「オレ・タチ、カルタス。」 で「舘ひろし 」 を起用したのはコピーが先か?配役が先か? カルタス(初代)
1983年に発売された「スズキカルタス」はね、2002年まで20年近く製造された軽の「スズキ」と言われた軽自動車のスペシャリストが自社としては2台目の小型乗用車よ!ここではCM中心にお話させていただくから「初代カルタス」になるわ。

初代 カルタス
元々「カルタス」はGMとの共同開発なの。当時流行の世界を見ての開発だったのかしら?エンジンは直3気筒の1000CCから直4気筒の1300まであったそうよ。(その後ターボもあったわ)

カルタス1300 GT-iターボ
車名の「カルタス」は「カルト」と「カルチャー」から来ているみたいよ!斬新だわ!しかし、デザインは普通、性能も普通「地味」なイメージは拭えなかったわね。日産には「マーチ」、トヨタには「カローラⅡ」、マツダには「ファミリア」、ダイハツには「シャレード」と同時期のハッチバックのライバル車たちからちょっと離されていた感が強かったわ。

トヨタ カローラⅡ

マツダ ファミリア
特に排気量的な関係もあってライバルは、マッチの「マーチ」とダイハツの「シャレード」だったのかも知れないわね。

日産 マーチ

ダイハツ シャレード
マーチはCMに近藤正彦(マッチ)を使いインパクト大の大成功を納めたからって訳じゃないと思うけどスズキも勝負に出たの。そう「館ひろし」の起用よ!キャッチコピーはあの有名な「オレ・タチ、カルタス。」よ!バックには「ティヤーズ・フォー・フィアーズ」の「シャウト」を採用しイメージアップは大成功ね。でも、ちょっと待って!「カルタス」の車名に「舘さん」はマッチのマーチのように何もかかってないわよね?ただのダジャレではないわよね?

オレ・タチ、カルタス。

ティアーズ・フォー・フィアーズ 「シャウト」

マッチのマーチ!
まあ細かい事はこっちに置いといて、「カルタス」の販売台数は、他社を抜くまでのパフォーマンスには至らなかった見たいね。でも、海外では評価が高かったのよ。コンバーチブルもあった二代目カルタスはコンバーチブルだけでも1万台近くの販売数を誇ったの。

二代目 カルタス コンバーチブル
日本では初代カルタスの低価格が好評で公用車に採用される事が多かった見たいね。

二代目 カルタス パトカー
現在初代カルタスがあまり残存してないのが残念ね。どこかのイベントで見かけたらそれはもう立派な希少車よね!ワンオーナー車がとんでもない所から出てくるかもしれないわね。期待してるわ!
「アルト47万円!」 値段を表記したキャッチコピーが斬新だった! アルト(初代)
1979年から現在までスズキの軽自動車の中心として販売されている「アルト」だけど、その中でも衝撃的だった初代アルトを紹介するわ。

初代 アルト
この車に関しては賛否両論あると思うの。キャッチコピーであった「アルト47万円」は驚愕だったわね。でもスズキでは45万円が目標価格だったと言うからもっと驚いたわ。

アルト 47万円
商用車としての扱いもあって、税金関係のコストダウンも手伝い営業車、公用車、そして地方のセカンドカー等にも重用され販売台数が伸びたのよね。

アルト パトカー
でも「47万円」の内容は結構シビアよ。装備はヒーターのみでその他はすべてオプションなのよ。だから47万円で乗る個人オーナーがどれぐらいいたのか私としては知りたいわ。エンジンは当初コストをかけずに搭載出来た水冷3気筒2ストローク の550ccから4ストロークを追加する形になったの。

アルト 内装
当時のライバルはダイハツの「フェロー」や三菱の「ミニカ」スバルの「レックス」等に先制攻撃を加えた感があってアルトの成功を見て慌てて商用車タイプを追加するメーカーもあったのよ。

ダイハツ フェロー マックス クオーレ

三菱 ミニカ

スバル レックス
80年代になって激化する軽自動車戦争の序曲だったのかもしれないけど軽自動車の歴史を動かした車だったことは間違いないわね。でも台数が当時多すぎたのと商用車だったこともあってかえって現在残存する数は少ないわね。そうそう「アルト」の車名はイタリア語で「優れた」と言う意味らしいの。企業努力が生んだ1台だったのかも知れないわね。
「金はないけどマイティーボーイ!」 チープ路線を貫いたスズキの戦略! マイティーボーイ
1983年に販売された「マイティボーイ」は「ピックアップトラック」と言う独特なデザインを要し、若者の心を一気につかもうと「アルト」より低価格の「45万円」と言う値段で発売したの。

マイティボーイ
2代目セルボをベースにして荷台をわざと短くして、運転席等のスペースを広く確保すると言う荒業に出たのよ。確かに、他社に同様なタイプの車種は無かったし元々セダン(クーペ)タイプのデザインをトラックにしてしまう発送は中々当時の国産メーカーには無い発想だったわ。

2代目 セルボ
そして、あのCMよ!ホンダ「シティ」のCMを意識したかのような「車」+「音楽」+「アーティスト」のCMよね。「シティ」は「マッドネス」の「シティ・イン・シティ」とあの独特なダンスは本当に印象が強かったわ。

ホンダ シティ

マッドネス
それに対抗して「マイティボーイ」は当時、「摩天楼ブルース」の大ヒットを飛ばし、現在でも活躍しているDJで「夜もヒッパレ」の司会を担当していた「赤坂泰彦」も在籍していた「東京JAP」を起用して低価格をより訴えるように「金はないけどマイティーボーイ」とやったわけ。これが、シティ以来のインパクトで大成功したのよ!

マイティボーイのCMのワンカット

東京JAP 摩天楼ブルース
ただ、残念ながら2人乗り軽トラの限界もあって「アルト」のような大ヒットまではいかなかったの。でも一部の熱烈なファンは「マー坊」と呼んでマイティーボーイを可愛がったわ。その証拠にカスタマイズに係わるパーツも豊富だったの。後ろの荷台のカバーを「ロータス・ヨーロッパ」のようにしてみたり、「ランチャ・ラリー」に似せる「ヤンチャ・ラリー」や「箱スカ」仕様もあったわ。それだけ愛された車だったのよね。

マイティボーイ ロータスヨーロッパ 仕様?

マイティボーイ 箱スカ仕様?

マイティボーイ ヤンチャラリー 仕様?
マイティボーイは、残念ながらわずか5年で販売は終了してしまったけど現在でも実用車として趣味車として根強いファンが多いスズキの名車の1台となったのよ。
どうだった?あたしのオススメマニアック名車「スズキ編」は?何度も言うけどあくまでもあたしの個人の感想だから文句言うんじゃないわよ!そしてここにチョイスする車はあたしが基本的に好きなのよ!わかった!?では、また会う日まで!ごきけんよう。
時空探偵マツ・de・DXに関する記事一覧 - Middle Edge(ミドルエッジ)