『レッドマン』(1972年)「赤い通り魔」と呼ばれる唐突な残虐ファイター。怪獣の殺戮自体を目的とした連続殺人鬼。

『レッドマン』(1972年)
平和を守るためといった大儀を持たず、怪獣の殺戮自体が目的に思える荒野をさまよう凶悪な連続殺人犯といえる。

レッドマンには、ストーリーなどはまったくなく、怪獣を殺戮するだけのお話。4連続でレッドアローが折れ曲がるほど突き刺す。
作中でレッドマンは過剰な攻撃性を表していた。以下に数例を示す。
戦う意志が無く、逃げようとしている怪獣に対して「レッドファイト!」と叫び、無理やり戦闘を仕掛ける。
既に倒れて動かなくなっている怪獣に、とどめとしてレッドアローを突き刺す。数体いる場合には念入りに一匹一匹突き刺していた。
既に決着がついたにも関わらず、戦いで受けたダメージで動けない怪獣を崖っぷちまで引きずっていき、そこから(レッドフォールで)投げ落とす。

レッドマンは荒野をさまよっており、怪獣を見つけると、問答無用でレッドファイトと宣誓し、処刑を開始する。

バルタン星人は、レッドマンのあまりの恐ろしさに、仲間のジラースを置き去りにして・・・

全速力で逃げて、難を逃れた。一人残されたジラースはレッドマンに処刑された。

怪獣を殺した後の、レッドマンの決めのポーズ。
レッドマンは設定上は空を飛ぶことが可能だが、戦闘終了後は徒歩で去っていく描写が多い。
怪獣の死体を置き去りにして、徒歩で去っていくのが、とびっきりシュール!
レッドマンは投げる、殴り殺す、蹴り殺す肉弾戦が中心。

怪獣と出会ったところで「レッドファイト」と宣誓し、レッドマンは怪獣に襲い掛かる。

怪獣(ガラモン)に馬乗りになり、執拗に顔面を殴打するレッドマン。
レッドマンの必殺技「レッドアロー」「レッドナイフ」という刃物を何度も執拗に怪獣に突き刺す。怪獣に相当強い恨みがあるのだろうか。

レッドアローという名前だが、弓ではなく、槍である。

槍を怪獣の心臓を狙って投げる

怪獣の心臓に命中した

レッドアローをドスのように使い突き刺すことも多い

さらに倒れた怪獣に念には念を入れて、何度もレッドアローを突き刺す。

レッドナイフで怪獣を刺し殺す。のど元をつぶしている。まさにプロの殺し屋の手口だ。

怪獣2体を一撃で殺す、二刀流レッドナイフ殺法!
最後は怪獣の死体を見つめて死んでいることを冷静に確認する(通称「レッドチェック」)

レッドマンは怪獣が死んだか目視で確認することを怠らない。ゴルゴ13のように失敗はしない確実に暗殺する冷酷な男だ。
戦いの場が、普通の殺風景な野原であり、BGMも無駄に怖く、とことんシュールな感じがする後味の悪さ。

戦いの現場が、花も緑もない殺風景な野原。シュールの極み。これは70年代でないとできない出来栄え。

草がボウボウ過ぎて、戦っているシーンが良く見えない・・クールすぎる。
特に着ぐるみを崖から投げ捨てる「レッドフォール」で怪獣の死体を崖下に不法投棄する展開は、後味が悪い

とどめのレッドフォールで怪獣を崖下に不法投棄する