松田優作が10kg減量、奥歯を4本抜き、あるシーンでまばたきすらしなかった映画『野獣死すべし』

松田優作が10kg減量、奥歯を4本抜き、あるシーンでまばたきすらしなかった映画『野獣死すべし』

1980年公開、松田優作主演の映画『野獣死すべし』。狂気の殺人者が描かれた本作には、妖艶な雰囲気を持った小林麻美も出演。美人過ぎる画像も集めた。「まばたき無し」の長回しシーンなど逸話だらけの映画『野獣死すべし』を特集する。


松田優作主演の映画 『野獣死すべし』

1980年公開、松田優作主演の映画『野獣死すべし』。

製作は角川春樹事務所。配給は東映。監督は松田との数々のコンビ作で知られる村川透だった。
また、「処刑遊戯」や「探偵物語」で松田出演作の脚本を手掛けた丸山昇一が、本作の脚本を担当した。

映画 『野獣死すべし』 タイトルバック

大藪春彦の同名小説を映画化した本作であるが、人物描写などに原作との差異が少なからず存在するため、原作とは同名異作のハードボイルド映画とする評価もある。

大藪春彦の小説 『野獣死すべし』

脚本を担当した丸山昇一は、主人公「伊達邦彦」のキャラクター描写について原作者の大藪春彦から批判されたそう。
これは大藪が伊達を野性的なタフガイとして位置付けていたのに対して、丸山は原作が書かれた時期とは時代の様相が大きく異なっていたことも鑑みて、当時の若者から感じ取った、掴みどころがなく陰湿な不気味さを持った人物として伊達を描いたことに起因する。

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ありえない逸話だらけの主演・松田優作

主演を務めた松田優作は、クランクイン前に「役作りのために少し時間が欲しい」と、しばらくスタッフと連絡を絶った。
その間、松田は10kg以上もの減量をし、62kgまで体重を落とした。さらに頬がこけて見えるようにと上下4本の奥歯を抜いたという。

約1ヶ月後、撮影所に現れた松田の痩せ細った姿に監督の村川透が激怒し、松田と激しい口論を始めたという逸話も残されている。

確かに頬がこけている・・・。

また、主人公「伊達邦彦」になりきる上では身長が高過ぎるという理由で「可能なら足を5cm程切断したい」と真剣に語っていたとも伝えられている。

ただ、主人公の身長設定は「180cm前後」もしくは「180cm以上」とされており、松田の身長は公称185cm(美由紀夫人の証言から実際には183cm)のため、大きくかけ離れている訳ではなかった。

この逸話は松田の演技へのストイックな姿勢を物語る際によく用いられるものとなっている。

狂気の殺人者・伊達邦彦の物語

コルト・シングル・アクション・アーミーを自らのこめかみに当てる伊達。
実際はモデルガンではあるが、劇中グリップ部分の裏面が映し出される際の隠し文字は、入手した時点で既に掘られていたそう。

殺戮に飢えた狂人、伊達邦彦(松田優作)

レストランのウェイターながら、同窓会で来店していた伊達たちに絡む。
エリートで固められた伊達たちに対して、因縁をつけ、終いには暴力をふるう厄介者であり、狂犬だった。

真田が同級生とトラブルになっている様子をじっと観察していた伊達に気づき、「何見てんだお前!」とまたも喧嘩を吹っかけてくるが、直後にレストランを勢いで辞めてしまう。

真田徹夫(鹿賀丈史)

華田はミステリアスな雰囲気を漂わせる伊達に興味を惹かれていく。
偶然レコード屋で再会し、華田がアプローチを掛けるもどこか素っ気ない伊達だった。

伊達の趣味であるクラシック音楽の演奏会で出会った華田令子(小林麻美)

刑事と対峙する緊迫した電車内のシーンでは、まばたきなし!

【シーンのあらすじ】
銀行強盗の後、真田と逃亡する伊達。
普通は自動車で現場を離れるものだが、裏をかき、電車を乗り継ぎ逃亡するが、途中で刑事の柏木と遭遇してしまう。

銀行の事件を知り、伊達の後をつけていく柏木は、深夜に無人となった電車の車内で、ついに伊達を犯人と断定し、銃口を向ける。
しかし、伊達が唐突に「リップヴァンウィンクル」の話をはじめ、あっけにとられる柏木。
銃をすっと伊達に取られ、強制的に柏木のみがロシアンルーレットをさせられる。

「リップヴァンウィンクル」の話で、とても美味しい酒が出てくる。柏木が何の酒か尋ねる。
「ラム、コアントロー、それにレモンジュースを少々シェイクするんです。わかりますか?」
「X・・・Y・・・Z」
「そう、これで終わりって酒だ」と、引き金を引く伊達。

しかし、弾は出ずに、脱力する柏木。
直後、逃げ出す柏木だったが、伊達はその背中に弾丸を撃ち込み、仕留める。

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