他に出てくる人間も動物も、本当に性格や好みや世渡りの方法が様々です。
「ああ、こういう人いるいる」と言いたくなるキャラクターがいっぱいです。
少女マンガなのに恋愛話がない?!
この作品は、少女マンガにつきものの恋愛話がありません。
ゆったりじっくり、かつ、わあわあと、研究と実習に明け暮れる毎日です。
虚構の世界だけどリアルな生活感。
くせになり、つい読み過ぎてしまいます。
ベタベタしない少女マンガは「おじさんが読んでも面白い」という特徴を生み出しました。
そのため、今までにはなかったファン層を獲得し、中には大真面目にこの作品を論じる方まで現れました。
『動物のお医者さん』は理想の大学!連載当時、京都大学広報で紹介される
なんと当時、京都大学の教授だった高橋三郎さんが大学の広報で、「理想の大学」という題名で、「動物のお医者さん」について取り上げたのです。
高橋さんは、この作品を「正統的な、極めて優れた『教養小説』(ビルドゥングスロマン)」と評しています。
正直、そんなに難しく分析しなくても・・・と思いましたが、次の文章で、高橋さんが一気に身近になりました。
この広報の文章を読んだ学生たちから、いろいろ声をかけられたそうです。
学生たちも、教授に親近感を持ったのでしょうね。
ああ、シーザーをご存じ!
出番は多くないのに印象に残るキャラ。
これは間違いなくじっくり読まれていますね。
それにしても、これに近い性格とは・・・なるほど。
ちなみに、この回の広報を出すための広報委員会では、大学関係者のどなたかが、白泉社のコミックスを数冊「席上資料」として持ち込まれたそうです。
そんな会議が「あり」だったんですね。
いろいろな意味で、おおらかな時代だったと思います。