つのだじろう「恐怖新聞」読むと100日寿命が縮む新聞

つのだじろう「恐怖新聞」読むと100日寿命が縮む新聞

「しんぶ~ん」の声とともに、午前0時に配達される恐怖新聞。70年代のホラー漫画ブームを牽引し、オカルトの世界にかかせない存在となった、つのだじろう先生の「恐怖新聞」。どのような漫画だったか振り返ります。


「恐怖新聞」

主人公・鬼形礼のもとに突如配達された恐怖新聞。その新聞は、未来に起こる怪奇な事件が記事になっており、一回読むと100日寿命が縮まるというもの。謎の悪霊に取り憑かれた鬼形礼は、どんなにあらがっても、その新聞を読むはめになります。
それから、心霊・UFO・伝説など、オカルトな事件に遭遇します。
次第に寿命は縮まり、写真に映る自分の姿が老人になっているのに気付いた鬼形礼は、なんとか悪霊を祓おうとしますが・・・最後はどうなるか、のちほど紹介します。

つのだじろう先生

1936年生まれ。
主な作品に「うしろの百太郎」「空手バカ一代」「恐怖新聞」などがあります。
藤子不二雄両先生、赤塚不二雄先生、石ノ森章太郎先生など、現在の漫画の礎を作ってくださった先生方が、若かりし頃住んでいたことで有名なトキワ荘に、住んではいないものの、しょっちゅう通っていたことから、つのだじろう先生もトキワ荘メンバーのひとりです。
最初はギャグ漫画を描いていた、つのだ先生ですが、「うしろの百太郎」あたりから、ホラー漫画家として有名になりました。
怪奇現象に造詣が深く、昔、夏になると特番として放送されていた心霊番組に、コメンテイターとして出演されていました。
弟は、ミュージシャンのつのだ☆ひろさん。

主な登場人物

鬼形礼(きがたれい)

恐怖新聞(手前)

ポルターガイスト

恐怖新聞は防げないのか?

恐怖新聞を見ないようにしても、届いてしまうと、何故か目がすいつけられ、強引に読まされていまします。

目がすいつけられる

naruseriri

窓を突き抜ける

破くと怪我をする

こちらは修学旅行にて。たとえ旅行先でも、恐怖新聞は届くのです。

どこにいても届く

naruseriri

インチキ臭い教祖の教えに従い、悪霊祓いをしても、やはり無駄な抵抗でした。

悪霊祓いをしても無駄

naruseriri

このように、いろいろ試しても、結局新聞を読むことになることがわかった鬼形礼は、途中から、新聞を普通に読むようになります。ときには事件を未然に防ごうとしたり、新聞を有効活用します。
しかし、忘れてはいけないのが、1回読むと100日寿命が縮まること。
ある時、写真の中の自分が老けていることに気付いた鬼形礼は、再び悪霊祓いをしようとしますが・・・

鬼形礼の最期

鬼形礼は死んだのですが、幽体の状態になっており、そこに現れた死神と、閻魔大王のような顔の、悪の霊団の頭から、「クラスメイトを全員殺したら、生き返らせる」という条件を出されます。
鬼形礼の死体のある場所は、洞穴で冷凍保存ができます。自分の死体が腐らないうちに、クラスメイトを殺しに、鬼形礼は学校に行きますが・・・

やはり、クラスメイトは殺せませんでした。
どんどん鬼形礼の体は腐っていきます。

腐っていく鬼形礼

naruseriri

遠足の日、クラスメイトが乗ったバスの進む道に大きくヒビが入っており、そのまま行けば、バスごとクラスメイトを殺せます。鬼形礼は腐った部分を眼帯で隠し、同行します。
ですが、鬼形礼は自分の身を差し出し、バスを止め、かわりに鬼形礼ひとりが崖から落ちます。
クラスメイトは鬼形礼の死を悲しみますが、崖の下からは遺体がみつかりません。

遠足の日

naruseriri

鬼形礼の最期

物語の最後には、幽霊となって恐怖新聞を配達する鬼形礼の姿が描かれています。

鬼形礼はなにも悪いことはしていません。
ただ悪霊に憑かれたため、このように死んでしまったのです。
怖さと同時に、悲しみもこみ上げます。ですが、この理不尽さこそ、ホラーの醍醐味であり、心霊というものにリアリティーを感じさせてくれます。

映像化・いろいろ

映画「予言」(2004年)

「恐怖新聞Ⅱ」も出ました

「恐怖新聞Ⅱ」

さいごに

ホラーブームというものは定期的に訪れますが、(ホラーブームはサイクル的に、そろそろ来てもいいのですが)ジャパニーズホラーは、日本独自の素晴らしい文化。その基本形のホラー漫画が「恐怖新聞」だと思います。
長らく、ホラーを読んでいない方も、「恐怖新聞」でジャパニーズホラー漫画の凄さを体感してみてはいかがでしょうか。

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