撮影が進むにつれ、ペッパーとケスラーの間には深い友情が芽生えていった。
クライマックスの空中戦場面撮影の日、2人は監督の眼を盗んで大空に舞い上がった。地上ではカメラが廻り始め、ペッパーとケスラーは大空を背景に、13年前ヨーロッパの空で見せたと同じような空中戦を展開する。カメラが止まっても2機は降りてこなかった。やがて誰の眼にも、ケスラーがその死闘に破れたことが明らかになる。
ペッパーはかつてケスラーが本当の戦闘でしたように、敗れた相手の勇気を讃えて大きく翼を振ると、大空に弧を描き、雲の彼方に飛び去っていった。
この映画の飛行機を使うシーンでは、かなり危険なアクションが展開されています。
映画解説
最後シーンで登場する2機
撃墜王エルンスト・ケスラーの乗る『フォッカー Dr.I 三葉戦闘機』
機体の側面に LOLA と描かれているのは エルンスト・ケスラー が愛した女性の名前という設定。 飛行シーンでは 110馬力の オーバーウルゼル Ur.II 空冷回転星型9気筒が プロペラと同じく回転している様子が観察できます。
ウォルド・ペッパーが使用する『ニューポール28 複葉戦闘機』
空中戦を展開!!
映画テーマ曲
この映画のテーマ曲を担当したのは、『ティファニーで朝食を』『シャレード』などオードリー・ヘプバーン作品で注目を集めたヘンリー・マンシーニです。
映画『華麗なるヒコーキ野郎』は、本物の飛行機を使っての撮影なのでとても迫力があります。是非ご覧ください。