「恐怖新聞」
主人公・鬼形礼のもとに突如配達された恐怖新聞。その新聞は、未来に起こる怪奇な事件が記事になっており、一回読むと100日寿命が縮まるというもの。謎の悪霊に取り憑かれた鬼形礼は、どんなにあらがっても、その新聞を読むはめになります。
それから、心霊・UFO・伝説など、オカルトな事件に遭遇します。
次第に寿命は縮まり、写真に映る自分の姿が老人になっているのに気付いた鬼形礼は、なんとか悪霊を祓おうとしますが・・・最後はどうなるか、のちほど紹介します。
つのだじろう先生
1936年生まれ。
主な作品に「うしろの百太郎」「空手バカ一代」「恐怖新聞」などがあります。
藤子不二雄両先生、赤塚不二雄先生、石ノ森章太郎先生など、現在の漫画の礎を作ってくださった先生方が、若かりし頃住んでいたことで有名なトキワ荘に、住んではいないものの、しょっちゅう通っていたことから、つのだじろう先生もトキワ荘メンバーのひとりです。
最初はギャグ漫画を描いていた、つのだ先生ですが、「うしろの百太郎」あたりから、ホラー漫画家として有名になりました。
怪奇現象に造詣が深く、昔、夏になると特番として放送されていた心霊番組に、コメンテイターとして出演されていました。
弟は、ミュージシャンのつのだ☆ひろさん。
主な登場人物
鬼形礼(きがたれい)
恐怖新聞(手前)
ポルターガイスト
恐怖新聞は防げないのか?

目がすいつけられる
naruseriri
窓を突き抜ける
破くと怪我をする

どこにいても届く
naruseriri

悪霊祓いをしても無駄
naruseriri
このように、いろいろ試しても、結局新聞を読むことになることがわかった鬼形礼は、途中から、新聞を普通に読むようになります。ときには事件を未然に防ごうとしたり、新聞を有効活用します。
しかし、忘れてはいけないのが、1回読むと100日寿命が縮まること。
ある時、写真の中の自分が老けていることに気付いた鬼形礼は、再び悪霊祓いをしようとしますが・・・
鬼形礼の最期


腐っていく鬼形礼
naruseriri

遠足の日
naruseriri
鬼形礼の最期
物語の最後には、幽霊となって恐怖新聞を配達する鬼形礼の姿が描かれています。
鬼形礼はなにも悪いことはしていません。
ただ悪霊に憑かれたため、このように死んでしまったのです。
怖さと同時に、悲しみもこみ上げます。ですが、この理不尽さこそ、ホラーの醍醐味であり、心霊というものにリアリティーを感じさせてくれます。
背景や人物の書き込みが緻密で、特にエクトプラズムの 妙なリアルさは、子供なら失禁モノです。
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妖怪ウォッチとかワンピースとかNARUTOとか言ってる今の子供には理解できないでしょう。理解してほしいとも思いません。大人たちの楽しみでよいと思います
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映像化・いろいろ
映画「予言」(2004年)
「恐怖新聞Ⅱ」も出ました
「恐怖新聞Ⅱ」
さいごに
ホラーブームというものは定期的に訪れますが、(ホラーブームはサイクル的に、そろそろ来てもいいのですが)ジャパニーズホラーは、日本独自の素晴らしい文化。その基本形のホラー漫画が「恐怖新聞」だと思います。
長らく、ホラーを読んでいない方も、「恐怖新聞」でジャパニーズホラー漫画の凄さを体感してみてはいかがでしょうか。