ゆずれない夜とは

料亭に嫁いだ通子は、先代の女将から「家庭を守るのが仕事」だと言われ、17年間主婦として過ごしてきました。しかしある日突然彼女の元に、夫の愛人・多衣が現れ離婚を切り出されます。夫との離婚を条件に通子は女将になりますが、多額の負債を抱えていた店は倒産してしまうのです。夫の愛人との駆け引きを通して、女性としてどんどん強くなっていく姿を描いた作品。女性同士の感情が入り乱れた大人のドラマです。
原作は連城三紀彦の「隠れ菊」

「ゆずれない夜」の原作は、連城三紀彦さんの「隠れ菊」です。
主なキャスト
立石通子(賀来千香子)

上島旬平(神田正輝)

矢場耕一(松岡昌宏)

笠井芯太郎(中谷彰宏)

工藤静香が愛人役

工藤静香さんが演じていた役は、金沢の酒蔵「笹流酒造」の社長・矢萩多衣。不倫関係の続けていましたが、先代の女将の死をきっかけに、妻の元に乗り込みます。元妻との間で、女のバトルを繰り広げるのです。元妻が優位に立ったり、愛人が優位に立ったり、毎回ドロドロの駆け引きが展開されていました。工藤静香さんとしては、こういう役は初めてだったのではないでしょうか。
主題歌は工藤静香が歌う「激情」
1996年11月7日にリリースされた「激情」は、ドラマ「ゆずれない夜」の主題歌でした。作詞は中島みゆきさん。今まで、工藤静香さんに提供していた曲は、すべて作詞のみでしたが、この曲で初めて作曲も手掛けます。私はこの曲が好きで、あの頃よくカラオケでも歌っていました。工藤静香さんが歌う中島みゆきさんの曲は良い曲が多いですよね。
松岡昌宏が語るドラマ「ゆずれない夜」

松岡昌宏さんは、2007年12月8日放送「TOKIOナイトCLUB MABO」というラジオ番組で、このドラマはすごく好きだったと語っています。ドラマが終わってからも、共演の神田正輝さんの食事に連れて行ってもらい、色んな話をしたそうです。交流があった頃、「松は変わんねぇなー」と言われたとか。あれから、9年くらい経ちますが、今でも交流はあるのでしょうか。
「隠れ菊」の意味とは

「隠れ菊」の意味を調べた人がいて、その人によると、「喪服用の帯の裏に鮮やかに刺繍されている菊の花」にちなんでいるそうです。「喪服用の帯の裏」しかも「鮮やかに刺繍されている」なんて、何かとても意味深ですよね。
初回と最終回は拡大版
このドラマの放送時間は火曜日の22時からでした。初回と最終回は22:20~ 23:24の繰り下げ拡大版を放送しています。繰り下げて放送したということは、野球が延長にでもなったのでしょうか。よくあることですが。
第9話は1時間繰り下げて放送
第9話は、1時間繰り下げて23時から放送されました。このときの理由はハッキリしています。なぜなら、「1996 FNS歌謡祭」があったからなのです。
観月ありさ主演でドラマ化

「ゆずれない夜」から時を経て、2016年9月タイトルを原作「隠れ菊」として、観月ありささん主演で放送されています。愛人・矢萩多衣に緒川たまきさん、夫・上島旬平は前川泰之さんです。今までの観月ありささんのイメージとは随分かけ離れた役だと思うのですが。新しい役に挑戦して、女優さんとしての幅を広げているのでしょうか。
「ゆずれない夜」のドラマに関してはあまり情報がないので、主要人物の設定などは「隠れ菊」を参考にしました。好きなドラマで見ていて、ビデオにも録画し何度も見ていたのですが、もうビデオは見れないし、どんなドラマだったのかは、ふんわりとしか覚えていません。
工藤静香ドラマ作品
歌手のイメージが強い工藤静香さんですが、1984年~1999年にかけて、約20本のドラマに出演していました。その中から、いくつかご紹介します。
中卒・東大一直線 もう高校はいらない!

君の瞳をタイホする!
陣内孝則さん、柳葉敏郎さん、三上博史さんが出演した警視庁・道玄坂警察署・刑事課に勤務する刑事を中心としたラブコメディ。
トレンディードラマの走りです。
刑事ドラマなのに、事件を追っているのではなく、女性を追っているという、刑事ドラマらしからぬドラマです。
工藤静香さんは「筒井静香」という役でした。
浅野ゆう子さんがシングルマザーを演じ、三田寛子さんや石野真子さんも出演していました。
熱っぽいの!
南野陽子さん主演。病院の一人娘である主人公が親の勧める縁談に反発し、身分を偽って違う病院で働くホームコメディー。
工藤静香さんは、夜間の看護学校に通う東北出身の見習い看護婦・森 雪子という役でした。
君が嘘をついた
脚本家・野島伸司さんの連続ドラマデビュー作品です。
同じ大学出身のヨット仲間で「弁護士」だと嘘をついてパーティーに参加した日高涼(三上博史)、山下克巳(大江千里)、戸田輝也(布施博)と「横浜のお嬢様」だと嘘をついているイベントコンパニオンの渡辺亜紀子(麻生祐未)、坂本恵美(鈴木保奈美)、中村美佐(井上彩名)ラブストーリー。工藤静香さんは、丹羽 加奈子という役でした。
世界で一番君が好き!

恋人に振られたOL(向井華・浅野温子)と、帰りの新幹線の中で大喧嘩したサラリーマン(山村公次・三上博史)が、いつからか互いを意識し始めるというラブストーリーです。工藤静香さんは、杉本ちひろ という役でした。このドラマは、2013年1月7日(月)22時よりBSフジで再放送されました。
あの日に帰りたい
姉の千夜子(菊池桃子)と妹の一夜子(工藤静香)が同じ男性を好きになってしまうというストーリーです。父親役は大林宣彦監督でした。劇中に登場する千夜子・一夜子姉妹の成長を綴ったフィルムは、実際に大林宣彦監督撮り下ろした物だそうです。オープニングこのドラマの主題歌は工藤静香さんの「慟哭」です。菊池桃子さんと工藤静香さんの、とても可愛らしい貴重なNGシーンをご覧ください。
サイコメトラーEIJI2

まとめ
いかがでしたか。
工藤静香さんは、なぜか1999年以降ドラマには出演していません。今振り返ると、ファンの人にとっては貴重なものだったのではないでしょうか。