初代ウルトラマンの強敵「メフィラス星人」と「フジ・アキコ隊員」(桜井浩子)の約半世紀ぶりの歴史的和解が実現

メフィラス星人

メフィラス星人

メフィラス星人に操られ巨大化したフジ・アキコ隊員が丸の内のビル街を破壊していく。

セットはなかなか壊れないので、美術スタッフが壊れやすいように亀裂を入れてくれている。桜井浩子さんは、このセット壊しでアザだらけになったそうです。

この屋上のシーンはTBS会館の屋上での撮影
メフィラス星人が約半世紀ぶりに巨大化させた事を謝罪すると、その反省した様子にフジ隊員(桜井さん)もこれを受け入れて、歴史的和解が実現致しました。

メフィラス星人とフジ・アキコ隊員の48年ぶりの再会。メフィラス星人が巨大化させてすまなかったとフジ・アキコ隊員に詫びています。

土下座をしてフジ・アキコ隊員に詫びるメフィラス星人

メフィラス星人の謝罪を受け入れたフジ・アキコ隊員

メフィラス星人とフジ・アキコ隊員の歴史的和解が実現致しました。
東宝の「ゴジラ」と「初代ウルトラマン」のコラボレーション

ジラースは、東宝の倉庫から持ってきた「ゴジラ」の着ぐるみに襟巻きをつけるなどの改造によって生まれた怪獣

この渦巻きの光にハヤタ隊員が包まれる変身バージョンはとてもレア。これも見所の回。

やはり、そう来たか・・・ジラースはウルトラマンに襟巻きを取られてしまった・・・

自慢の襟巻きが取られて、完全に「ゴジラ」になってしまったジラース・・・

ジラースの頭部は、この「怪獣大戦争」で使用された「ゴジラ」の頭部と同一のもの

ウルトラマンは襟巻きで「ジラース」をじらーーす(オヤジギャグ)。ジラースの襟巻きを使ってマタドール風にジラースを挑発するウルトラマン。

伝説のゴジラ(ジラース)対ウルトラマンの戦いは、どうなるのか!東宝のゴジラの演出を円谷英二さんがやっていたわけですから、本物です。

ゴジラ(ジラース)とウルトラマンのガチな戦いが見所。
『ウルトラマン前夜祭 ウルトラマン誕生』(TBS、1966年7月10日 19:00放送) ウルトラマンがテレビに初登場。

『ウルトラマン前夜祭 ウルトラマン誕生』(TBS、1966年7月10日 19:00放送)

ウルトラマンがテレビ視聴者の前に初めて姿を現した瞬間。
バルタン星人は視聴者をとことん怖がらせるために作った星人だが、ウルトラシリーズを代表する「かわいい」と愛される人気キャラになった。

バルタン星人の分身シーンの現場は、TBSのビルの4階もしくは5階で撮影された。現在は、もうなくなっている建物だという。

現代でも色褪せない見事な特撮。これは完成イメージを持ってない現場の人は、何を撮ってるのか意味が分からないかもしれませんね。
イデ隊員 「鬼が出るか、蛇が出るか」・・・「蝉」(バルタン星人2代目)が出てきた

イデ隊員 「鬼が出るか、蛇が出るか」・・・なんと鬼でも蛇でもなく「蝉(せみ)」(バルタン星人2代目)が出てきた!

スペシウム光線を跳ね返すバルタン星人

2代目バルタン星人は成田亨さんのデザインに近い。
ウルトラマンに変身しようとしたが・・・ベータカプセルとスプーンを間違えた・・・ハヤタ隊員。エキセントリックな演出で有名な実相寺昭雄監督のギャグ演出。

食事中のハヤタ隊員が作戦室を飛び出した後、持っていたスプーンをベーターカプセルと取り違えたまま変身しようとしたシーンが有名

ウルトラマンに変身しようとしたが・・・ベータカプセルとスプーンを間違えた・・・ハヤタ隊員

怪力のウルトラマンでも体重20万tのスカイドンは重過ぎる。

スカイドンの重さに押しつぶされるウルトラマン。20万tは東京タワー50本分の重さだ。

スカイドンの下敷きになったウルトラマン。抜け出すのが大変。

スカイドンを倒すどころではなく、抜け出すのだけで必死。

スカイドンの重さからやっと抜け出したウルトラマン。ひとまず退散する羽目に。
アラシ隊員は、ザラブ星人が変装したフジ・アキコ隊員に一服盛られる・・・

凶悪宇宙人 ザラブ星人

ザラブ星人がフジ・アキコ隊員に変装する。

ザラブ星人が変装したフジ・アキコ隊員に一服盛られるアラシ隊員(コーヒーに眠り薬)

ザラブ星人が変装したニセ・ウルトラマンは、そっくりではなかった。
フジ・アキコ隊員よりイデ隊員の方が年上だが、弟分扱いされている

フジ・アキコ隊員は、「ハヤタさん(25歳の設定)」「アラシさん(26歳の設定)」と「さん」付けだが、なぜか二人と同様に年上であるイデ隊員だけ「イデ君(24歳)」と「君」付けで呼ぶ。

イデ隊員は、フジ・アキコ隊員の銀座でのショッピングの荷物持ち

真珠に目がくらんでいるフジ・アキコ隊員。フェチなアップ・・・実相寺昭雄監督です・・・

フジ・アキコ隊員:桜井浩子さんは、東宝からお借りしている大切な女優なので、綺麗に撮らなければいけないという意識を監督たちは持っていたという。

綺麗に撮らないといけない桜井浩子さんの変顔(ブタ鼻状態)を撮ってしまう・・・やはり異端児の実相寺昭雄監督です・・・
初代ウルトラマンにゲスト出演した美女たち
女性カメラマンの浜口節子役:若林映子 ウルトラマン 第5話「ミロガンダの秘密」(1966年8月14日、TBS / 円谷プロダクション)

女性カメラマン浜口節子役:若林映子

女性カメラマン浜口節子役:若林映子

ボンドガールも経験している若林映子
科学特捜隊インド支部・パティ隊員役:「真理アンヌ」 ウルトラマン 第32話「果てしなき逆襲」(1967年)

科学特捜隊インド支部・パティ隊員役:「真理アンヌ」 ウルトラマン 第32話「果てしなき逆襲」(1967年)

科学特捜隊インド支部・パティ隊員役:「真理アンヌ」
田村 奈巳(たむら なみ) ウルトラマン 第35話「怪獣墓場」(1967年、TBS / 円谷プロ)

月ロケットセンター所員役:田村 奈巳(たむら なみ) ウルトラマン 第35話「怪獣墓場」(1967年、TBS / 円谷プロ)

『ウルトラセブン』第26話「超兵器R1号」 宇宙生物学者、マエノ博士役で出演した田村 奈巳さん。
イデ隊員の悲しい思い出。ウルトラマンの前作『ウルトラQ』第9話「クモ男爵」にはイデ隊員の愛車だけが出演した。

『ウルトラQ』第9話「クモ男爵」にはイデ隊員の愛車だけが出演したが、本人は出演しなかった。

ゲストの美女は、東宝の女優が中心。『ウルトラQ』第9話「クモ男爵」のゲスト美女は、若林映子さん。
1966年当時のテレビ番組・ウルトラマンの裏番組 当時のテレビは一家に一台、家族で見るもの。

ウルトラマンの裏番組としては「アップダウンクイズ」 毎週日曜日19:00 - 19:30

アンヌ隊員のひし美ゆり子さん「ウルトラマンではなく、アップダウンクイズを見てました・・・」
初代ウルトラマンの初放送時、1966年の高視聴率テレビ番組
1966年のテレビ (日本) - Wikipedia

1956年(昭和31年)テレビの広告

1967年ごろの家族でのテレビ視聴イメージは、これくらいの感じでしょうか。

一家団欒とテレビ

昭和40年代は家具調なテレビも出てくる。ウルトラマン(昭和41年)をこのようなテレビで見ている方もいらっしゃいますね。

カラーテレビが出てきたのが1966年なので、ウルトラマン(1966年)放送時ではカラーテレビを持っている人はほとんどいない状態ですね。
テレビが圧倒的な高視聴率を誇っていた時代。
ウルトラマンの視聴率も高く34%から40%前後の視聴率を誇っていた。
この当時はテレビの普及は一家に一台レベル。テレビを家族で見る時代。
ウルトラマンが放送されていた毎週日曜日19:00-19:30という時間帯の場合、大人も子供も楽しめる番組作りが必要だったのではないかと思います。
家族とのチャンネル争いにおいて、子供の優先順位はどれくらいだったのでしょうか。
ウルトラマンの再放送を通じてウルトラシリーズのブランドが定着していく。初放送の順番通りでなく、各自、バラバラに再放送のウルトラシリーズを視聴しているでしょう。

1970年代以降生まれの場合、初代ウルトラマンの存在を、『ウルトラマンA』などで知った人も多いでしょう。

1970年代以降生まれの場合、初代ウルトラマンの存在を、『ウルトラマンタロウ』で知った人も多いでしょう。

ハヤタ隊員やモロボシ・ダン隊員の存在を「ウルトラマンタロウ」で初めて知った人も多いでしょう。

再放送のほかにはウルトラマンの図鑑で、ウルトラ兄弟たちのことを知ったかもしれません。
第一次オイルショックが起きた1973年以降、特撮番組は減りだし、第二次オイルショックの1977年以降は特撮番組は急激に激減していきます。
新規の特撮番組撮影が減った代わりに、安定した人気を誇った「ウルトラシリーズ」や「ロボットアニメ」などが再放送されまくっていたのではないでしょうか。
初代ウルトラマン(1966年)・ウルトラセブン(1967年)放送時の第一次怪獣ブーム。帰ってきたウルトラマン(1971年)やウルトラマンA(1972年)ごろの第二次怪獣ブームほどではないと思いますが、1970年代後半もウルトラシリーズの人気は再放送を通じて安定したものがあったと思います。
ウルトラマンが初めて敗れる相手「古代怪獣ゴモラ」 ウルトラマン放映の中で唯一となる前篇、後篇の2部構成。

古代怪獣ゴモラ

ウルトラマンがスペシウム光線を撃つための姿勢を整える前に、ゴモラの強力な尻尾攻撃を受けてしまう。

ゴモラの激しい尻尾攻撃に手も足も出ないウルトラマン。ムチでいたぶられているような感じ。

ゴモラの尻尾攻撃を何発も受けてしまいダメージが大きいウルトラマン。エネルギーも残り少ない。

ゴモラはウルトラマンを踏みつけて痛めつけるが、止めは刺さずに地中に潜って消えてしまう。

ハヤタ隊員のマルス133が、ゴモラの尻尾を見事に焼き切る。

最大の武器である尻尾を失ったゴモラ。

大阪城を破壊するゴモラ

当時使われたゴモラの頭部は現存しており、イベントなどでよく展示されている。鼻先の角は失われてしまったようだ。
朝日ソノラマのウルトラマンのソノシート(他社はフォノシート)も大ヒット。

朝日ソノラマ「怪獣大図鑑」「妖怪大図鑑」「怪獣解剖図鑑」 画像は復刻版:朝日ソノラマ 元祖怪獣図鑑 『大復刻 怪獣大図鑑』

特別付録のポスターは怪獣大図鑑の表紙をそのまま拡大した迫力ある画

当時は、色々な出版社が、ソノシート市場に参加していた。ソノシートは朝日ソノラマの特許なので、参入企業はソノシートに代わるフォノシートなど別の名称を使っていた。

ゲイブンシャのウルトラマンのフォノシート

イラストのウルトラマンが微妙な顔をしている。

当時の子供にとっては、ソノシ-トはたまらないお宝だったのでしょう。

講談社・小学館などの学習雑誌の付録としてもソノシートは大人気だった。

ウルトラ頭突き。ウルトラマンの額はダイヤモンドの2倍固いらしいです。
昔の怪獣全集に掲載された口絵『これが世界ナンバーワンの最強怪獣だ!』 妄想ストーリーや妄想の合体怪獣も楽しい。

妄想の最強の合体怪獣のイラスト。ゼットンとキングギドラのような3本の首。バルタン星人の腕・・・色々混ざってます。

メフィラス星人とジャミラが戦っている・・・

ゼットンとバルタン星人
ウルトラマンシリーズの消しゴム・ソフビ怪獣ほか

ウルトラマンシリーズの消しゴム

ウルトラマン 怪獣コレクション112

マルサン、ブルマァクのウルトラマンシリーズのソフビ
初代ゴジラを倒し、初代ウルトラマンを倒したゼットンも倒した名俳優「平田昭彦」。レインボーマンも彼を倒せなかった。

特撮ファンにとって憧れの存在!昭和の名俳優「平田昭彦」(1927年12月16日 - 1984年7月25日) 東京大学法学部卒の超インテリ俳優。
初代ゴジラを倒した『芹沢大助博士』(演:平田昭彦) ゴジラを完全に倒した唯一の男。

芹沢大助博士(演:平田昭彦)

芹沢博士(演:平田昭彦)

芹沢博士(演:平田昭彦)は「オキシジェン・デストロイヤー」を発明する。

芹沢博士(演:平田昭彦)は「オキシジェン・デストロイヤー」でゴジラを完全に殺した。
ウルトラマン最強の敵「ゼットン」を倒した『岩本博士』(演:平田昭彦) 地球を守り続ける最強の男。

岩本博士(演:平田昭彦)

岩本博士(演:平田昭彦)

岩本博士はゼットンを倒す武器を発明していた。

岩本博士が発明した「無重力弾」(ペンシル爆弾)

無重力弾(ペンシル爆弾)(スーパーガンの特殊弾・アタッチメント)で宇宙恐竜ゼットンを葬り去った。

岩本博士が発明した「無重力弾」(ペンシル爆弾)がゼットンを殺した。
「レインボーマン」も倒すことができなかった唯一の男「ミスターK」(演:平田昭彦) やはり敵にするのは恐ろしい男。

レインボーマンのラスボス「ミスターK」(演:平田昭彦)

レインボーマンのラスボス「ミスターK」(演:平田昭彦)

レインボーマンが「死ね死ね団」の本部に潜入した時には、「ミスターK」(演:平田昭彦)は既に基地を放棄し外国に逃亡・・・

「ミスターK」(演:平田昭彦)が誤算だったのは、レインボーマンの師匠である神にも匹敵する力を持つ「ダイバダッタ」の存在だった。

久我美子さんは、俳優と結婚する気はなかったが、平田昭彦さんからの猛烈な求愛の末に結婚した。
地球人だと宇宙昆虫なところが宇宙恐竜になるのが宇宙人の感性なのか「宇宙恐竜と言われるゼットン」(ややネタ系のお話)

宇宙恐竜と言われるゼットン

ゼットンはキボシカミキリムシに似てると思う。

キボシカミキリムシ「ピポポポポポ」

ゼットンはゴマダラカミキリムシにも似てると思う。

後ろから見たゼットン

背後から見たゼットンは、ますますゴマダラカミキリムシに似てると思う。

ゼットン「ピポポポポポ」

ゼットンのパールホワイトな手足は、ゴマダラカミキリムシの幼虫に似てると思う。

やはり恐竜には見えないなあ・・・

ゼットンは元祖合体怪獣かもしれない。

ちょっとゼットンに似た虫。

「となりのトトロ」の猫バスに似てるから「Eoperipatus totoro(トトロ)」というそうです。

Eoperipatus totoro(トトロ)「ピポポポポポ」

ちょっとゼットンに似た虫。

ちょっとゼットンに似た虫。
初代ウルトラマンの最後の敵にゼットンを持ってきたことが凄いなと感心しまくってしまいます。