捕らわれた師匠を助け出すアクションゲーム
ファミコンソフト「アトランチスの謎」は、1986年4月にサンソフトから発売されたアクションゲームです。スーパーマリオブラザーズを超えることを目標として開発され、高い期待値を持ってリリースされたという伝説があります。主人公であるウィンが、アトランチス島に捕らわれた彼の師匠を助けるために単身乗り込み、襲い来る敵を倒しながらどんどん奥に進んでいく横スクロールアクションゲームです。

ゲーム画面は横スクロール
【TAS】アトランチスの謎 in 02:20.12 - YouTube
進め方は「爆弾を投げて敵を倒す」という極めてシンプルな操作

確かにマリオを意識したなと思わせる画面ですが・・・
途中に現れる宝箱を開けたら点数が加算されたり、谷底に落ちて死んでしまったりと、当時大流行だったスーパーマリオブラザーズを多分に意識した作り込みになっています。マリオをプレイしたことのある人なら、きっとこのアトランチスの冒険もハマったに違いありません!!
・・・・と言いたいところですが、そんな子供たちの期待を裏切るようなとんでもない理不尽さがこのゲームの魅力(?)なのです。
爆弾は直接的に当ててもダメ!爆発までタイムラグがあるのだ!
通常、敵に爆弾を投げつけ、敵に当たればやっつけることができますよね。しかし、アトランチスの謎の場合、爆弾は投げてから爆発するまでの時間が決まっていて、敵に直撃させても倒せないのです!

敵がいないのに爆弾!?
【TAS】アトランチスの謎 in 02:20.12 - YouTube

爆弾が地面に着地
【TAS】アトランチスの謎 in 02:20.12 - YouTube

あれ?転がっていくぞ?

転がっていったその先には・・・
【TAS】アトランチスの謎 in 02:20.12 - YouTube

そして爆弾が爆発命中!
ウィンよ・・・お前大丈夫か・・・・?
もちろん、敵も黙ってやられるわけではありません。
主人公のウィンの邪魔をしようと、様々な妨害を行ってきます。
中でも、初期のステージで登場するバダバットと呼ばれるコウモリは姑息です。空中を跳び、ウィンの爆弾が届かない上空から攻撃してくるのです。ウンコで。

上からウンコが!
NES アトランチスの謎 / Atlantis No Nazo in 02:40 - YouTube
この世界のコウモリは、ウンコで人を殺すことができるのです。ああ、恐ろしや・・・。
おそらくサソリのような猛毒をウンコに忍ばせ、人間に襲い掛かってくるのでしょう。
それにしても、師匠を救出に向かう設定なのにウンコで死んだら師匠はどう思うのでしょうか・・・・。
まだまだある理不尽な攻略ポイント!
ゲームカタログ@Wiki ~クソゲーから名作まで~ - アトランチスの謎
謎のステージ群を潜り抜け、最終ステージをクリアするとまた新たな謎が・・・
このゲーム、全100ステージありますが、最終のステージでは捕らえられた師匠が石化しています。ボスを倒したらクリア・・・・ではなく、ボスの攻撃は無敵アイテムでスルーして、師匠の近くにある青い宝石を取ると師匠の石化が解除されます。
これで晴れてエンディングへと思いきや・・・

師匠を助け出した!

プレイ画面の前ではきっとこんな感じでしょう
メンテナンス内容がもう…わけがわからないよ|こえちゅらのぽっぷこーんブログ
そもそも、何が謎だったのだろうか?
アトランチスの謎というタイトルゆえに、何かしら謎解き要素があるのかと思えばただのアクションゲーム。
確かに世界観や攻略方法は謎だらけでしたが、クリアしてもモヤモヤ感が残りすっきりしない後味。
なんだかよく分からないという感想ですが、そうか、このゲームの魅力自体が謎なんだと思うと幾分すっきりするようなしないような・・・。
ただ、現在の価値観で考えるから謎なのであって、発売当時は設定や世界感などどうでもよく、単純な横スクロールアクションゲームとして楽しめたのです。
言ってしまえば、このアトランチスの謎以上に謎なゲームは多数ありますしね。
特に、理不尽なステージどうやってクリアするか、クラスみんなで攻略法を話し合ったり試してみたりできた時代です。時間を忘れて熱中するゲームソフトであったことは事実ですね。
現在では、3DSやWiiで復刻版もリリースされている様ですよ。童心に帰ってもう一度プレイしてみるのもいいかもしれません。