武田鉄矢が舞台でハンガーヌンチャクを復活させる!
俳優の武田鉄矢(67)が4日、都内で博多座リニューアル記念公演「梅と桜と木瓜の花」の取材会に出席。
同公演で、1982年から1987年まで公開された映画「刑事物語」シリーズで名物となった「ハンガーヌンチャク」に挑むといい、この日もキレのある動きで実演してみせた。

ハンガーヌンチャクの使い手・武田鉄矢
武田扮するおかんが悪との戦いの際に用いる「衣紋掛護身術」が披露された。
木製のハンガーをヌンチャク代わりに使って相手をなぎ倒す「衣紋掛護身術」は、映画「刑事物語」シリーズで、武田演じる中国拳法の達人・片山が繰り広げた「ハンガーヌンチャク」という必殺技を復活させたもの。
「刑事物語」の原作・脚本・主演を務めた武田自らが考案した殺陣で、今回29年ぶりの復活となる。
武田は2ヶ月前くらいから散歩中にハンガーを持って歩いて練習を開始したといい、「ハンガーを回していたら、仲良しだった犬が全然寄ってこなくなった」と苦笑。
今まで封印していた思いもあったと明かし「『刑事物語』のなかだけの武器にしようという思いがあったけれど、封印し続けたら古びるだけだから振ってみようかなって」と今回の決断に至った。
また武田は舞台に登場するハンガーは2種類あり、1つは「刑事物語」に主演したときに使っていた木製のハンガー、もう1つは新たに用意した軽めのハンガーだと紹介。
特に映画撮影で使用したハンガーには思い入れがあるようで、手元で回しながら「(新しく用意したものと比べて)スピードが全く違う。
重たいから遠心力がついて回転スピードがすごく上がるんです」と扱いやすさを強調した。
第5シリーズまで作られた武田鉄矢の「刑事物語」
武田鉄矢主演のアクション映画。
原作と脚本も務める(ただし、ペンネームである片山蒼名義)。
劇中で通称「ハンガーヌンチャク」を多用し、武田が演じる片山刑事が悪を倒す刑事を好演した。ハンガーは樹脂製ではなく木製。
エンディング曲の「いい加減な奴じゃけ~ん♪」というフレーズで始まる吉田拓郎の「唇をかみしめて」も有名である。

ハンガーヌンチャク!
シリーズは以下の通り。
・1982.04.17 刑事物語 渡邊祐介
・1983.07.02 刑事物語2 りんごの詩 杉村六郎
・1984.07.07 刑事物語3 潮騒の詩 杉村六郎
・1985.10.10 刑事物語4 くろしおの詩 渡邊祐介
・1987.05.16 刑事物語5 やまびこの詩 杉村六郎

「刑事物語5 やまびこの詩」
≪エピソード その1≫
主人公・片山刑事の「ハンガーヌンチャク」は、もともと武器として使っていたのではなく、シリーズ1作目でクリーニング工場で戦闘中、多くの敵を抱えたため、武器として使ったものがたまたまハンガーだったという描写となっている。

シリーズ第1作の「刑事物語」
≪エピソード その2≫
同じくシリーズ1作目では、ソープランドを「トルコ風呂」と呼んでいる為、テレビ放送時には放送直前に「作品内に不適切な表現があります」といった断りのテロップが表示された。
また、「トルコ風呂」の部分が無音化される場合もあった。
時代を感じるエピソードである。
【刑事物語】君は武田鉄矢主演の名作「刑事物語」を知っているか?【武田鉄矢】 - Middle Edge(ミドルエッジ)