あたるは、学園祭の準備で泊まり込んでいた友引高校で目を覚ます。隣りに寝ていたラムも目覚め、終太郎やメガネ達と、ずっと一緒に楽しく過ごす夢を見ていたと語る。だが、あたるは「それは夢だ。夢なんだよ。ラム」と夢との決別を囁いて日常に戻り、またいつものドタバタを繰り広げつつ、学園祭初日を迎えた。
・・・ループもの、夢オチ、劇中劇タイプ(「メタ虚構」の世界)の作品ですね・・・
『うる星やつら3 リメンバー・マイ・ラブ』(1985年1月26日に東宝系で公開)
『うる星やつら3 リメンバー・マイ・ラブ』(1985年1月26日に東宝系で公開)
学校の図書室で、ラムはしのぶから「結ばれる男女は赤い糸で結ばれている」という言い伝えを聞き、「うちもダーリンと結ばれてるっちゃ」とはしゃぐ。
学校の帰り道、新設の遊園地「友引メルヘンランド」が出来た事を知ったラムは早速あたるとデートへ向かう。遊園地には、妖怪や宇宙人とおぼしき者でごった返していて、メガネらラム親衛隊、藤波竜之介のそっくりさんまで現れた。
一方、サクラや錯乱坊は、遊園地に漂う妖気に気が付いていたが、なぜか入園できない。
その遊園地のイベントで、あたるは手品師によってピンクのカバにされてしまい、その手品師と助手の女が姿を消してしまったため元の姿に戻れなくなる。
サクラは、あたるに呪いがかけられていると告げる。その夜、犯人の手品師を発見したラムは、手品師を遊園地の鏡迷路へと追い詰めるが、鏡迷路から亜空間に幽閉されてしまった。
手品師の正体は「ルウ」と名乗る少年。あるゴミ捨て場で拾った不思議な光を放つガラス玉によって超能力を得たルウは、時空を超えて偶然見かけた幼少時代のラムに惹かれて今回の事件を起こし、ラムに自分と一緒に暮らすよう強要する。
ルウと呪のガラス玉(ラムが愛する男と必ず引き裂かれる呪が込められている)
一方現実の世界では、コタツネコから、ラムが遊園地へ男を追いかけて行ったのを見たという情報が入る。しかし遊園地を探っても手掛かりはなく、さらに遊園地にいた妖怪や宇宙人達はいなくなり、サクラ曰く、妖気を発しているのはあたるだけになっていた。
やがて、弁天やラン達の調査により、ラムの失踪とあたるがカバにされた理由が判明する。それは過去に手違いのせいでラムの誕生会に出席出来なかった「樫の木森のオババ」が、『銀河系よろず呪い事引き受け組合』に依頼してラムに呪いをかけていたせいだった。
だがその呪いは、事情を知ったオババがすぐキャンセルしたはずだという。弁天達はその組合へ乗り込み、職員に事情を問いただすと、呪いは手違いでキャンセルされず長年放置され、見事なまでに昇華していたのだった。
弁天やラン達の調査により、ラムの失踪とあたるがカバにされた理由が判明する。
その後、ラムのいない友引町に微妙な変化が起こり始めていた。ラムのいない地球に用はないと、ランや弁天達は各々の故郷へ帰ってしまい、しのぶは怪力が出せなくなり、メガネは旅に出てラムの思い出を消し去ろうとした。
しばらくして元の姿に戻ったあたるは、ラムがいない事につけ込み、喜々としてガールハントを続ける。そんなどこか虚無的な生活の中、あたる達は3年に進級。
ある日ガールハントをしていたあたるはコーラの缶で手を切ってしまう。
ラム「ウチとダーリンも赤い糸で結ばれているっちゃ」
ラーラ
そこに突然現れたラーラという女と共に、消えたラムを探すために奮起。ラムが幽閉された「メルヘンランド」に向かい亜空間へと突入する。
亜空間に突入したあたるはラムと対面することができたが、呪いの力で姿形を変え(蝶・恐竜・鳥)ラムと引き離されてしまう。しかし、ラムはどんな姿になろうとも必死にあたるを見つけようとする。
ラムはあたるとの赤い糸をたぐってあたるを見つけた。
ラムがあたるに(情けなさから)電撃を食らわせ、そのショックで呪いは消滅した。同時に「ルウ」や「ラーラ」との記憶も消失し、これまでの時間もすべてなかったことになり、あたる達は「友引メルヘンランド」開園前日に戻っていた。
『うる星やつら4 ラム・ザ・フォーエバー』(1986年2月22日に東宝系で公開)
『うる星やつら4 ラム・ザ・フォーエバー』(1986年2月22日に東宝系で公開)