チャイナ・シンドローム

映画『チャイナ・シンドローム 』
メインキャスト

キンバリー・ウェルズを演じるジェーン・フォンダ

ジャック・ゴデルを演じるジャック・レモン

リチャード・アダムスを演じるマイケル・ダグラス
ストーリー(ネタバレ)

キンバリー(ジェーン・フォンダ)は、ロサンゼルスのKXUAテレビ局の人気女性キャスターで、

ある日、彼女は、カメラマンのリチャード(マイケル・ダグラス)と録音係のヘクター(ダニエル・バルデス)をともなって、ベンタナ原子力発電所の取材に出かけた。

厳重なチェックを受けた3人は広報担当のギブソン(ジェームズ・ハンプトン)の案内で、取材を開始した。

しかし、中心部のコントロール・センターでカメラを回そうとしたリチャードが、ギブソンに禁止だからとそれを止められる。その時突然震動が起こり大騒ぎの制御室の中で技師のジャック(ジャック・レモン)が冷静に指示を与えている。

やがて、放射能もれがわかり、原子炉に緊急停止の命令が出された。その様子をリチャードがカメラに収める。

スタジオに帰ったキンバリーは、早速プロデューサーのジヤコビッチ(ピーター・ドーナット)に、そのことを報告した。原子炉の事故は一大スクープになるはずだ。しかし、ジャコビッチは、このニュースを流すことに反対した。

調査の結果、その後の発電所に異常が認められないため、運転が再開されることになるが、ただ1人、ジャックだけは不安な予感を抱いていた。

発電所の近くの酒場で、ジャックはクビを言い渡されたリチャードを探していたキンバリーと出会った。リチャードは、例のフィルムをもったまま行方をくらましているのだ。

キンバリーと別れたジャックは、かすかな震動を感じ、原子炉を調べにいった。やはり、ポンプの一つにもれがあった。

もう少し様子をみてから運転を再開すべきだというジャックの忠告に、しかし所長は耳をかそうともしなかった。

翌日、取材に出かけたキンバリーは、偶然、リチャードに会う。彼は、例のフィルムを物理学者のローウェル博士(ドナルド・ホットン)に見せにきたのだ。フィルムを見た博士は、もう少しでチャイナ・シンドロームになるところだったと断言した。チャイナ・シンドロームというのは、原子炉の核が露出した時、溶融物が地中にのめりこんでいき、地球の裏側の中国にまで達するという最悪の事故のことだ

ジャックは、発電所内の各所にあるパイプ結合部のX線写真を調べているうちに、重大なミスを発見した。それは、納入業者が製品チェックの手ぬきのために、同じ写真を何枚も焼き増ししたものなのだ。事故の原因追求に悩みぬいた末、ジャックはX線写真をキンバリーに渡し、世論に真相を訴える決意をする。

しかし、その頃、何者とも知れぬ者たちが動き出し、まずX線写真をとりに行ったヘクターが車ごと崖下に突き落とされ、ジャックも彼らの追跡をうけ、命をねらわれた。

そこで、ジャックは残された1つの手段を決行することにした。それは、発電所の中心部にジャックが篭城し、

発電所をキンバリーに取材させ、

内部の異常を世間に知らせようというもので、言うことをきかなければ、核をもらすと所長を脅した。

しかし、外から中心部を操作できる発電所の人間が、発電所の動きを止めたため、ジャックは射殺され、

すべて酔っぱらいのたわごととしてかたづけられることになつた。

しかし、キンバリーは、追求を続け、発電所内の人間の証言をとり、ニュースで事実を発表するのだった。
原発事故は、誰かが早く知らせないと手遅れになってしまいます。ジャックの勇敢ある行動がとても素晴らしかったです。
映画解説
●チャイナ・シンドローム ~目の前に迫った炉心溶融の恐怖~|パイルD-3の『時速8キロの映画感』=★

国が促進する原発。事故の裏を取るのは難しい。
現実にありそうな、ちょっと心配になるシーン。
原発所で地震が起きてトラブルが発生!!しかし広報担当は、よくある故障だと取材班を安心させますが、こんな事を言われたら原発所に対しての不信感が増す気がします。


公開、12日後に起きた原発事故?!

スリーマイル島の原子力発電所
「このままだと原発事故が起きるぞ」という原発の危険性について警鐘が鳴らされていた映画でしたが、現実に事故が起きてしまいました。
(タイトルになっているチャイナシンドロームの意味)
『チャイナ・シンドローム』 ジェームズ・ブリッジス 1979 : なにさま映画評

(商品関連)
原子力発電所の事故をリアリティに描き、原発の危険生について考えさせられる映画でした。是非一度ご覧下さい。