オフコース時代の1986年からソロ活動を始めた彼に、
1991年、スーパービッグヒットが生まれます。

ラブ・ストーリーは突然に

鈴木保奈美の「カンチ!」が可愛いかった月9ドラマ、「東京ラブストーリー」の主題歌となったこの歌は、発売初日で60万枚近くも売り上げ、当時の売り上げ記録を次々と塗り替えて、1991年のシングル売り上げ第1位に輝く、スーパーミリオンセラーとなりました。

一躍ヒットメーカーとなった彼は、この後も、毎年シングルをリリースし、「そのままの君が好き」などのヒット曲を発売していきます。
そして、2000年以降の精力的な活動の中から2曲ほどご紹介します。

キラキラ

2002年2月発売。
ドラマ「恋ノチカラ」(主演;深津絵里)の主題歌にもなり、メディアで聴かれることが多かったですね。
「ラブ・ストーリーは突然に」以降、チャートベスト5に入る歌がなかなか出ない中で、ベスト3に入る久々のヒットソングとなりました。

たしかなこと

2005年5月リリース。
相手のことを思いやる、広く大きな優しさが感じられる詩です。
哀愁のあるバラード調のメロディとマッチした名曲です。

小田和正健在なり

数々の名曲・ヒットソングを世に送り出してきた小田和正さんも、御年69歳になられました。
2005年から明治安田生命とタイアップした全国ツアーも、早11年。
今年も24か所、48公演というハードなステージをこなし、精力的に活動をされています。

彼の魅力は美声はもとより、デビューから一貫してビブラートなどのテクニックをあえて使わず、自然のままで歌っていることも魅力の中の一つです。これほど自然体で歌う歌手は希少ですね。音楽へのこだわりを感じさせてくれます。

個性を前面に出してアピールするミュージシャンが多い中で、ただただ真摯に音楽に向き合う素朴な彼の詩と、メロディと、澄み切った声が人々の心を揺さぶるのは、彼の魅力以外の何物でもないでしょう。

小田和正、69歳。いつまでも現役で、ファンを楽しませていただきたいものです。

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