作品紹介
1984年10月公開。
深作欣二監督のエンターテインメントです。
キャッチコピーは「ドンパチ(戦争)やるよりブンチャカ(ジャズ)やろうよ」。
言葉は軽い感じなのですが、映画を見ると本当にそうだよねと思わされ、舞台演劇の「上海バンスキング」とは一線を画した作品になっています。
前半はドタバタあり、志穂美悦子の大立ち回りあり、もちろんジャズありの楽しい場面が多いのですが、戦争にまつわるシーンが多くなる後半は、暗く、切なく、やるせない展開へと一変していきます。

予告編
【あらすじ】
海を渡った2人

1930年代の上海

バクマツ・リリー・ラリーの三角関係
港に迎えに来ない「バクマツ」を尋ねると、「リリー」を狭間に「ラリー」とのもめごとに。「マドンナ」と「シロー」はクラブ「セントルイス」で働くことになります。

バクマツとシロー

華やかなジャズ&ダンス



結ばれる2人

音楽と自由を求めてやってきた国際都市・上海。
様々な人間が様々な事情を抱えつつも、愛に、歌に、ジャズに酔いしれる楽しい日々を送っていました。しかしそれもわずか1年。戦争という魔物がすぐそこに忍び寄ってきていました。
日中戦争勃発

招集令状

堕落へ

バクマツの死

ラストシーン
暗くつらいシーンが続いていましたが、なぜかみんな復活して、明るく最盛のセントルイスが登場。ジャズにダンスに華やかなワンシーンが繰り広げられるのでした。
戦争はすべてを奪っていきました。
夢、自由、希望、愛する人、そしてジャズ。
楽しかった時を取り戻すことはできないけれど、また挑戦することはできる。
エンディングの華やかなシーンは、そんなことを伝えてくれてるような気がします。
主な出演者
松坂慶子 マドンナ(波多野まどか)

志穂美悦子 林珠麗(リリー)

風間杜夫 波多野四郎(シロー)

宇崎竜童 松本亘(バクマツ)

平田満 弘田真造

主演 松坂慶子
昭和を代表する美人大スター。
かわいらしい姿をみせたかと思えば、妖艶な大人の女性を見せつける、男性にとってはたまらない存在でした。
もう言葉は必要ないですね。
懐かしのショットをお楽しみください。



艶やかな松坂慶子




愛の水中花
1979年に発売された大ヒット曲。
作詞はなんと五木寛之です。
松坂慶子のレオタード姿見たさに、歌番組にかじりついてたお父さんも多かったのではないでしょうか。
