日本のSEXPISTOLS、「アナーキー」1980年 衝撃のデビュー
今から40年ほど前の1976年、イギリスでSEXPISTOLSがデビュー。「パンク・ロック」が産声を上げました。
そのデビューシングル「Anarchy in the U.K」から”アナーキー”という文字を引用して痛烈なデビューを飾ったのがこのバンドです。
ボーカル中野茂の父のお下がりである国鉄服(通称ナッパ服)を着てストレートな歌詞を叫ぶ姿は当時の不良中高生の心をガッシリと掴みました。
デビューアルバム「アナーキー」は、一曲を除き全て英米パンクロックに日本詞を乗せたカバー音源。
内容は”政治批判”からはじまり”近所のババア”に対する文句まで…
頭にくるもの全てに文句をぶつけるツッパったスタンスが人気の鍵となりました。
団地の不良仲間が集結。パンクロックで大暴れ!
アナーキーのメンバーは、全員同じ団地育ちの幼馴染。
1stアルバム「アナーキー」に収録されている「団地のオバサン」という歌の歌詞に、世間の冷たい視線を浴びながら不良として過ごした青春時代が綴られています。
痛烈な社会批判。放送禁止用語の連発で人気に?
【放送禁止用語連発の為、音源の歌詞の一部がブザーで消されています】
「GOD SAVE THE QUEEN」でエリザベス女王を批判して有名になったイギリスのSEXPISTOLSに習い、安易にも皇室を批判をして発表した「東京イズバーニング」は、歌詞の過激さから話題を呼びました。
「なにが日本の象徴だ。なんにもしねぇでふざけるな。」
当然、発表前に歌詞のNG部分はブザー音で消され、再発音源からは曲自体が除外されるという事態に陥りました。
しかし、誰も言えないことをサラっと言い放つスタイルが人気の秘密であったことも確かです。
飾らないスタイルで人気を博したアナーキーは音楽業界にも多数のファンを獲得します。
バンド解散とその後の活動
順調に活動を続けていたアナーキーですが、ある事件からバンド解散へと追い込まれます。