90年代のリバイバル・リメイク版「ロボットアニメ」

90年代のリバイバル・リメイク版「ロボットアニメ」

特撮番組『スーパーロボット レッドバロン』のリメイクのテレビアニメ『レッドバロン』(1994年)、『ゲッターロボ』のリメイク『ゲッターロボ號』(ゲッターロボごう・1991年)など1970年代から80年代の人気ロボットアニメや特撮ドラマを原案とするリメイク・リバイバル版作品が90年代に多く作られました。いくつか代表的な作品をピックアップしておさらいしてみましょう。異色作が多いですね。


前作である『超時空要塞マクロス』『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』の約80年後の西暦2090年代における太陽系という設定で、「マクロスシリーズ」としては第2弾ながら、シリーズで最も未来の出来事が描かれている。

『超時空要塞マクロスII -LOVERS AGAIN-』(1992年) 主人公が民間人でヒロインが軍人。

『超時空要塞マクロスII -LOVERS AGAIN-』の主人公「神崎 ヒビキ」、ヒロインの「イシュタル」と「シルビー・ジーナ」

神崎 ヒビキ(かんざき ヒビキ)
声 - 高山勉
テレビ局SNN(スクランブル・ニュース・ネットワーク)所属の芸能レポーター。功名心からスキャンダルばかり狙っていたが、対マルドゥーク戦の取材に関わることになる。イシュタルやシルビーとの出会い、真実を隠蔽する地球統合軍への反発から、報道者としての使命に目覚める。バルキリーの操縦ライセンスを持っており、非武装のSNNバルキリーに乗る。小説版では17歳とされている。

芸能レポーター「神崎 ヒビキ」(かんざき ヒビキ)

イシュタル
声 - 笠原弘子
マルドゥーク軍の歌巫女(イミュレーター)の1人。歌でゼントラーディ兵を戦闘に駆り立てる役を務めていたが、ヒビキにより地球に導かれ、初体験の「文化」に衝撃を受ける。やがて歌の素晴らしさを知り、平和の使者として立ち上がる。ヒビキから貰ったピアス型の翻訳機で地球の言葉を解する。

歌巫女の「イシュタル」

シルビー・ジーナ
声 - 冬馬由美
白地に赤いラインのバルキリーIIを駆る統合軍のエースパイロットで階級は中尉。年齢は17歳。金髪にそばかすが特徴の勝気な女性でメルトランディの祖母の血を引く天才的技量を持つが、日常的な女性らしさも秘めている。

エクセグラン総司令との密会現場をスクープされて以来、ヒビキと反目していたが、戦いを通じて心を通わせ合う。小説版では17歳とされている。

地球統合軍の女性エースパイロット「シルビー・ジーナ」

統合軍の女性エースパイロット。通称「フェアリーリーダー」。メルトランディの祖母の血を引くクォーターで、高い操縦技能を持つ。

女性エースパイロット「シルビー・ジーナ」

VF-2SS バルキリーII
往年の名機、VF-1 バルキリーの発展形である統合軍の主力可変戦闘機。2072年に登場したVF-2の改良モデルとして、2081年より部隊配備された。

VF-1と同様に巨人族との格闘戦を想定していることもあり、機体は二周りほど大きい。宇宙空間専用機で、通常装備として対艦攻撃用レールガン1門を搭載したスーパーアームドパック (SAP) を装着する他、支援用の自動攻撃兵器スクワイアーも装備する。

可変 VF-2SS バルキリーⅡ シルビー・ジーナ機

超時空要塞マクロスII -LOVERS AGAIN-  可変 VF-2SS バルキリーⅡ シルビー・ジーナ機

超時空要塞マクロスII -LOVERS AGAIN-  可変 VF-2SS バルキリーⅡ シルビー・ジーナ機

超時空要塞マクロスII-LOVERS AGAIN- 1/60 可変 VF-2SS バルキリーII シルビー・ジーナ機[EVOLUTION・TOY]

OVA版『マグマ大使』(1992年) 特撮テレビ番組『マグマ大使』のOVA版リメイク

『マグマ大使』(マグマたいし)は、手塚治虫の漫画作品、およびこれを原作にした実写の特撮テレビ番組およびOVA。そして、これらの作品の主人公の名である。

マグマ大使とは、地球の創造主アースが、地球侵略を狙う「宇宙の帝王」ゴアとの戦いのために生んだ「ロケット人間」である。マグマ大使は、アースがマモル少年に与えた特殊な笛によって呼び出される。マモル少年たち正義の味方と、地球征服を企む宇宙の帝王ゴア、ゴアの差し向けた敵との戦いを描く。

1992年から1993年にかけて全13話で制作され、バンダイビジュアルよりVHS・LDが発売された。復活させられたゴアとマグマ(アース)との対決を主軸に描いているが、それを取り巻く周辺環境や過程(飛鳥父娘と祠に関わるオカルト要素・国家の謀略など)については大きな脚色が加えられている。

特に本編後半に差し掛かるまで、村上厚・マモル父子の周辺を除いて可視状態のマグマは敵とみなされ、人間(国家)からもさまざまな攻撃を受ける(実は日本国家の中枢が秘密裏にゴア側と古くから取引を交わし、経済成長という利益を得ていたため)。

OVA版『マグマ大使』(1992年)

マグマの妻・モル。実写版よりもロボット色が強くなっている。

『ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日』(1992年) 特撮テレビ番組『ジャイアントロボ』を原案としたOVA作品。

『ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日』(ジャイアントロボ ジ・アニメーション ちきゅうがせいしするひ、英表記:GIANT ROBO THE ANIMATION -THE DAY THE EARTH STOOD STILL)は、日本のOVA作品。1992年から1998年まで、6年にわたり全7話が発売された。
漫画・小説・テレビゲーム化されているほか、外伝として3作のOVAとCDドラマ1作がある。

横山光輝原作の特撮テレビ番組『ジャイアントロボ』を原案とし、主人公、主役機体もそちらから選ばれている。本作はロボットアニメに分類されるものの、超人格闘シーンも大きな魅力である。また、父と子の絆という点にドラマ性を持たせている。サブタイトルの「地球が静止する日」は、1951年に公開されたアメリカのSF映画、『THE DAY THE EARTH STOOD STILL』の邦題である『地球の静止する日』から採られている。

スター・システムにより横山光輝作品の様々なキャラクターが登場し、ドラマを繰り広げるが原案からの敵味方関係の逆転が多く、元々善の主人公のバビル2世が敵首領「ビッグ・ファイア」になる一方、逆に敵役ヨミが主人公側トップ「黄帝・ライセ」になったり、十傑集の中では敵味方が協力する間柄になっていたりする。

『ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日』(1992年)

ジャイアントロボ(GR1)
作品世界では禁断の動力源とされるエネルギーである、原子力で稼働する汎用型巨大ロボット。最終決戦時外部電源(アンチ・シズマフィールドで暴走する聖アーバーエーシズマドライブ発電所メイン炉心から潤沢に有線・無線で供給される電力)も併用。

原案は『ジャイアントロボ』に登場した同名のロボットだが、デザイン担当者は同作・特撮版の“記憶”とシュワルツェネッガーをイメージに制作した。
原案と比較すると、腕や足が大幅にボリュームアップし、精悍な顔つきになっている。

『ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日』(1992年)

OVA『ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日』よりジャイアントロボが登場!

1992~1998年の6年間にわたり展開したOVA『ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日』に登場する主人公ロボットがスーパーロボット超合金シリーズに登場。
マッシブなプロポーションを保ちつつダイナミックなポージングも可能。

ジャイアントロボ THE ANIMATION VERSION

ジャイアントロボ THE ANIMATION VERSION

『超時空世紀オーガス02』(1993年) 『超時空世紀オーガス』の公式な続編となるOVA作品。

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