『レッドマン』(1972年)「赤い通り魔」と呼ばれる唐突な残虐ファイター。怪獣の殺戮自体を目的とした連続殺人鬼。

『レッドマン』(1972年)「赤い通り魔」と呼ばれる唐突な残虐ファイター。怪獣の殺戮自体を目的とした連続殺人鬼。

円谷プロダクションが製作した1話たったの5分しかないシュールな特撮ヒーロー『レッドマン』。レッドマンは過剰な攻撃性と残虐ファイトゆえにファンからは「赤い通り魔」と呼ばれています。特撮ヒーローというよりも、怪獣の殺戮自体を目的とした連続通り魔殺人鬼「レッドマン」について、おさらいします。


『レッドマン』(1972年)「赤い通り魔」と呼ばれる唐突な残虐ファイター。怪獣の殺戮自体を目的とした連続殺人鬼。

レッドマンは、円谷プロダクションが製作し、1972年4月24日から10月3日まで、日本テレビ系の子供番組『おはよう!こどもショー』内で放送された、特撮コーナードラマの名、及び主人公の名である。
放映時間は1回当たり5分間、月曜から土曜の朝7時30分頃 - 7時35分頃放送。1話完結、または2話完結。全138話。

『ウルトラファイト』と同様、レッドマンとウルトラ怪獣が戦う格闘番組である。『おはよう!こどもショー』がマンネリ化対策として大幅リニューアルする際に、当時の第二次怪獣ブームに乗じる形で企画された。『ウルトラファイト』との違いは番組に一切ナレーションがないことと、本編の前後で怪獣おじさん(朝戸鉄也)が登場して怪獣の解説をしていたことが挙げられる。

登場怪獣は『帰ってきたウルトラマン』に登場したものを中心にしつつ、他の円谷プロ作品に登場した怪獣も登場している。

レッドマンは、レッド星雲のレッド星からやってきた平和を愛する戦士。身長42メートル、体重3万トン。

番組の構成上、怪獣が街中に出現して悪さをする場面がなく、冒頭で野原などを徘徊している怪獣を発見したレッドマンが猛然と怪獣に挑みかかり戦闘開始となる。

そのためレッドマンが一方的に襲いかかっているようにしか見えない場面も見られた。そのことからレッドマンはファンから「赤い通り魔」との異名をとっており、この名称は円谷プロの公式エイプリルフールネタでも使用されている。

また、レッドマンにはセリフが存在せず、「イヤッ」「トォーッ」といった掛け声と必殺技の名前(「レッドアロー!」など)を発するのみで番組が進行するため、重厚なBGMと相まってどこか重苦しい雰囲気が醸しだされていた。

『レッドマン』(1972年)

平和を守るためといった大儀を持たず、怪獣の殺戮自体が目的に思える荒野をさまよう凶悪な連続殺人犯といえる。

レッドマンには、ストーリーなどはまったくなく、怪獣を殺戮するだけのお話。4連続でレッドアローが折れ曲がるほど突き刺す。

作中でレッドマンは過剰な攻撃性を表していた。以下に数例を示す。

戦う意志が無く、逃げようとしている怪獣に対して「レッドファイト!」と叫び、無理やり戦闘を仕掛ける。

既に倒れて動かなくなっている怪獣に、とどめとしてレッドアローを突き刺す。数体いる場合には念入りに一匹一匹突き刺していた。

既に決着がついたにも関わらず、戦いで受けたダメージで動けない怪獣を崖っぷちまで引きずっていき、そこから(レッドフォールで)投げ落とす。

レッドマンは荒野をさまよっており、怪獣を見つけると、問答無用でレッドファイトと宣誓し、処刑を開始する。

レッドマンを見たら、逃げるが勝ち!

バルタン星人は、レッドマンのあまりの恐ろしさに、仲間のジラースを置き去りにして・・・

全速力で逃げて、難を逃れた。一人残されたジラースはレッドマンに処刑された。

怪獣を殺した後の、レッドマンの決めのポーズ。

レッドマンは設定上は空を飛ぶことが可能だが、戦闘終了後は徒歩で去っていく描写が多い。

怪獣の死体を置き去りにして、徒歩で去っていくのが、とびっきりシュール!

レッドマンは投げる、殴り殺す、蹴り殺す肉弾戦が中心。

レッドパンチ、レッドキック
レッドマンの基本戦法。ヒットした際の効果音から威力はかなりのものと推測される。強烈な打撃のみで怪獣を倒すこともあった。

怪獣と出会ったところで「レッドファイト」と宣誓し、レッドマンは怪獣に襲い掛かる。

怪獣(ガラモン)に馬乗りになり、執拗に顔面を殴打するレッドマン。

レッドマンの必殺技「レッドアロー」「レッドナイフ」という刃物を何度も執拗に怪獣に突き刺す。怪獣に相当強い恨みがあるのだろうか。

戦闘の最中にどこからともなく取り出す。

至近距離からの投擲では怪獣の胴体を二体まとめて串刺しにするほどの驚異的な貫通力を誇る。また、刺さると爆発する(本体は残る)ことも。

レッドアローという名前だが、弓ではなく、槍である。

槍を怪獣の心臓を狙って投げる

このレッドアローの投げ槍殺法が、一番スマートな怪獣の殺し方。
レッドアローが命中しないときもある。

怪獣の心臓に命中した

レッドアローをドスのように使い突き刺すことも多い

レッドアローを手に持った状態で相手を突き刺す。

さらに倒れた怪獣に念には念を入れて、何度もレッドアローを突き刺す。

レッドナイフで怪獣を刺し殺す。のど元をつぶしている。まさにプロの殺し屋の手口だ。

泥臭い殺し方が多いレッドマンだが、この二刀流レッドナイフのようにかっこいい殺し方をするときもある。

怪獣2体を一撃で殺す、二刀流レッドナイフ殺法!

最後は怪獣の死体を見つめて死んでいることを冷静に確認する(通称「レッドチェック」)

レッドマンは怪獣が死んだか目視で確認することを怠らない。ゴルゴ13のように失敗はしない確実に暗殺する冷酷な男だ。

戦いの場が、普通の殺風景な野原であり、BGMも無駄に怖く、とことんシュールな感じがする後味の悪さ。

80年代以降でこういう特撮ヒーロー企画を出したら、すぐに首になるでしょう。

戦いの現場が、花も緑もない殺風景な野原。シュールの極み。これは70年代でないとできない出来栄え。

草がボウボウ過ぎて、戦っているシーンが良く見えない・・クールすぎる。

特に着ぐるみを崖から投げ捨てる「レッドフォール」で怪獣の死体を崖下に不法投棄する展開は、後味が悪い

レッドフォール
怪獣を頭上に高々と持ち上げ、投げ落とす技。その場に投げ落とす場合と、崖から谷底へ落とす場合がある。

主に虫の息になった怪獣へのとどめに使用するが、ゼットンのような強敵に対しては打つ手無しと見たのか半ば強引に谷底へ叩き落として勝負をつけてしまったこともある。

とどめのレッドフォールで怪獣を崖下に不法投棄する

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