「エレメカ」って?
エレクトロメカニカルマシンの略語。
いわゆる「アーケードゲーム」で1980年代のデパートの屋上、駄菓子屋、ゲームセンターに数多く設置されその種類も非常に多い。
子供にわかりやすいシンプルなゲーム性、だいたいが1回10円〜30円で遊べ、目的を達成するとミニおもちゃやお菓子が景品として出てきた。
今思えばたいした景品ではなかったが、カコン!と景品出口からお菓子が出てきた瞬間は感動モノ!
実際は「あたり」を引くのは大変難しく、景品の価値以上のお金を奪われていたように思う…。
障害を乗り越えろ…!「山のぼりゲーム」

エレメカと言えばコレ!復刻等で今でも人気の代表格。
1981年に「こまや製作所」が開発、発売。
すすむボタンと戻るボタンで障害を避けながら登頂を目指すというシンプルなゲーム。
「くずれる丸太橋」「蜂の大群」「ヘビとの遭遇」「落石」「切れる命綱」「雷」と6箇所の障害をくぐり抜けやっと景品がもらえる。
一度ミスすると10円がオジャンになる上に制限時間が1分というシビアさ。
当時小学生低学年だった私はクリア出来た記憶がないかもしれない…。
レトロなイラストがユーモアに溢れていてとても可愛い!
2011年10月に復刻版が発売され、一時期iPhoneのアプリも発売されていたがメーカーである「こやま」が破産申告したこともあり今現在どのくらい稼働しているかはわからないが、見かけたらぜひプレイしたい筐体。

山のぼりゲームTシャツ
リサメシアン
いつ入手したか忘れましたがTシャツも持ってます。
探せば見つかるかも…?
実際のプレイ動画を見ると、いともあっさりクリアされていて驚きます。
子供だましだったというのか…!
このシンプルな音楽、効果音が思い出をくすぐってきますね。
ぼうずめくりゲーム

姫を当てろ!「坊主めくりゲーム」
個人的には一番思い入れのあるエレメカです。
デパートの屋上で父親がよく遊ばせてくれました。
下から札が3枚飛び出してくるのですが「ここが姫だ!」という予想をしてボタンを押すというそれだけのゲームなのですが夢中になったものです。
下からバシュッと札が出てくる瞬間がドキドキでした。
音楽も久しぶりに聞くと懐かしくて泣きそうです(笑)
比較的当たりは出やすかったように思います。まあ3分の1ですしね…(笑)
おしゃべりオウム

オハヨ!オハヨ!コンニチハ!コンニチハ!
1981年に「カトウ製作所」が開発、発売。
「オハヨ!オハヨ!コンニチハ!コンニチハ!」というオウムの声が印象的なエレメカ。
ルーレットで4箇所の当たりを狙ってボタンを押すゲームだが、めちゃくちゃ難しかったように記憶してます。何度もやられました。
「ハズレ!ハズレ!」と聞くとイラッときたものです(笑)
でも愛嬌たっぷりでなぜかもう一度会いたくなるオウム。
今でも結構見かける方かな…?
勝つか負けるか!「ジャンケンマン」

誰でも知ってるジャンケンがそのままエレメカに!
1985年に「サンワイズ」が発売。
何度もリメイクされており、様々なパターンで開発されたため現在でも稼働数の多いエレメカ。
コインを入れると「ジャ〜ンケ〜ン…」とタメてプレイヤーがボタンを押すと「ポン!」という元気な声とともに結果が表示される。
あいこだと「あ〜いこ〜で…」と永遠に続く。
負けるといかにも屈辱的な言い方で「負け!」と吐き捨てるように言われる(笑)
勝つと「やっぴー!」と祝福とともにメダルがもらえる。
ダブルアップできたり、筐体によってはフィーバーで枚数が増えたりする場合もある。
多くの人の記憶にのこる筐体のはず。
全体的に「中の人」のテンションが低めなのが気になるエレメカです。
都道府県を制覇せよ!「国盗り合戦」

すごろくのような感じ?よく考えると結構シュール。
1980年に「コナミ工業」が製造。販売は「レジャック」。
沖縄から北海道を目指すゲーム。
数と絵柄の2種類のルーレットが回るのが特徴。
姫や殿の絵柄だと進めるが、坊主が出たら数字分戻され、ドクロが出ると強制的にゲームオーバーとなる。特定の地域に止まると他の地域に飛んだりも出来た。
音楽が独特で、ゲームオーバー時には葬式行進曲が流れ筐体のイメージもあわせ技でちょっと怖い。この音が怖くて当時、私はあまりこのゲームはやらなかった(笑)
それを補うかのようになぜかプレイしていない時はドラえもんのテーマが流れており今思えば結構シュールだなって思う。
なぜにドラえもん…わかってる…気にしちゃダメ。
友達に聞いても結構知られてなかったのですがそんなにマニアックな筐体ではないと思うのですが…。
大好き!「タコの応援団」

引っ掛けもあるよ!キュートな蛸で応援しよう!
かわいい蛸を操作して旗揚げゲーム。
「赤上げる」「白下げる」などの掛け声に合わせてボタンでプレイ。
時々いじわるな「赤、下げないで」「白上げない」などと引っ掛けてくるので要注意。
当時爆笑しながら遊びました。
数年前、京都の某デパートで見かけました。元気に稼働してる姿がうれしかったなあ。
それにしてもこの蛸さんは何を応援しているんでしょうか。
子供向けなのにあえて「蛸」と漢字表記してるのも気になるよ…。
まさに昭和レトロ!「新幹線ゲーム」

10円玉よ、落ちないで…!
1976年に「ニシキ製作所」が開発、発売。
初期のタイプはエレメカとは言え電気を使わず重力とバネを利用したアナログな構造。
パチンコのように設置店がこまめに弾き具合を調整する必要があった。
自分が入れた10円玉がそのまま主役となり、途中、レバーで弾きを調整し、穴に落ちないようにゴールを目指すというゲーム。
10円玉が一回でも穴に落ちたらゲームオーバー。終盤になればなるほど難しくなる。
微妙な力加減が必要となりクリアできる上手い子は人気者となれた。
当たり券がまた熱かった…!

こどもゴコロをくすぐる当たり券。数多くの「鉄」を生み出したかもしれない…。
こういう芸が細かいところがいいですね。
アプリゲームも発売
新幹線ゲームⅡ - Google Play の Android アプリ
直感と瞬発力!「タッチアクション」

レトロ版頭脳ゲーム!君は天才か凡人か!
出てきた数字を素早く押して高得点を狙うゲーム。
筐体を見る限り発売は「こまや製作所」のようですね。
地味っちゃ地味ですが、結構遊んだ記憶があります。
もしかしたらマイナーかもしれませんが、私の中では「あ〜!コレコレ!」となる筐体ですね。
本当に「こまや製作所」さんは楽しい思い出をたくさん残してくれています。
UFOキャッチャーの元祖?愛すべきクレーンシリーズ!

「お山のクレーン」
たくさん落ちているお菓子をクレーン車を操作してつかみ取るゲーム。
1分間つかみ放題。
こども心にクレーンがゆるくてもっとがっつり取ってくれよとツッコミながら遊びました。
ほのぼのしたイラストとロゴマークが「こやま製作所」らしくて可愛いですね。

「カニさんのクレーン」
「お山のクレーン」よりも明るくて可愛くて好感度が高いクレーンゲーム。
同じく1分間つかみ放題!
しかし景品によっては「お山のクレーン」の方が獲得率は上な気がする…?
個包装のラムネや小さいアメなんかはつかみにくいようでした。
カニよ!ニコニコしてんともっとやる気出して!
可能な限り生き残って欲しい名機の数々…!
いかがでしたか?
エレメカは種類が多く、世代によって思い出の筐体も違うことと思います。
こんな懐かしく素晴らしいエレメカがどんどん消えています。
デパートの屋上のプレイランドも次々と閉鎖され、エレメカを扱う店舗がどんどん減少しています。なんてもったいない…!わかってない…わかってないよ!!
昭和を懐かしんでエレメカめぐりなんかも楽しいですよ!結構探すの大変ですけど(笑)
今回は個人的に思い出深いエレメカを10体紹介しました。
またその他の筐体も紹介出来ればいいなと思いますがまたいつの日か…!
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