故フレディ・マーキュリーの名を冠した音楽家支援の”奨学金制度”が設立
「クイーン」と言えば、ビートルズやレッド・ツェッペリンなど、世界に名だたるロック・レジェンドを輩出してきた英音楽界が誇る伝説的ロックバンドだ。そのフロントマンとして数々の名曲で、唯一無二の驚異的なヴォーカルを披露してきたのがフレディ・マーキュリーである。
そんな、音楽史に名を刻んだフレディの名前を冠した奨学金制度が、設立されると発表された。

フレディの名を冠した奨学金制度が誕生!!
フレディは、類まれな歌唱力と、ユニセックスな衣装や独自のパフォーマンスで、ユニークかつ個性的なシンガーとしてその地位を築いた。

フレディ・マーキュリー
1991年11月にHIV感染合併症のため、世界中のファンに惜しまれながら45歳の若さで亡くなったが、今もなお、数多くのミュージシャンやアーティストに多大な影響を与え続けている。クイーンの代表曲には『ボヘミアン・ラプソディ』などがある。
フレディは生きていたら9月5日でちょうど70才。彼の生誕70周年を記念して、英音楽学校「アカデミー・オブ・コンテンポラリー・ミュージック」と、 レコーディングスタジオ「メトロポリス・スタジオ」が、奨学金制度「フレディ・マーキュリー・スカラーシップ」を設立することとなったのだ。
世界で有名なメトロポリス・スタジオ
メトロポリス・スタジオは、クイーンがアルバム収録のために何度も使用した場所で、フレディは、よくスタジオで曲作りに励んでいたという。
フレディの魂が息づくスタジオでは、アデルやサム・スミスなど、世界的大スターとなったアーティストもアルバムを録音したそうだ。レディの魂が息づくスタジオでは、アデルやサム・スミスなど、世界的大スターとなったアーティストが曲を録音している。

メトロポリススタジオ
スタジオの最高経営責任者イアン・ブレンチレイ氏は、「フレディの功績を後世に受け継いでいくためにも、新しい才能を育てていきたい」と、奨学金制度設立について意気込みを語った。
イギリスを代表するロックスクール『アカデミー・オブ・コンテンポラリー・ミュージック(ACM)』
ACMは、エド・シーランなど人気シンガーが進学した音楽学校だ。
クイーンのメンバー、ブライアン・メイとロジャー・テイラーの後押しを受けた奨学金制度では、ACMの文学士号課程に進む学生1人に、最高で2万7000ポンド(約425万円)が支給されるとのこと。
ACMでは、作詞作曲やパフォーマンスだけでなく、音楽プロダクションやミュージック・ビジネスについても学ぶことができ、人気シンガーのエド・シーランやニュートン・フォークナーらが進学していたことでも知られている。

アカデミー・オブ・コンテンポラリーミュージック(ACM)
『クイーン』のメンバーもこの制度を好意的に迎える
ACMに資金援助をしたり、キャンパス内には自身の名前を冠したドラムスタジオがあるなどすでになじみの深いロジャーは、「フレディの名はいろんなところで生き続けているから、彼の音楽の天才的才能を称えるこのスカラシップがあるのは素晴らしいことだよ」とこの制度を称えている。

ロジャー・テイラー
ギターのブライアンは「このスカラシップはずっと続くフレディとその栄光へのトリビュートになるよね。彼は若者たちが才能を開花するためにサポートされているのを見るのを喜んでくれると思うよ。もちろん、(ACMと提携している)メトロポリス・スタジオはクイーン史上とても特別なところだから、つながりを持ち続けるのは嬉しいことだよ」とコメントした。

ブライアン・メイ
フレディほどカリスマ性があり、多くのアーティストに影響を与えられるシンガーは、そうそう現れるものではない。この奨学金制度を受けた学生が、いつかフレディのような存在になり、活躍する日が来ることを期待したい。
クイーン フレディの4オクターブが凄かった! - Middle Edge(ミドルエッジ)